歴史(漫画)

変顔ヒロイン!?アイヌの美少女がヒロインの漫画「ゴールデンカムイ」

あなたは、変顔ヒロインという存在を知っていますか?

美少女ヒロインなら思いつくけど、変顔ヒロインって何?

そう思ったあなたにおすすめしたいのが「ゴールデンカムイ」です。

「ゴールデンカムイ」のヒロインは、少数民族アイヌの少女です。

アシリパはきれいな黒髪と大きな瞳が特徴的な、一見美少女なのですが、彼女がたまに見せる顔がとても美少女ヒロインとは呼べないようなやばすぎる顔なのです。

小さなコマに描かれているリアクションにすぎないのですが、どの顔も二度見してしまう表情なので、ぜひ紹介させてください。

該当する話数も記載しますので、ぜひ「ゴールデンカムイ」を片手に、アシリパの変顔を探してみてください。

また、アシリパは変顔をするだけの美少女ヒロインではなく、少数民族アイヌとしての顔もあります。

ギャグ感のある変顔とは対極なシリアスな設定も紹介します。

「ゴールデンカムイ」ってどんな漫画?

作品名:ゴールデンカムイ
作者:野田サトル
出版社:集英社
掲載誌:週刊ヤングジャンプ
コミック:26巻(連載中)
内容:北海道の河で砂金を探す日々を送る、元軍兵の杉元は、死刑囚が隠した埋蔵金の存在を知ります。

そんな矢先、ヒグマに襲われた杉元を助けたのが、アシリパでした。

杉元は、死刑囚が隠した埋蔵金を、アイヌの少女アシリパと、脱獄囚の白石とともに探す旅に出ます。

「ゴールデンカムイ」は、とても丁寧にアイヌ文化について描かれた作品です。

2016年には「このマンガがすごい!2016オトコ編」で2位を獲得、2018年には「手塚治虫文化賞」を受賞しています。

「ゴールデンカムイ」はアイヌ文化や、明治末期のできごとなど、注目するポイントがたくさんあります。

2018年にはアニメ化もされており、現在(2021年6月時点)第3期まで放送されています。

アニメ版「ゴールデンカムイ」の紹介は原作と変わらないので、漫画を読む前に予習をしたい人にはおすすめです。

「ゴールデンカムイ」を試し読み

あらすじ

莫大な埋蔵金を巡る生存競争サバイバル!!

舞台は気高き北の大地・北海道。時代は、激動の明治後期。
日露戦争という死線を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元兵士・杉元は、
ある目的の為に大金を欲していた…。
一攫千金を目指しゴールドラッシュに湧いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは、
網走監獄の死刑囚達が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった!!?
雄大で圧倒的な大自然! VS凶悪な死刑囚!!
そして、純真無垢なアイヌの少女・アシリパとの出逢い!!!
莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開けるッ!!!!

出典元:https://youngjump.jp/goldenkamuy/contents/story/

登場人物

今回はヒロインであるアシリパと共に旅をする仲間を紹介します。

アシリパ

「ゴールデンカムイ」のヒロイン。

10代前半のアイヌの少女です。整った顔立ちをしていますが、美少女感が影も形も無くなるような変顔をします。

アイヌ語だけではなく、日本語も流暢に話します。

父親や祖母から教わった知恵や弓矢の技術で、旅の仲間である杉元、白石を支えています。

熊に襲われている主人公、杉元を助けるために放った矢がまっすぐに熊に刺さるほどの弓矢の腕を持っています。

埋蔵金を隠した犯人に、父親を殺されています。

杉元佐一(すぎもとさいち)

「ゴールデンカムイ」の主人公。日露戦争を生き延びた、元陸軍兵です。

致命傷であってもすぐに回復し何度も戦場に立っていた姿から、「不死身の杉元」という異名を持っています。その顔や身体には深い傷があり、戦場を生き抜いたことが痛いほどに伝わります。

アシリパに対しては穏やかな口調ですが、敵だと認識した者には容赦なく武器を構えます。

白石由竹(しらいしよしたけ)

網走監獄からの脱獄囚。

軽犯罪で収監されることが多いのですが、何度も脱獄をするためついた名は「脱獄王」です。

アシリパからお小遣いをもらってすべて競馬に使ってしまい、まるでヒモ男のようです。

「ゴールデンカムイ」ではギャグ担当のような立ち位置です。

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美少女ヒロインだけれども変顔に注目!

