特に学園もののバトルアニメにおいて、戦闘と同じくらい切っても切れないのが恋愛要素です。
「落第騎士の英雄譚」は才能に恵まれない主人公がその強さを開花させていくバトルと、
勝気なヒロインとの甘酸っぱくももどかしい恋愛模様から目が離せない作品です。
「ストイックな主人公とツンデレヒロイン」という王道カップルと、
登場人物の誇りがぶつかり合う熱いバトルが好きな方にはぜひおすすめします。
「落第騎士の英雄譚」ってどんなアニメ？
作品名：落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)
キャスト：
黒鉄一輝：逢坂良太／ステラ・ヴァーミリオン：石上静香／黒鉄珠雫：東山奈央／有栖院凪：浅沼晋太郎／綾辻絢瀬：小林ゆう／東堂刀華：金元寿子／新宮寺黒乃：東内マリ子／日下部加々美：相坂優歌／西京寧音：井口裕香／折木有里：橘田いずみ／貴徳原カナタ：日笠陽子／御祓泡沫：潘めぐみ／兎丸恋々：Ｍ・Ａ・Ｏ／砕城雷：竹内良太／桐原静矢：松岡禎丞／倉敷蔵人：細谷佳正／黒鉄龍馬：有本欽隆
スタッフ：
原作：海空りく(GA文庫/SBクリエイティブ刊)／キャラクター原案：をん／監督：大沼心／シリーズディレクター：玉村仁／シリーズ構成：ヤスカワショウゴ／キャラクターデザイン：小松原聖／色彩設計：山口真奈美／美術監督：古賀徹(スタジオ・ユニ)／３D監督：濱村敏郎(スタジオシャムロック)／撮影監督：廣岡岳(Nexus)／編集：坪根健太郎(REAL-T)／音響監督：明田川仁(マジックカプセル)／音楽：中川幸太郎／音楽制作：フライングドッグ／音楽プロデューサー：石川吉元／プロデューサー：黒澤典弘、中山卓也、長瀬奈津子、柳村努、深尾聡志、柏木豊、礒谷徳知、伊藤将生／アニメーションプロデューサー：中川二郎／ラインプロデューサー：中村浩士、鬼塚康介／アニメーション制作：SILVER LINK．/ Nexus
制作年：2015年／製作：「落第騎士の英雄譚」製作委員会
全12話
海空りくさんのライトノベルが原作です。
視聴できる動画配信サービス：
※本ページの情報は2022年12月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
魂を「魔剣」に変えて戦う現代の魔法使いたちが通う学園。落第騎士と呼ばれている落ちこぼれ留年生・黒鉄一輝は、魔法の才能が無い代わりに剣術を極めた知られざる実力者。彼は最強の天才美少女・ステラとの決闘に勝利し、学生の頂点の候補に上りつめていく。
出典元：U-NEXT
原作ライトノベルの1巻～3巻くらいまでの内容がアニメになっています。
登場人物
主な登場人物を紹介します。
黒鉄一輝(くろがね いっき)
本作の主人公。
名家・黒鉄家の出身でありながら才能に恵まれず、幼少期は「存在しないもの」として扱われてきた。
魔導騎士としての能力は低いが純粋な身体能力に抜きん出ており、実戦では無類の強さを誇る。
能力の低さから、初年度は授業を受けることすらできず留年している。
恋愛面において、自分に向けられる好意に対し非常に鈍感。
ステラ・ヴァーミリオン
本作のヒロインで、一輝のルームメイト。
ヨーロッパの小国「ヴァーミリオン王国」の第二皇女で、「紅蓮の皇女」の二つ名を持つ。
10年に一人の逸材と呼ばれる天才で、新入生平均の30倍の魔力量を有している。
ひょんなことから、一輝と「負けた方が奴隷になる」決闘をすることに。
プライドが高く勝気な性格で、典型的なツンデレである。
黒鉄珠雫(くろがね しずく)
一輝の実妹。
幼い頃から才能に恵まれ、実家では甘やかされて育ったものの実父への反発心が強い。
一輝以外に興味がなく距離を置きがちな傾向があるが、アリスには心を開いている。
ステラを認める一方、わざと煽ったり挑発するような物言いをすることも多い。
幼い頃から普通に接してくれた一輝に対して、妹以上の感情を抱いている。
有栖院凪(ありすいん なぎ)
珠雫のルームメイト。
自称「男の体にうまれた乙女」で、名前ではなく「アリス」と呼ばれることを好む。
周りからもほぼ女子扱いされており、女子更衣室に居ても突っ込まれない。
基本的には面倒見の良い性格だが、時に冷徹な言動をすることも。
珠雫の一輝への感情に気付いており、あたたかく見守っている。
新宮寺黒乃(しんぐうじ くろの)
今年度から一輝たちが通う破軍学園の理事長を務めることになった女性。
七星剣武祭(魔導騎士養成学校の大会)で長く優勝者を出していない破軍学園を変えるため、
従来の能力値選抜制の廃止など、学園内を大幅に変革した。
一輝が授業を受けることができるようになったのも彼女の功績によるものである。
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最弱の落第者から最強の剣士へ
主人公・一輝は才能のなさゆえに当初は「落第騎士(ワーストワン)」と呼ばれており、
学園内でも皆から見下される存在でした。
