
毎日忙しくてストレスが溜まっている、感動できるアニメを観て涙活(るいかつ)したい、そんなときってありますよね。
そんなあなたに今回ご紹介するアニメは「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」です。
タイトルからはイメージがつきませんが、本作は「青春ブタ野郎」や「バニーガール」と言ったインパクトのあるワードからは想像できない、切なく泣けるストーリーなのです。
感動できる作品の中でも、青春を描いたものは、恋や友情などの誰にも経験があることをテーマにしているので、共感しやすく、自然に感情移入できますよね。
そのストーリーと主人公・咲太の不器用な優しさに涙せずにはいられない、泣ける青春群像劇「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のおすすめポイントをご紹介していきます。
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」ってどんなアニメ?
作品名:青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
キャスト:
梓川咲太:石川界人/桜島麻衣:瀬戸麻沙美/古賀朋絵:東山奈央/双葉理央:種﨑敦美/豊浜のどか:内田真礼/梓川かえで:久保ユリカ/牧之原翔子:水瀬いのり
スタッフ:
原作:鴨志田 一(電撃文庫 刊「『青春ブタ野郎』シリーズ」)/原作イラスト:溝口ケージ/監督:増井壮一/構成・脚本:横谷昌宏/キャラクターデザイン:田村里美/総作画監督:田村里美/髙田 晃/助監督:いわたかずや/プロップデザイン:髙田 晃/美術設定:藤井一志/美術監督:渋谷幸弘/色彩設計:横田明日香/3D監督:野間裕介/唐澤祐人/撮影監督:関谷能弘/2Dワークス・特殊効果:内海紗耶/編集:三嶋章紀/音響監督:岩浪美和/音楽:fox capture plan/制作:CloverWorks/製作:青ブタ Project
制作年:2018年 ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project
簡単な概要:少女たちとの心温まる交流を描いた青春群像ファンタジー
視聴できる動画配信サービス:
※本ページの情報は2021年11月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
思春期症候群――不安定な精神状態によって引き起こされるとネットで噂の不思議現象。梓川咲太、高校2年生。江ノ島からもほど近いとある高校に通う彼は、この年、様々な“思春期症候群”を引き起こした少女達と出会う。たとえばそれは、図書館で出会った野生のバニーガール。彼女の正体は、高校の上級生にして活動休止中の女優、桜島麻衣先輩。魅惑的な彼女の姿は、何故か周囲の人間の目には映っていなかった。彼女はなぜ見えなくなってしまうのか―。謎の解決に乗り出した咲太は、麻衣と過ごす時間の中で、彼女の秘める想いを知り……。空と海が輝く町で心揺れる少女達との不思議な物語が始まる。
登場人物
梓川咲太(あずさがわさくた)
本作の主人公で、峰ヶ原高校の二年生。
学校では、変わり者として有名で、暴力沙汰を起こしたという噂をされることある。
胸にある大きな傷は、妹の花楓に起こった思春期症候群と同時期に発生したもので、原因は不明。
中学時代に自分を救ってくれた初恋の相手である牧之原翔子を追って峰ヶ原高校に入学したが、彼女とは出会えていない。
中学生の妹・花楓とふたり暮らししており、ファミレスでのアルバイトと家事全般を行っている。
桜島麻衣(さくらじままい)
本作のヒロインで、峰ヶ原高校に通う三年生。
黒髪ロングの美少女で、前髪はウサギの髪留めで留めている。
子役出身で、現在はモデルやCM出演もこなす、国民的人気女優。
あるできごとがきっかけで、母親との仲が悪くなり、現在は咲太の住むマンションの近くで一人暮らしをしている。
真面目で礼儀正しく、成績も優秀な優等生である一方、咲太をからかったり、皮肉を言ったりすることも多い。
梓川花楓(あずさがわかえで)
咲太の妹で中学三年生。
中学校で、クラスメイトからSNSでのいじめに遭ったことがきっかけで、傷ついた心を反映するように、実際に身体に傷ができてしまう「思春期症候群」を患う。
しかし、咲太がそのことを周りの大人に説明しても、自傷行為だとして信じてもらえなかった。
いじめがきっかけで解離性障害も患い、家族のこともすべて忘れて別人格となった。
双葉理央(ふたばりお)
咲太と同じ高校に通う二年生で科学部。
普段はメガネをかけていることが多い。
咲太の数少ない友人の一人で、良き相談相手。
咲太のことを「青春ブタ野郎」と命名した本人だが、咲太のことを嫌っているわけではなく、むしろその相談には親身にのって、アドバイスしている。