美少女ヒロインといえば、主人公に健気アピールしたり、ツンデレだったり、いつもは制服だけれども私服でのギャップにときめいたり。

かわいい言動が見られるのが美少女ヒロインですよね。

「ゴールデンカムイ」のヒロイン、アシリパは変顔ヒロインです。

ゲロイン(劇中で嘔吐する女性キャラのこと)、なんて言われているヒロインもいますが、それと比べると変顔ヒロインはかわいいものだと思います。

アシリパの変顔は漫画の1巻から登場します。

囚人に彫られた刺青を写すアシリパ。彼女が使っているのは、明治後期にいっきに普及した鉛筆です。

物珍し気に鉛筆を掲げるアシリパに、杉元は鉛筆をグネグネとして見せました。

このときの「くわっ」という吹き出しとともに、アシリパの初の変顔が登場しました。

ラバーペンシル錯視と呼ばれるこの現象。小学生のころに気づいた人は、何度も鉛筆を上下に振っていたのではないでしょうか。

その後、様々な表情を見せるアシリパですが、なかでも特に美少女感が無い顔を紹介します。

第6巻 はじめてのカレー

第6巻に収録されている52話のシーンです。

はじめてカレーを見たアシリパが見せた表情です。

アシリパの変顔をネットで調べると、よく見かける顔の一つです。

ジト目に、チンパンジーのように人中が伸びた顔。

呟いた言葉は「オソマ(うんち)」でした。

えぇ~。そう言われると、カレーが少し違って見えてしまいます。

これを思い出してしまうので、このシーンを読んだ日は、カレーは食べられません。

日本人にとって、今ではカレーは幼いころから食べ慣れた味ですが、「ゴールデンカムイ」の時代に浸透してきたばかりのカレーを、アイヌであるアシリパは当然知りません。

料理屋でなんてものを出すんだ。

そう言わんばかりの表情でしたが、顔を青ざめながら一口パクリと食べてみました。

ダンっ!

身体を震わせてテーブルを叩くと、アシリパは「ヒンナすぎるオソマ………」と言うのでした。

※ヒンナとは、アイヌの言葉で食事に感謝をする意味が含まれています。

美味しくて、何よりです。

しかしいくら美味しいとは言え、よくオソマ(うんち)と言ったものを食べられるなぁと、アシリパの食欲にすこし呆れてしまいました(笑)

第7巻 料理のお供、ニリンソウゲット!

第7巻に収録されている68話のシーンです。

目をむき出しにし、鼻の下を伸ばして口を開いた姿は、もはやギャグ漫画の表情です。

この表情も、アシリパの変顔を調べるとよく出てくる顔です。

ニリンソウは、肉の味を何倍にもするだけではなく、ニリンソウも美味しく食べられるという優れものだと、作中では描かれています。

アイヌは、ニリンソウの若葉を山菜として食用にしているそうです。

作中では、襲ってきたヒグマを倒したアシリパは、ヒグマを捌いて油を取ります。

その油を使って杉元の顔を手当てします。

もちろん、捌いたヒグマをそのまま放置なんてしません。人を殺してはいないヒグマなので、当然食べたいと思うのが、食欲旺盛なアシリパです。

しかし、大きな問題が。

ヒグマの肉を食べたいけれども、肉のお供のニリンソウを切らしていたのでした。

「あちゃー」とおでこを叩く姿は、まるで中年のリアクションです。

そんなアシリパに杉元が「あるんですよ」と囁きました。

そのときに見せたのが、このギャグのような表情です。

最上の味で食べられないと思っていたところの、魅惑的な囁きだったのでしょう。

予想外の嬉しさだと、「あへぇっ」なんて変な声が出たりしますもんね。

アシリパの場合、変な声ではなく顔で感情を表現するようです。

第17巻 杉元のオソマがいい!

