
「ギヴン」という漫画、名前だけなら聞いたことがあるって方も多いんじゃないでしょうか?
僕もタイトルだけは聞いたことがあったんですが、内容までは詳しく知らなかったんですよね。
知りあいのNさんいわく、この「ギヴン」という漫画は男の子たちのバンド活動の描写はもちろんなんですが、さらにそれぞれのキャラクターの恋愛模様がとても素敵なんだそうです!
今回はそんな「ギヴン」が大好きなNさんに、その魅力を紹介してもらいたいと思います!
「ギヴン」ってどんな漫画?
作品名:ギヴン
作者:キヅナツキ
出版社:新書館
掲載誌:シェリプラス
コミック:既刊6巻 連載中
内容:ロックバンドに所属するメンバーを中心として、時には周りの友人を巻き込みながら、それぞれの大切な気持ちに向き合っていく様々な青春のカタチ
メディアミックスが多くされている作品で、2016年にはドラマCD化、2019年にはテレビアニメ化が、2020年にはアニメ映画化されています。
あらすじ
奥まで刺さって、ぬける気がしない。
真冬の声は、狂気で凶器だ。好きだったはずのギターも、
おもしろかったはずのバスケも、
くすんで見え始めたある日。
上ノ山は、壊れたギターを抱えた真冬と出会う。
ギターを修理してやったら、途端に懐かれるが、
偶然聴いた真冬の歌が、上ノ山に刺さって――。
キヅナツキが描く、裸のオルタナティヴ・ラブ!出典元:『ギヴン』公式サイト
登場人物
佐藤真冬(さとうまふゆ)
本作の主人公で16歳の男子高校生です。givenのボーカルとギターを兼任し、天才的な歌唱力を持っています。
最初こそ何もかも初心者でしたが、立夏たちと関わる中で急速に才能が開花。幼少期の虐待経験から感情を表現することが極端に下手です。
立夏の熱心な勧誘を受け、givenにギター兼ボーカルとして加入することになります。
上ノ山立夏(うえのやまりつか)
本作のもう一人の主人公で同じく16歳の男子高校生、真冬の同級生です。givenのギターを担当し、真冬の歌の才能を見出した本人。
音楽に対してはかなりのストイックで、大人顔負けのギターの腕前の持ち主。
秋彦、春樹の3人で組んでいたインストバンドに、ボーカルとして真冬を勧誘しgiven結成のきっかけを作った人物です。
梶秋彦(かじあきひこ)
givenのドラム担当です。大学生ではヴァイオリンを専攻しており、その他の楽器も一通り弾くことができるという言わば天才肌。
強面ながらモテるタイプで恋愛経験は豊富なものの、自身のことに関してはかなりの不器用さを見せます。
かつての恋人とは共依存状態で縁を切ることができず、セフレのような関係のまま未だに同棲中。
中山春樹(なかやまはるき)
givenのリーダーでベース担当の大学院生。
お人好しな性格からか、何かとまとめ役を引き受けることが多くあります。
ずっと秋彦に対して片想いしており、秋彦と彼の元恋人の関係を知って以降、自身の感情に思い悩むことになります。
村田雨月(むらたうげつ)
世界的に著名なヴァイオリニスト。秋彦の同居人であり、元恋人です。
一度は別れたものの、その後も関係だけは続いており、彼もまた秋彦に依存しています。
別の恋人を家に連れ込むのも、実は自分に愛想をつかして秋彦の方から離れてくれることを望んでのことなんです。
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タイトルにもなっているギヴンとは
「ギヴン」というタイトルは真冬や立夏たちのバンド名からきています。
元々立夏、春樹、秋彦の3人はメンバー全員の名前に季節(「夏」「春」「秋」)が入っていることから、「the seasons」というインストバンドを組んでいました。
しかし、真冬の加入と同じ名前のバンドが既に活動していたことからバンド名を変更することにするんです。
そこで真冬が発した「give (ギヴ)」という単語に「season (シーズン)」をくっつけ、「given (ギヴン)」という名前になります。
その「give」という単語にも真冬なりの意味があるのですが、それについては後述します。
バンド漫画としての面白さ
表紙のイラストにもある通り、この漫画のメインとなるのはバンド活動を通した青春物語です。
そしてポイントとなるのが、この作品で何かストーリーが進展するとき、必ず「音」が関わってくるんです。
例えば冒頭、真冬と立夏が出会う場面。真冬のギターを立夏が弾いたことがきっかけとなります。
他にもライブの最中、真冬の歌に心を動かされた立夏が恋心を自覚するなど、ストーリーが進み、キャラクターたちが未来に向けて前進するときには決まって「音」があるんですよね!
他にも楽器の音がすごく臨場感を持って伝わってくるとNさんは言っていました。その場にいないのに、実際にそのライブを見ているかのような気持ちになるんです。
彼らがライブをしている場面は見ものですよ!
バンドを取り巻く恋愛模様
バンドに打ち込む青春もさることながら、本作はなんといっても、それぞれの恋愛模様がかなり魅力的なんです!