古賀朋絵(こがともえ)
咲太の後輩で、癖毛のショートヘアが特徴の女の子。
福岡県出身で、高校入学を機に神奈川に引っ越してきた。
本人は標準語を話そうとしているが、テンションが上がったり、感情が高ぶると博多弁が出てしまう。
明るく、正義感が強いが、周りの空気を必死に読んでしまうところもある。
この性格が引き金となって「思春期症候群」を発症した。
牧之原翔子(まきのはらしょうこ)
咲太の初恋の相手。
胸の傷のために入院していた咲太が、こっそり抜け出してきた七里ヶ浜で出会った少女。
落ち込んでいた彼を励まし、その人生観に大きな影響を与えた人物。
咲太と出会った際に峰ヶ原高校の制服を着ていたことから、咲太が峰ヶ原高校に入学する理由を作った。
思春期症候群の原因となるキャラクターたちの深層心理
本作では、キャラクターたちが「思春期症候群」と呼ばれる不思議な症状に見舞われます。
本当はこうしたい、こうなりたい、という理想と立ちはだかる現実。
そのギャップに悩んだ経験は誰しもあるのではないでしょうか。
「思春期症候群」はそんな深層心理が現実に影響を及ぼした結果なのです。
たとえば、一話では、幼い頃から子役として活躍し、有名女優である桜島麻衣が、透明人間のように周りの人からは見えない存在になってしまうという事象が起こります。
それは、みんなに知られているために否応なしに注目を集めてしまう有名人であるということと、
普通の高校生として過ごしたいという思いのギャップが生み出してしまった症状でした。
また、古賀朋絵は、彼女の友人が片思いしている男の子から告白されたことで、
友人も彼も傷づけたくないと思い悩み、告白の前後数日を何度も繰り返しループするという症状に見舞われます。
「思春期症候群」という症状が起こることは奇妙ですが、その原因は現実と自分の思いとのギャップなので、共感できる事が多いです。
ここに共感できるからこそ、少女たちにかけられる言葉の重みも増してくるのですね。
翔子さんの言葉が泣ける
中学時代の咲太が、深く落ち込んでいた時に出会った少女・牧之原翔子。
彼女からかけられた言葉は、咲太の人生観に大きな影響を与えています。
その影響力は強く、思想だけでなく「牧之原SAの牧之原に、大空を翔ける子の翔子」というユニークな自己紹介を、
のちに咲太も「梓川SAの梓川に、花咲く太郎の咲太」と真似するようになっているほどです。
何のために生きているのかと沈む咲太に、牧之原翔子は
「私はね、咲太くん。人生は優しくなるためにあると思います。
昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいなと思いながら生きています」
と言葉をかけます。
咲太だけでなく、観た人の心にも深く刺さるセリフですよね。
また「ありがとうとがんばったねと大好きがわたしの好きな言葉です」「咲太くんはよくがんばりました」という翔子さんのセリフがあります。
自分が一生懸命やったことや苦しんで乗り越えたことを「がんばったね」と認めてもらえると嬉しいですよね。
自分にかけられた言葉のように感じて自然と涙がこぼれます。
咲太を救った翔子さんの言葉はほかにも多く名言がありますよ。
アニメのOPとEDの曲が物語にぴったり!
アニメのOPである「君のせい」は、青春アニメらしい爽やかさと疾走感があり、サビの「君のせい」と繰り返し歌うところはインパクトがあって思わず口ずさんでしまいます。
このアニメのために書き下ろした曲ということで、つい強がってしまう麻衣の複雑な心境を表現した、物語にぴったりの楽曲になっています。
EDテーマは、本編の女性キャラクターたちが歌う「不可思議のカルテ」です。
切なさを感じさせるメロディと夕暮れの海の映像で本編の余韻を楽しめます。
アニメではエピソードによって、各話のメインとなったヒロインのソロバージョンでの歌唱とそれに合わせたED映像になっています。
本編に合わせてここまで変えてくれるなんて贅沢ですよね。
最後までこだわりが詰まっているのでぜひチェックしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、泣ける青春群像劇アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」をご紹介しました。
ストーリーにもセリフにも楽曲にも、感動できる要素がたくさんある作品です。
泣けるアニメが見たくなったらぜひ本作を見てみてください!
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※本ページの情報は2021年11月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。