
名前を書くだけで人を殺すことができるノートがあったら、あなたはどうしますか?
言わずと知れた名作・デスノート。
「自分がデスノートを手に入れたらどうするかな」と、妄想したことがあるのではないでしょうか。
今回は、そんな妄想の答えを作者自らが見せてくれた、デスノートの続編(短編)を紹介します。
おそらく誰も思いつかなかったであろう「デスノートの有効な使い方」に、あなたも「さすが原作者!」と目を見張ること間違いなしですよ。
「デスノート短編集」ってどんな漫画?
作品名:DEATH NOTE短編集
作者:大場つぐみ
作画:小畑健
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
コミック:1巻(DEATH NOTE本編は全12巻、完結済)
内容:キラこと夜神 月(やがみ ライト)が死んでから数年後、人間界に再びデスノートが落とされる。デスノートを拾った2人の若者は、デスノートをどのように使うのか。彼らに対して、ニアやキラ捜査本部のメンバーはどうするのか(Cキラ編、aキラ編)。Lの日常や過去を描いた短編2篇。連載前の読み切り版(鏡太郎編)。
この短編集は、「デスノート」本編を既に読んだことある人向けの作品です。
本編を読んでいなかったとしても、「デスノート」の設定を知っていれば十分楽しめるとは思いますが、
先に「デスノート」本編を読むことをオススメします。(「デスノート」本編についてはこちらの記事で紹介しています)
【「DEATH NOTE短編集」を電子書籍で読む】
あらすじ
◎夜神月とLの結末のその後を描いた「Cキラ編」 ◎死神リュークと出遭った田中実が驚くべき方法でデスノートを使った「aキラ編」 ◎最初のデスノートの物語「鏡太郎編」 ◎Lの日常と過去「L―One Day」「L―The Wammy’s House」 上記の読切他を収録した珠玉の短編集。
出典元:ebookjapan
登場人物
「デスノート短編集」に出てくる、主な登場人物を紹介します。
ニア
世界一の名探偵であった「L」の後継者。
「デスノート」本編で、最終的にキラこと夜神 月(やがみ ライト)を追い詰めた人物。
パズルや玩具が好きで、Cキラ編では巨大タロットタワーを作っている。
Lに似た雰囲気を持ち、L同様に「天才と奇人は紙一重」を地で行くキャラ。
リューク
死神。
「デスノート」本編で人間界にノートを落とした、全ての元凶。
退屈が嫌いで、「デスノート」本編では「面白そうだったから」という理由で、人間界にノートを落とした。
「デスノート」本編で、リュークが落としたデスノートを夜神 月が拾ったのは偶然だったが、
「aキラ」編ではデスノートを渡す相手を自分で選んだ。
人間界のリンゴが好き。
Cキラ
キラ(夜神 月)が死んでから3年後、死神・ミードラからデスノートを渡された人物。
おそらく日本人の若者。
デスノートを使って、死を望む老人を大量に殺す。
それにより、日本は少子高齢化・年金問題がすべて解決される。
ニアからは、「『キラ』と呼ぶのはLにもキラにも失礼」という理由で、Cキラ(Cheepキラ)と呼ばれる。
aキラ・田中 実(たなか ミノル)
Cキラのさらに4年後、リュークがデスノートを渡した人物。
「知能テスト(IQテスト)」で3年連続1位をとる中学3年生。
勉強はできないが、なぞなぞやクイズが得意。
人を殺さずにデスノートを利用することを考え、オークションにかける。(計画はリュークと出会った中学3年時で、実行は2年後の高校2年時)
ニアから「aキラ(auctionキラ)」と呼ばれる。
ニアにさえも「aキラはかなり頭がいい」と言わせる。
●ebookjapan
・約50万冊の本を配信
・他のサイトになくても探せばある場合が多い
・Yahoo!プレミアム会員だとよりお得に使える
・初回登録特典で6冊まで半額になるクーポンがもらえる
●BookLive!
