
人生は選択の連続です。
進学、就職、結婚などなど
どんなにリサーチを重ねても、
選択した後で後悔してしまうことも少なくありません。
それが、自分ではなく他の人の人生だったらどうでしょうか。
例えば自分の子ども。
僕の友人のAさんは、シングルマザーで2人のお子さんをお持ちです。
子どもが成長する中で、子どもの選択にどれだけ親が口を出すのか
かなり悩まれたようです。
親として、幸せになってほしいけど、
それは子どもたちにとって幸せなのだろうか、と。
そんなときにであったのが、この
「おおかみこどもの雨と雪」という映画です。
似た境遇の主人公の子育てや生き方を見て、随分と励まされたと言います。
今回は、そんな「おおかみこどもの雨と雪」の魅力について
語っていこうと思います。
「おおかみこどもの雨と雪」ってどんなアニメ
スタッフ
監督・脚本・原作: 細田 守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
音楽・主題歌:高木正勝
主題歌:アン・サリー
作画監督:山下高明
美術監督:大野広司
CG ディレクター:堀部 亮
衣装:伊賀大介
色彩設計:三笠 修
美術設定:上條安里
劇中画:森本千絵
キャスト
花(はな):宮崎あおい
おおかみおとこ:大沢たかお
雪/少女期:黒木華 幼少期:大野百花
雨/少年期:西井幸人 幼少期:加部亜門
韮崎(にらさき):菅原文太
韮崎のおばさん:片岡富枝
田辺(たなべ)先生:染谷将太
土肥(どい):谷村美月
毛野(けの):上白石萌音
視聴できる動画サービス
※本ページの情報は(日付変える)2021年5月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
大学生の花と、ミステリアスな雰囲気の彼は大学で出会い、恋に落ちます。
実は、彼の正体は、人間社会で暮らす”おおかみおとこ”でした。
しかし、花はその事実を受け止め、愛を貫きます。
そんな二人の間に生まれた姉弟は、おおかみでも人間でもない、
まさに”おおかみこども”だったのです。
弟の雨を出産した翌日、彼の姿が見えません。
探しに行った花が目にしたのは、狼のまま死んでいた彼の姿だったのです。
二人の子どもの秘密を守るため、
そして、二人が「おおかみと人間」のどちらでも生きていけるように、
花は田舎に引っ越し、3人だけで生きていくことを決意します。
登場人物
花
雨と雪の母親。
二人のことを常に温かく見守り、受けることのできる存在です。
畑仕事や古民家の改築などにひたむきに取り組みます。
そして何より辛いことがあっても、常に笑顔を忘れません。
彼
作中で「彼」と語られる、雨と雪の父親です。
なので、本名は明らかになっていません。
その正体は、おおかみこどもの末裔であり、
人間とおおかみの両方の姿になることができます。
トラックの運転手をしながら、
モグリで通う大学で花と出会い、物語が始まります。
雪
花と「彼」の子どもで、雨の姉です。
雪の日に生まれたことから名づけられました。
幼い頃は、野生動物や虫を追いかけまわす活発な性格です。
しかし、そのおてんばな性格は、成長するにあたって、
周囲の女の子とギャップを感じる原因となります。
雨
花と「彼」の子どもで、雪の弟です。
雨の日に生まれたので、こう名付けられました。
姉の雨とは対照的に、病弱で内向的な性格です。
しかし、徐々におおかみの本能に目覚め、
ある出会いをきっかけに、完全に野生を発揮します。
おおかみこどもの雨と雪の魅力
Aさん曰く、この映画には大きく3つの魅力があるそうです。
田舎暮らしのたくましさ
子どもを育てる環境に悩まれる方は多いと思います。
「彼」を無くした花は、都会での暮らしを諦め、
田舎で生活することを決意します。
田舎の方が、人と関わらずに過ごすことが出来ると考えたからです。
しかし、移り住んだ農村は、花の想像とは大きく違っていました。
引っ越してきた花のために余った家具をくれたり、畑仕事を教えてくれたりと、花の生活の基盤を整えてくれます。
また、いろんな方々がおしゃべりに訪れ、ひっそりとはほど遠い生活に。
遠吠えした雪を見て
「あれ、犬なんて飼ってたっけ」と
ひやひやする場面もしばしば。
都会から見れば、田舎暮らしは、自由で美しく見えるかもしれませんが、
実際には、イメージ通りの美しさはありません。
「何が自然だ。今日植えて、明日育つわけがないだろう」
これは、花に農業を教えてくれる、韮崎のおじいちゃんのセリフで、
田舎に横たわる過酷な現実を表現しています。
だからこそ、住民は互いに手を取り合い、助け合って生きているのです。