真冬
この漫画の中で一番前面に押し出されているのが、真冬の恋愛関係です。
幼少期の父親からの虐待がきっかけとなり、元から感情表現が苦手だった真冬。
そんな中、中学生の時の恋人で幼馴染の由紀(ゆき)までも、些細な喧嘩が原因となり亡くしてしまうんです。
重い過去を抱え、感情を表に出すことを避けていた真冬ですが、立夏と出会ったことで徐々に感情表現が豊かになっていきます。
虐待や大切な人との死別など、まだ高校生の主人公が抱えるには重すぎる過去ですよね。
上で書いた、バンド名の由来ともなった「give」という単語の意味について少しだけ触れたいと思います。
実は真冬が持っていたギターは元々由紀のものでした。由紀が亡くなった後、由紀の母親から譲り受けたものだったんです。
真冬にとってギター、つまり立夏たちとの出会いはもらったもの(=give)であり、バンド活動を始める原点だったんですよね。
立夏
もう一人の主人公、立夏は恋愛関係にはめっぽう奥手なタイプでした。
最初は真冬の天才的な歌声に惹かれていたはずが、次第に真冬自身に惹かれていきます。恋愛経験があまりない上に、好きになった相手は男。
真冬への恋愛感情に戸惑いを隠せず、「俺おかしいですか?」と質問する立夏に、秋彦はこう答えます。
何がおかしいんだ?
相手が男だから?
「俺のセクシャリティは女指向の筈だ」みたいな?
引用元:「ギヴン」2巻
この秋彦の一言には思わずハッとさせられてしまいませんか?確かに恋愛は男女でするものだという考え方の方が大半ですよね。
同じバンドのメンバー、しかも同じ性別の人を好きになってしまった立夏にとって、秋彦のこの言葉は「好きになるのに性別は関係ない」と思うきっかけとなります。
その後真冬と両思いなことに気付いた二人は、高校生らしいピュアな恋愛へと突き進んでいくんです。
秋彦
未だに同棲中の元恋人、村田雨月(むらたうげつ)とは共依存状態であいまいな関係のままストーリーは進行していきます。
高校生の時に秋彦が一目惚れをしたことがきっかけで付き合うようになった二人。しかし圧倒的なヴァイオリンのセンスを持った雨月に、秋彦は嫉妬してしまいます。
それでも好きな者同士、関係が終わることはありませんでした。
そうして高校を卒業すると一気に二人の間に変化が生じます。
秋彦がいることで音楽に集中できなくなり演奏家として腑抜けていった雨月と、そんな雨月の才能に嫉妬し続け苦しくなる秋彦。
お互いの存在がお互いを追い詰めていることに気付き、一旦は別れ話になるものの、結局離れることができないままだったんです。
その後も同棲は続きますが、雨月は秋彦への当て付けのように同棲している家で別の恋人と関係を持ち、それが原因となり喧嘩を繰り返します。
喧嘩して家を飛び出しても秋彦には他に帰る場所がありません。そんな時は決まって寂しさを紛らわせるかのように別の女性と関係を持つんです。
そしてある時、ついに春樹の好意に付け込んで無理矢理関係を持ってしまいます。
かなり拗れた恋愛をしていますよね。
春樹
そして秋彦同様、拗らせた恋愛をしているのが最年長の春樹です。
と言っても春樹はかなりの一途で、一目惚れした秋彦のことを健気に思い続けています。
秋彦に出会ってから、願掛けのように髪を伸ばし続けたり、かと思えば、フラれたと思い込みバッサリと切ってしまったり。
まるで少女漫画のヒロインのような思考回路なんです。
女子が好きな男子にフラれたから思い切ってショートカットにしたと言うのと同じように、秋彦への思いを断ち切るように髪を切る春樹。
「ギヴン」の中の恋愛で一番キュンキュンさせられるのは春樹だとNさんは言っていました。
二組のカップルの対比
この漫画には真冬と立夏、秋彦と春樹の二組のカップルの恋愛模様が描かれています。ただこの二組の恋愛はかなり真逆の関係性なんです。
高校生の真冬と立夏は、なかなか前に進めない臆病者同士のピュアなカップル。臆病になりながらも、お互いがお互いの気持ちに向き合おうとしています。
反対に秋彦と春樹は、ピュアとは言い難いこじれた関係のカップルです。
雨月との関係を断ち切れないまま春樹とも関係を持った秋彦と、そんな秋彦に片想いをし続ける春樹。
好きという感情のままに恋愛にまっすぐに向き合おうとする真冬たちと、互いに好きな人がいて素直になりきれずに遠回りをしてしまう秋彦たちが対照的なんです。
Nさんによると、この二組のカップルの恋愛のかたちの違いもキュンキュンしてしまうポイントだそうです!
まとめ
今回は「ギヴン」について紹介しました。
「ギヴン」では、バンド活動を通して恋をしたり、過去から未来へと苦しみながらも進もうとする姿が描かれています。
恋に悩む彼らの姿には思わずキュンキュンしますし、バンドや音楽を心から楽しんでいる姿は読者側もワクワクしてしまいます!
まだ完結しておらず、これからの彼らがどう未来へ進んでいくのか、そしてその恋のゆくえがとても気になるところです。
興味のわいた方はぜひ「ギヴン」を読んでみてはいかがでしょうか!
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