・配信数は100万冊以上
・無料で読める漫画も、1万8000冊以上
・多彩な絞り込み検索、複数端末で同期できるしおり機能など、使いやすさNo.1
Cキラ編
「自分がデスノートを拾ったら、どうするか?」
その答えの一つに、「日本が抱える問題を解決する」というものが浮かんだことがあるのではないでしょうか。
Cキラがやったのが、まさにそれです。
死を望む老人やその家族が、ネット上でCキラに死を懇願し、Cキラはその老人を次々に殺していきます。
なかなか胸糞悪いですね。
一方で、本編でもみんなの隠された本音の代弁者だった捜査本部の松田が、
「おかげで日本は少子高齢化、年金問題全て解決」と言ってしまうのも理解できます。
しかも、「貧困や病気に苦しみ、死を待つだけで 無理矢理生かされている、死を望む老人」がターゲットとなると、
少々考えさせられるものがあります。
胸糞悪いし、人が死ぬことを良い事みたいに言うのは100%間違っていますが、
一方で、もし僕がこの世界の、キラとは一切関係ないただの一国民だった時に、
「キラのおかげで日本の未来は明るい」と全く思わないとは言い切れません。
「デスノート」本編でもそうでしたが、人間の建前と本音をいろいろと考えさせられる話です。
しかし、ニアはこの人物をバッサリと「クズだ」と切り捨てます。
Lを尊敬し、ある意味でキラ(夜神 月)のことも認めていたニアにとって、新たに現れたこの殺人鬼を「キラと同等に並べたくない」のです。
そして、「Cキラ, Cheepキラ」と名付けます。
Cキラは、ニアが名付けた通りのチープな結末を迎えます。
Cキラは顔すら描写されていないので、その陳腐さが一層際立ちます。
思わず「マジかお前…」と言いたくなるラストに、リュークの「人間って面白!」にある意味で納得してしまいます。
aキラ編
僕はaキラ編を読んで、「さすが『デスノート』の作者!」と感動しました。
aキラこと田中 実が、デスノートを拾ったのは2017年。
夜神 月がキラとして生きていた2000年代とは、もはや時代が違います。
街中いたるところに監視カメラがあり、電車の車両にも取り付けられている時代です。
また、車やバスにはドライブレコーダーがあるし、ネット上の発信元は警察ならほぼ確実に特定できます。
「デスノート」本編の月の行動は、2000年代だからできたことです。
しかし、実(ミノル)は「キラなら今の時代にもあったやり方を考え出したに違いない」と言いますし、
「デスノート」を読んだあなたも同じ考えだと思います。
さて、実は「人を殺すなんてありえない」という真っ当な倫理観を持ち合わせています。
とは言え、デスノートの所有権を放棄しても、リュークが他の人間に渡すことは目に見えています。
せっかく自分に渡されたからには、デスノートを使って何らかの利益を得たいですよね。
この時の実の心情は不明ですが、月のことを「相当頭良かったんだな」と感心していることから、
自分も上手に使いこなしたいという欲がわいたのだと思われます。
何て言ったって「クイズ好き」ですからね。
「デスノートで人を殺さず、いかに有効に使うか?」というクイズの答えを探すのです。
そして、デスノートをオークションにかけることにしました。
もしかしたら、「自分がデスノートを手に入れたらどうするか?」という妄想の中で、
「オークションにかける」ということ自体は、あなたも考えたことがあるかもしれません。
驚くべきはその方法です。
普通に考えたら、今の時代にオークションになんてかけたら、ほぼ確実に足がつきます。
オークションに出す方法も見事なら、お金を受け取る方法も見事!
絶対に足がつきません。
ニアにさえも「かなり頭がいい」と言われ、最終的には「Lになってから初めて負けました」と言わせたその手腕に、
あなたも思わず感心してしまうこと間違いなしですよ!
