
ジャンプ作品と言えば、努力・友情・勝利を描いたバトル作品ですよね。
しかし、そんなジャンプの王道要素を取り入れつつも、斬新なテーマを扱った作品をご紹介します。
今回ご紹介するのは、マンガ制作にスポットを当てたアニメです。
ジャンプの王道マンガはいかにして生み出されているのか、週刊連載を行うマンガ家のスケジュールはどうなっているのか。
本作では、読者である私たちが普段は見ることのできない世界を楽しむことができます。
そして、マンガをテーマに、マンガ家を目指す二人の少年の青春を描いた熱い展開に、観ている方もエネルギーがもらえるはずです!
「バクマン。」ってどんなアニメ?
作品名:バクマン。第1シーズン
キャスト:
真城最高:阿部 敦/高木秋人:日野聡/亜豆美保:早見沙織/見吉香耶:矢作紗友里/新妻エイジ:岡本信彦/福田真太:諏訪部順一/中井巧朗:志村知幸/蒼樹 紅:川澄綾子/岩瀬愛子:藤村 歩/服部 哲:利根健太朗/服部雄二郎:野島裕史/瓶子副編集長:川田紳司/佐々木編集長:堀内賢雄/川口たろう:浜田賢二/平丸一也:森田成一/港浦吾郎:桐井大介/吉田幸司:子安武人/相田聡一:風間勇刀/七峰 透:立花慎之介/小杉達朗:梶 裕貴
スタッフ:
原作:大場つぐみ・小畑健(ジャンプコミックス/集英社)/監督:カサヰケンイチ・秋田谷典昭/シリーズ構成:吉田玲子/キャラクターデザイン:下谷智之/美術監督:柴田千佳子/色彩設計:店橋真弓/撮影監督:岩井和也/音楽:Audio Highs/音楽監督:渡辺 淳/アニメーションプロデューサー:松倉友二/アニメーション制作:J.C.STAFF/プロデューサー:高﨑健太/制作統括:斉藤健治・長谷川友紀/制作:NHKエンタープライズ/制作・著作:澤NHK・小学館集英社プロダクション
制作年:2010年©大場つぐみ・小畑健・集英社/NHK・NEP・ShoPro
簡単な概要:真城最高(通称:サイコー)と高木秋人(通称:シュージン)の高校生マンガ家コンビが「週刊少年ジャンプ」の頂点を目指して、マンガに青春を捧げる!
視聴できる動画配信サービス:
※本ページの情報は2021年11月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
「俺と一緒にマンガを描かないか?」 尊敬していたマンガ家の叔父が不遇のうちに急死して以来、漫然と日々を過ごしていた中学生・真城最高。ある日、クラスメイトの高木秋人からそう声をかけられる。初めは断わった最高だが、あこがれの美少女・亜豆美保が声優を目指していると知り、突然「自分のマンガをアニメ化して、亜豆を主演させる」ことを人生の目標に定め、その夢の実現を条件に亜豆に結婚を申し込んでしまう…。2人の少年が、マンガの創作、編集部への持ち込み、そして雑誌連載と、熱い夢を熱い思いで一歩ずつ現実にしていく、青春完全燃焼ストーリー!