しかしステラとの決闘以降、少しずつ一輝を見る目が変わっていきます。
本編の終わりの頃には、もう彼を「落第騎士」と呼ぶ人はいなくなっていました。
「僕の最弱(さいきょう)を以て、君の最強を打ち砕く」
これは、一輝がバトルの際に一度は言う決め台詞です。
落第者だった一輝が様々な相手とのバトルを通してその強さを開花させていく展開に、
一度たりとも目が離せません。
一輝は黒乃から「七星剣武祭で優勝すること」を学園の卒業条件として挙げられており、
少しずつそれが現実に近づいていくのがたまらない展開です。
魔導騎士の誇りをかけたバトル
本作で描かれるバトルは、多くが破軍学園での七星剣武祭の代表を決める予選会になります。
前述のとおり一輝は七星剣武祭で優勝しなければならずどのバトルも全力で挑みますが、
七星剣武祭に特別な思いを抱いているのは一輝だけではありません。
一輝以外のキャラクター同士のバトルも、手に汗握る展開がたくさんあります。
一輝の評価がガラリと変わるバトル「一輝VS静矢」
第4話「落第騎士IV」から、いよいよ七星剣武祭代表選抜戦が始まります。
一輝の初戦の相手は昨年度の代表の一人・桐原静矢(きりはら しずや)です。
静矢は昨年度の主席入学者で、一輝にとっては因縁の相手でもありました。
能力の相性もかなり悪い相手でしたが、一輝は「負けるわけにはいかない」と奮起します。
しかし静矢も昨年度よりレベルアップしていたため事前に考えていた攻略法が通用せず、
加えて初めての公式戦という極度の緊張により全力を出すことができません。
一度は倒れてしまう一輝。
これが敗北かと思ったそのとき、彼を奮い立たせたのはステラの応援でした。
覚醒した一輝が逆に静矢を追い詰めていく様は、スカッとすること間違いありません。
このバトル以降、一輝に剣術を習いたいという生徒が現れ始めます。
一輝の評価が「落第騎士」から変わっていくターニングポイントになるバトルです。
憧れの人の娘との戦い「一輝VS絢瀬」
第7話「剣士殺しII」で一輝が戦うことになる綾辻絢瀬(あやつじ あやせ)。
彼女は、かつて一輝が憧れた日本屈指の剣士・綾辻海斗(あやつじ かいと)の娘でした。
ある事情から、どうしても七星剣武祭に出場したかった絢瀬は様々な策を弄します。
まずは一輝が一日に1度しか使えない必殺技「一刀修羅(いっとうしゅら)」を封じ、
それでも闘技場に現れた一輝に対し多くの罠を仕掛けていました。
これは明らかに反則行為なのですが、一輝はそれを敢えて見過ごします。
それは「絢瀬との縁を切りたくない」という思いからでした。
「どんな手段を使っても勝つ」という言葉とは裏腹に、
それでも剣士としての誇りを捨てきれず、剣に迷いが生じる絢瀬。
彼女の本当の思いを引き出す一輝の剣にほれぼれします。
珠雫とアリスの絆が泣ける「珠雫VS刀華」
第10話「深海の魔女VS雷切」で珠雫が戦う東堂刀華(とうどう とうか)は、
破軍学園最強の生徒会長にして、昨年度の七星剣武祭ベスト4の成績を誇る強者です。
雷の能力を持つ刀華と、水の能力を持つ珠雫は相性が悪いと思われました。
しかし珠雫は電気さえ通さない真水を操り、刀華に挑みます。
そこには「自分の強さを証明する」という、珠雫の強い思いがありました。
珠雫の過去や強さを求める理由が掘り下げられ、思わず胸を打たれます。
またこの回は最後のアリスと珠雫のやり取りが本当に泣けるので、ぜひチェックしてください。
思わず見守りたくなる一輝とステラの恋愛模様
決闘を経てルームメイトになった一輝とステラは、お互い惹かれあうようになります。
第4話「落第騎士IV」でようやく心を通わせました。
しかしストイックな面が目立つ一輝と、プライドが邪魔して素直になれないステラ。
第5話「皇女の体験」では一歩前に進みたいながらも進めない二人が喧嘩を始めるなど、
ヤキモキしてしまう展開も多数あります。
じれったさを感じるのは見ているこちらだけではないようで、
一輝に特別な思いを寄せる珠雫やそれを見守るアリス、
二人の関係をからかいたい新聞部の日下部加々美(くさかべ かがみ)や理事長の黒乃など、
たくさんの人から見守られているのがわかります。
可愛らしくもどこかもどかしい一輝とステラの恋愛模様を、僕らも見守らずにはいられません。
まとめ
最弱の落第騎士と呼ばれた一輝が力を発揮していくのはもちろん、
一輝への強い思いを抱くステラや珠雫の活躍からも目を逸らせない「落第騎士の英雄譚」。
アニメがとてもいいところで終わっているのが惜しくもありますが、
その熱いバトルと甘酸っぱい恋愛ににやけてしまうに違いありません。
特にツンデレヒロインが大好きというあなたは、ぜひチェックしてみてください。
「落第騎士の英雄譚」が見られる動画サービス
※本ページの情報は2022年12月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
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