その他の短編
原作ファン必見!Lの日常・過去編
Lの日常や、Lの右腕兼側近であるワタリとLとの出会い、ワイミーズハウスにいた頃のLの様子を描いた短編。
「Lっていつも同じ服着てるけど、風呂入ってるの?」「Lって寝るの?寝る時どんな体勢?」など、
デスノート本編を読んで、Lの日常をちょっぴり疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
そんな疑問を解決してくれる短編です。
また、2篇ともワタリ目線で描かれているので、ワタリのLへの想いが伝わってきてじんわりと温かい気持ちになれます。
連載前の読み切り版「鏡太郎編」
「デスノート」本編の連載が始まる前、週刊少年ジャンプの2003年36号に掲載された読み切り版です。
主人公は「鏡 太郎」という名前の中学生で、夜神 月と違って気弱な性格です。
デスノートの設定自体は本編とほとんど変わりませんが、「デスイレイザー」という、本編にはないアイテムも出てきます。
「デスイレイザー」でデスノートに書いた名前を消せば、その遺体が焼かれてたりしない限り生き返るのです。
命の価値が軽くなる「トンデモ設定」なので、「デスノート」本編にはなくて良かったなと思います。
でも、最後はいろいろな想像を掻き立てる終わり方なので、自由に妄想できて楽しいですよ。
まとめ
今回は、漫画「デスノート」を読んだことがある人向けに、その続編が収録された「デスノート短編集」を紹介しました。
デスノートが自分だけに手渡されたら、あなたはどうしますか?
大きな声では言えないけど、「こうなると良いな」とひそかに思っていたことが、
他人が他人を殺すことで実現されたら、あなたは心の奥底で喜ばずにいられますか?
「デスノート」作者が示す、デスノートの賢い使い方に感心することはもちろん、
人の本音と建前について考えさせられる短編集に、あなたも大満足間違いなしですよ。
【「DEATH NOTE短編集」を電子書籍で読む】
漫画を読むならスマホで!
漫画はシリーズによっては何十巻ともなるし、それを保管するとなると部屋の中の保管場所に困りますよね。
僕も、電子書籍が普及する以前は、すぐに本棚がいっぱいになって部屋の隅から机の隅にまで漫画が積まれていました。
さすがにそれではまずいと思い、泣く泣く売りに出したことも。
それに、外で読もうと思うと荷物になるので持ち運びも大変です。
1冊ならまだしも、何冊ともなるとカバンの中がかさばって場所をとるし、移動するにはちょっとした重さが結構負担になります。
肩掛けカバンだと30分もすると取手が肩に食い込んで痛くなります。
なので、スマホで漫画が読める電子書籍サービスは本当に助かってます。
スマホであれば普段から持ち歩くし、外出の際も楽ちんです!
ここでは僕のよく使うサービスを2つお伝えしますね。
ebookjapan |
---|
約50万冊の本を配信しているebookjapan。
ブログの運営もあって、いろいろ漫画を探したりしますが、「ほかのサイトにはないのにebookjapanにはある」といったことも多かったです。 シリーズごとにまとめてくれる機能も重宝してます。 Yahoo!プレミアム会員だとよりお得に使えるので、無料でプレミアム会員になれるソフトバンクユーザーには特におすすめです。 初回登録特典で6冊まで半額になるクーポンがもらえますよ!
ebookjapanの利用体験談もあります。 |
CMでもおなじみのBookLive!
配信数は100万冊以上あり、無料で読める漫画も、1万8000冊以上あります。 ebookjapanで見つからなかった漫画も電子書籍化されていない限りあるんじゃないかと思うくらい配信してくれてますね。 使いやすさNo.1に選ばれているように、多彩な絞り込み検索、途中まで読んだところまで、複数端末で同期できるしおり機能など、便利な機能があります。 漫画を隙間時間にちょこちょこ読み進めるなら特におすすめできます。
BookLive!の利用体験談もあります。 |
実は、僕はいろいろな電子書籍サービスを試しました。
そのことを記事にしているので、よかったら見ていってくださいね!
サービスをフル活用してお得に漫画を読む方法もお伝えしています!