第17巻に収録されている170話のシーンです。

杉元と離れて行動しているアシリパ。

味噌が入っていた曲げわっぱを手に、しんみりとした表情をしています。

白石に「買い足せばいいじゃん」と言われたときに見せたのが、最後に紹介したい変顔です。

「杉元のオソマじゃなきゃ嫌だッ!」

顔に汗を浮かばせながら叫ぶ姿は、きりっと太眉になっています。

またしてもギャグ漫画のようになっています。しかも、今回の表情は少女にすら見えません。あれ?こんな顔だったか。そう思わずにはいられません。

このシーンはとくにギャグ感を強く感じたので、ぜひ「ゴールデンカムイ」を手に取って確認してみてください。

実はこのシーンは、ずっと一緒に旅をしてきた杉元と離れており、僕も今後がどうなるのか少し不安を感じていました。

そんな不安をかき消すアシリパの変顔。作者のギャグセンスが光ります

杉元との対面時こそ真顔でしたが、物語が進むほど表情が豊かになっていくアシリパ。

緊張するシーンや敵対する相手の前だと変顔を見せないことから、変顔が見られるのは心を許された証拠のようですね。

アシリパは無意識に変顔になっているのでしょうが、感情を素直に表現する姿はとてもかわいいです。

新時代のアイヌとして生きるアシリパ

アシリパは、少数民族と呼ばれるアイヌの少女です。

「ゴールデンカムイ」のキーワードの一つに、アイヌ民族があります。

1869年(明治2年)に、当時蝦夷地と呼ばれていた土地は北海道と改称され、開拓がはじまりました。

増えていく和人によって、アイヌの土地は奪われていきます。

「ゴールデンカムイ」は日露戦争後の明治末期を舞台とした作品です。

杉元が北海道で砂金を探しているときには、すでにアイヌの土地は山奥などの和人が足を踏み入れないような場所ばかりになっていました。

実は、アシリパはただ杉元たちと埋蔵金を探す旅をしているだけの変顔少女ではありません。

アイヌの文化や風習をただ守っているだけではなく、ときに柔軟に対応しています。

ここでは、彼女が背負っている使命を追究します。

アイヌの風習への向き合い方

はやくに母親と父親を亡くしたアシリパは、祖母(アイヌ語でフチ)と暮らしていました。

古くからの風習を大切にしている祖母に育てられたアシリパですが、アイヌの風習をすべて受け入れているわけではありません。

例えば、アイヌの少女は7、8歳ごろから少しずつ口のまわりに入れ墨が行われます。

アシリパが暮らす集落(コタン)に来た杉元に、アシリパの祖母が愚痴っぽく「もうすぐ入れ墨をする年なのに嫌だと言っている」と話していました。

それに対し、アシリパは「ほかにも嫌だと言っている女の子はいる」と返しています。

世代による風習への抵抗感は、どの民族でも見られるものなのですね。

一方で、アシリパはアイヌに伝わる信仰を信じてもいます。

アシリパのアイヌの信仰への考えが描かれているのは、12話で語られる「イオマンテ」という儀礼でのことです。

狩りをして親熊を殺されてしまった子熊は、集落(コタン)に連れて帰り、 1~2年大切に育てられます。その後、神々の国へ送る(=殺す)という儀礼です。

杉元に、信じていないから、子熊を殺すのが悲しいと思うんじゃないか、と言われます。

「信仰の中には、私たちが生きる術が入ってる」

例えば「イオマンテ」の場合、子熊を育てることで、最終的に取れる毛皮や肉の量が増えるからだ。

まっすぐに杉元を見つめて、アシリパはそう答えました。

風習をそのまま引き継ぐのではなく、嫌だからと避けたり、ときには自分なりに解釈をして取り入れるアシリパの姿は、新時代のアイヌと言えるでしょう。

流されないその姿には、自分も考えて生きていかないと、と思わされますね。

男女での仕事の役割分担

アシリパは、ただ狩猟がうまいだけではなく、アイヌの文化や料理など、実に多才です。

本来アイヌは男女で役割を分けており、男性は狩猟や戦闘、女性は家事や子育て、畑仕事などを行なっていました

男女での役割については、日本をはじめ世界各国で議論されている内容ですよね。

アシリパは、元々家で刺繡をするよりも父親と一緒に狩りに出たほうが楽しかったと言います。

山の生態系など危険を回避するための知恵を与え、本来であれば男性の仕事である狩猟を父親とともにしていたアシリパ。

母親をはやくに亡くしたアシリパにとって、父親はとても大きな存在だったのでしょう。

一方で、父親はあえてアシリパ一人でヒグマを倒させる、という幼い少女には酷な試練を与えています。

この経験があったからこそ、何度ヒグマと遭遇しても立ち向かっていけるのです。

それだけではなく、女性の仕事である料理もこなしています。

女性の仕事とされる刺繍は得意ではないようなので、料理ができるのは、自分が美味しいものを食べたいからという欲が動機になっていそうです。

アシリパと父親とのやり取りは何度も回想と、埋蔵金を探す大きな手掛かりとなります。

新時代のアイヌとは?父親はアシリパをどうしたかったのか?

変顔が取り上げられがちなアシリパですが、実は民族の将来の変わり目に立っているのです。

アシリパが仲間との旅で各地のアイヌと触れ合い、何を思うのか、どうしていくのか楽しみですね。

まとめ

今回は、「ゴールデンカムイ」のヒロイン、アシリパに注目しました。

アシリパは、成長途中の体はまだ小さく、果敢にヒグマに立ち向かえるとしても、まだ大人に守られてもおかしくない年頃の少女です。

美少女だけれども、変顔をしたり、オソマ(うんち)なんて口走ったりと幼さを感じさせるアシリパですが、その小さな体で背負っているものはあまりに大きいものです。

アシリパがなぜ新時代のアイヌを担っているのか。

和人に土地を奪われていくアイヌの未来はどうなってしまうのか。

「ゴールデンカムイ」は、アイヌ民族をはじめ明治末期のできごとなどシリアスなシーンが多い作品で、説明文ばかりのページもあります。

そんな中、たまにあらわれるアシリパの変顔には思わず吹き出してしまいますよ!

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