Aさんも、最寄りのコンビニが車で1時間という超ド田舎で暮らした経験があるので、とても共感できるそうです。
田舎暮らしは、美しくはないかもしれません。
しかし、確かなたくましさがあります。
それが、花たち三人の暮らしと共に表現されています。
田舎での子育てを検討されている方は、
そういった点も、検討されてはいかがでしょうか。
そこを乗り越えられれば、素晴らしい家庭を築くことができるはずです。
個性の発現
18世紀のフランスの哲学者、ルソーはこんな言葉を残しました。
「人は二度生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために。」
人は赤ん坊として一度この世に生を受けるが、成長と共に自分自身の個性を獲得し、
まぎれもない自分として生き始めるタイミングが訪れる、という意味です。
中学生、高校生、大学、社会に出たとき、地元を離れたとき
2度目の誕生のタイミングは人によって異なりますが、
現代社会においては、大体ここら辺ではないでしょうか。
雨と雪にも、この2度目の誕生が刻一刻と近づいてきます。
それはつまり、「人として生きるか、おおかみとして生きるのか」ということです。
活発で社交的な雪は、学校でもたくさんの友達に囲まれます。
そんな学友たちとの交流の中で、自分と周囲との違いを感じざるを得なくなり、
より普通に、「人間らしく」ふるまうことを意識していきます。
そんな雪の運命を決定づけるのが、転校生の草平との出会いです。
ネタバレにも繋がるので深くは書けませんが、
雪が自分と周囲との違いを隠すのではなく、
受け止めることを決断し、2度目の誕生を迎えることとなります。
この決断の日の夜、学校からグラウンドを眺めるシーンが
緊張感と神秘的な雰囲気がありすぎて、呼吸をするのも忘れてしまいます。
時を同じくして雨も、自分とは何かという課題について葛藤し、彼にも決定的と言えるような出会いが訪れます。
それが「先生」との出会いです。
「先生」に様々なことを教わり、「先生」の世界に没頭していく雨。
そんな様子に、花は不安がり、雪はいらだちを隠せません。
周囲が望む将来と明らかに異なると自覚しながらも、雨はそれが自分自身の道であると確信します。
こうして、雨も二度目の誕生を迎えるのです。
この「先生」が何なのかは、ぜひ作品を見て確かめてください。
こうした二人の個性の確立は、二人が幼い時の穏やかな日常に比べると、
大変に荒々しく、すさんだ日々に見えます。
しかし、程度や性質は違えど、多くの人が不安定な日々を経て、思春期を乗り越えました。
花のように、子どものもつ世界観を尊重することが大事なのではないでしょうか。
花の愛情
花自身も、二人の変化に対して、戸惑います。
しかし、花がしたことは、ただ二人を見守る事でした。
そもそも田舎への引っ越しも、二人が自由に道を選択するためです。
二人の考えを尊重し、二人が行きたい方向に進ませる。
それが花にとって大変辛い選択肢であったとしても。
一心に愛情を注いでくれたにもかかわらず、
親元を離れ、自分のことに一生懸命というのは
一見親不孝のようにも見えます。
しかし、自分の決めた道を突き進むわが子を見れるというのは
親にとって不幸なことでは無いはず。
少なくとも、葛藤のすえに、子どもたちが自分自身でどう生きるかを見つけることができたのは、
花にとっては最高の幸せだと思います。
「元気に、しっかり生きて」
これはAさんが大好きな終盤のシーンで、花が子どもたちに掛ける言葉です。
とても短く、特にひねりもありません。
しかし、親が子どもたちに唯一望むことが、シンプルに、力強く濃縮されています。
たった二時間の映画なのに、花、雪、雨と共に10年以上の時間を過ごしたように感じます。
Aさんは、花が二人の身長を柱に刻む場面を思い出し、
自分の実家の柱と重なって、心がジーンと熱くなったそうです。
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まとめ
親に反抗し、社会に反抗し、自分に反抗するからこそ、
自分とは何か、どう生きるべきかを見つけることが出来ます。
そしてそこに、親として出来ることはあまり多くないのかもしれません。
しかし、子どもは親の愛情を確かに感じ、恐ろしいエネルギーで前に進みます。
そのエネルギーを発揮できるように、
様々な事柄と出会い、自由に未来を選択できるような環境を整えてあげること。
それが親として、子どもの選択にしてあげらることではないかと感じました。
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