登場人物
真城最高(ましろもりたか)
本作の主人公で、亜城木夢叶というペンネームで活動する二人組の漫画家の作画担当。
あだ名はサイコー。
平凡な人生を悲観し、夢もやりたいこともないと斜に構えた少年であった。
しかし、秋人に誘われて漫画家を本気で目指すようになってからは、絵に対して真摯で、実直な面が目立つようになる。
負けず嫌いで、意地っ張りな一面もあり、自他共に認めるライバルである新妻エイジに対抗心を燃やしたり、病身を押して原稿を描こうとしたりする場面もある。
小学生のころから絵を描くことが好きで、数々のコンクールで表彰されていた。
また、叔父が週刊連載を持つ漫画家であり、幼いころは叔父に憧れて漫画家を目指したこともあったが、その叔父を亡くして以来、その夢を諦めている。
中学生のときに、クラスメイトだった秋人から「一緒に漫画家になろう」と誘われ、初めは渋っていたものの、
初恋の相手で、声優を目指している亜豆美保と「自分たちの漫画がアニメ化して、そのヒロインを亜豆が演じるという夢が叶ったら結婚する」
という約束を交わして以降、再び漫画家という夢に向かって漫画を描き始める。
恋愛については、かなりのロマンチストで、秋人にも引かれるほどである。
高木秋人(たかぎあきと)
本作のもう一人の主人公で、亜城木夢叶というペンネームで活動する二人組の漫画家の原作担当。
あだ名はシュージン。
赤いジャージを愛用し、ヘッドホンと黒縁メガネがトレードマーク。
中学では学年主席という秀才。
小学生のころから、作文コンクールで表彰されるなど、文才がある。
漫画が好きで、漫画家になりたいという夢があるが、絵は致命的に下手。
同じ中学に通うサイコーの絵のうまさに一目ぼれし、半ば強引に、漫画家になることを誘った。
人気の出る漫画を描くためにはどうすればいいかを考えて売れる作品を生み出す、いわゆる計算タイプの作家。
少年漫画の王道であるバトルものよりは、ストーリー重視の世界観が作りこまれた、少年漫画としては邪道の作品が得意である。
亜豆美保(あずきみほ)
本作のメインヒロイン。
サイコーが密かに想いを寄せている相手であり、亜豆もまた、サイコーに特別な想いを抱いている。
控えめでおとなしく、地味でありながら、そのルックスの良さは近所でも有名である。
亜城木夢叶が描いた漫画がアニメ化して、そのヒロインの声優を担当することができたらサイコーと結婚するという約束をしている。
地道に努力を重ね、中学卒業後は深夜枠のアニメでレギュラーの座を射止めるなど、順調に声優としてのキャリアを積んでいる。
見吉香耶(みよしかや)
亜豆の親友であり、シュージンの恋人。
運動神経が抜群で、空手やボクシングの経験者。
亜豆とは対照的に、勝気で押しの強い性格。
一方で、亜豆やシュージン、サイコーの夢を誰よりも応援しており、亜城木夢叶の仕事場で掃除や炊事などの家事を行ったり、作品の資料整理などを行ったりしている。
新妻エイジ(にいづまえいじ)
サイコーとシュージンの一つ歳下でありながら、10年に一人の逸材と言われている天災漫画家。
6歳のころから漫画を描いているため、その表現力は群を抜いている。
また、大変筆が早く、青森の田舎から、毎月、新しい作品を編集部に送っていた。
佐々木編集長が、青森までスカウトに訪れた際、上京する交換条件として「自分が一番人気になったら嫌いな漫画を一つ終わらせる権限」を要求した。
漫画を描く際は、爆音で音楽を流し、擬音を叫びながら作画をしている変人である。
当初は、漫画にしか興味がなく、対人スキルにやや難があったが、亜城木の二人との関わりをきっかけに、周囲の人との関係性も重んじるようになる。
自分が興味をもった人や認めた人には、協力を惜しまず、漫画家としてのアドバイスもいとわない。
漫画を見極める目は確かで、作品の人気順位を的中させたり、他の連載作品に的確な指摘を述べている。
好きなものを描くと、それが人気になる、いわゆる天才タイプのヒットメーカーだが、周りの意見を素直に聞き入れる素直さもある。
服部 哲(はっとりあきら)
亜城木夢叶の最初の担当編集者。
編集者として、漫画家に対して的確なアドバイスを行う手腕があり、亜城木からも信頼されている。
亜城木夢叶の才能を認めており、熱心に面倒を見ている。
二人が連載を決めたときは、二人以上に喜んでいた。
普段読んでいるマンガ制作の裏側を覗ける!
週刊連載のマンガがどのように制作されているか、ご存じでしょうか。
マンガ雑誌を読むことはあっても、それがどのように私たちの元に届けられているのか、知る機会はあまりないですよね。
本作は、そんな週刊連載のマンガができあがる過程を描いた作品です。
マンガの存続を左右するアンケートシステムや、マンガ家と編集者が二人三脚でマンガ制作に取り組む様子が現実に忠実に、かつ詳細に描かれます。
実際に連載されているマンガが話題になることもあります。
そして、登場する編集部の人たちも実在の人物をモデルにしているので、アニメに登場したキャラクターの名前がそのままクレジットに制作関係者として載っていることも!
アニメを観ているだけなのに、なんだか本当に編集部の裏側をのぞき見している気分になって、今後マンガを読むのがより楽しくなること間違いなしです。
二人で一人!高木と真城の絆に感動
高木と真城がマンガ家として使っているペンネームは亜城木夢叶。
マンガはストーリーと作画を一人で担うことも多いですが、高木と真城は二人で一人のマンガ家として活動しています。
文才のある高木と、高い画力を持つ真城。
まさに最強のコンビですよね!
しかし初めは、制作の進め方の違いで衝突したり、夢を叶えることを焦る気持ちから感情的になる場面もあります。
たとえば、高木がスランプに陥り、ストーリーが書けなくなってしまった時のこと。
作画担当の真城は、何もできない焦燥感からついいら立ちを高木にぶつけてしまいます。
ですが、書けなくて焦っているのは高木も同じ。
二人で一つの作品を作るからこそ生まれる葛藤に、思わず感情移入して観てしまいます。
しかし、そうして作品づくりを続けるうちに、二人の間に強い信頼が生まれ、二人にしかできないスタイルが固まっていきます。
苦しいときを一緒に乗り越え、二人にしかできないマンガの描き方を見つけていく二人の絆に感動します。
亜豆と真城の純粋すぎる恋愛模様にドキドキ!
青春と言えば、甘酸っぱい恋の思い出ですよね!
真城は中学校のクラスメイトである亜豆に好意を寄せています。
そして、亜豆もまた、真城に恋心を抱いているのでした。
しかし、二人とも恋愛に奥手で、お互いに思いを告げる様子はありません。
ところが、真城と高木がマンガ家を志す際、勢いあまって声優志望の亜豆に
「俺たちのマンガがアニメ化したら、そのヒロインを亜豆が演じる、それが叶ったら結婚してください!」とプロポーズしてしまいます。
しかも、亜豆はそのプロポーズを快諾するのです!
但し、ある条件付きで。
その条件とは、夢に向かってストイックに努力を重ねる亜豆ならではのものでした。
夢が叶ったら結婚しよう、なんてロマンチックなプロポーズですよね。
あまりにも純粋な二人の恋と夢を応援せずにはいられません。
夢に向かって努力し、成長していく二人の姿に感動!
夢があるのは素晴らしいことですが、夢を追いかけるのは本当に大変なことですよね。
現実的に考えれば、夢だけでは生活できないし、叶うかどうかわからないのに誠実に努力を重ねていかなくてはいけません。
そんな不確かな現実を知って、夢をあきらめてしまう人もいるのではないでしょうか。
主人公・真城がまさにそうでした。
幼い頃は、叔父さんに憧れて、マンガ家になりたいと思っていたけれど、現実を知っていつのまにか夢を忘れていました。
しかし、高木に「マンガ家になろう」と誘われてから真城の世界は大きく動き始めます。
二人の夢は人気調査のアンケートで1位を取ること。
そして自分たちのマンガがアニメ化されること。
この夢のために、二人は青春のすべてをマンガのために費やすようになります。
二人がともに努力し、成長していく姿に、自分も前に進むエネルギーをもらえるのが「バクマン。」の見どころです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、マンガ家を目指す少年二人の青春アニメ「バクマン。」をご紹介しました。
二人を見ていると、マンガ家に限らず、自分も夢を追いかけたくなる、そんな力と勇気がもらえる作品です。
明日をがんばるパワーが欲しいときはぜひ「バクマン。」を観てくださいね!
「バクマン。」が見られる動画サービス
※本ページの情報は2021年11月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。