ルパン三世スピンオフ漫画「警部銭形」銭形好きの貴女には絶対おすすめ！

銭形警部の隠れファンの貴女へ…。

貴女はルパン三世って、お好きですか？

僕の知り合いのNさんは、とっても大好きなんだそうです！

狙った獲物は逃さない！世紀の大泥棒！まさにハードボイルド系漫画の金字塔です。

ルパンだけではなく銃の名手次元、斬鉄剣の五右衛門、セクシーすぎる不二子。

…と、それぞれルパン一味も個性的で魅力的だからこそ、ルパン三世って飽きのこないおもしろさがあるのだと思います！

だけどNさん曰く、ルパン三世、及びルパンの魅力を一番に引き立てている存在は、なんといっても銭形警部なのだそうです。

彼がコミカルに「ルパーン」と叫んで手錠をふりまわすからこそ、それに逃げ回るルパンを描くことで、一気にアニメのムードが明るいものになっていきます。

それに本来ならばちょっとハードボイルドで超人すぎるルパンに、とても親しみの感情がわきますし、毎回ストーリーにも綺麗にオチをつけてくれますしね！

銭形平次の6代目の子孫で、本名銭形幸一。

アニメによって年齢などの設定はまちまちですが、ルパン逮捕にかける情熱はいつも変わりませんよね。

Nさんは最初の頃こそ「銭形から逃げるルパンおもしろいなぁ」

なんて完全に銭形のことをルパンの引き立て役ぐらいにしか思っていなかったそうです。

ですが金曜ロードショーでカリオストロの城の名台詞を聞いてから、ちょっと銭形への見方が変わります。

その後に銭形が活躍するアニメスペシャル「ルパン三世炎の記憶～TOKYO　CRISIS~」を観てハマってしまい、今ではすっかり銭形警部のファンなんだそうです。

まぁ「銭形が1番好き！」なんてどうどうと言ったら、「変わってるねー」なんて言われかねないので、あくまでコッソリと好きなんだそうですが。

そして今回隠れ銭形ファンであるNさんがご紹介するのが、このルパン三世スピンオフ漫画「警部銭形」（全12巻/原作モンキー・パンチ/作画岡田鯛/2010年～2017年「ルパン三世officialマガジン」掲載）です！

「警部銭形」を試し読み

ルパン三世のスピンオフなのにルパンがほとんどでてこない、まさに銭形ファンのためのこの漫画。

さぁ隠れ銭形ファンの皆さん、たっぷりと警部銭形の魅力を堪能しましょう！

警部銭形あらすじ

警部銭形は、基本的に短編モノになっております。だけど話の流れは大体同じミステリーもの。

ルパンのスピンオフで短編ミステリーっていわれても、ちょっとピンときませんよね？

なのでなんとなくこの警部銭形の雰囲気が伝わるように、とりあえず1巻に集録されているそれぞれのあらすじを簡単にご紹介させていただきます！

file.1恋は未知なもの…

恋愛ミステリー作家狩野郁子は編集者小峰アキラと密かに交際していたが、ある日後輩のミステリー作家の河井晴子に乗り換えられ、郁子は振られてしまいます。

金の鯨賞という小説家にとって大きな賞も河井晴子に決まってしまい、郁子は2人を殺害することにします。

郁子は2人を殺害した後晴子が金の鯨賞で贈呈された、純金の万年筆を盗み、ルパンの予告状も偽装し…。

郁子はまるでルパンの犯行かのようにみせようとするのでした。

この事件ルパンが絡んでいるかもしれない！

そうしてICPO（インターポール）からルパン犯罪のエキスパートとして駆け付けたのが、Nさんが大好き銭形警部です。

銭形は予告状を一目見て、即答します。

残念ながらこりゃ～ルパンの仕業じゃありませんなぁ。

file.2お子様ランチ

大人気お笑いコンビOｈランチの岸田彰と栗本竜。

映画の監督をやってみたい岸田と、ピンでの仕事は契約違反だという栗本でもめていまいます。

岸田は、バラエティーのロシアンルーレットをやる企画で、銃を本物にすり替え栗本を殺害します。

そしてプラチナ像などを盗み、やはりルパンの予告状を偽装して、ルパンの犯行に見せようとするのです。

そうして呼ばれたのが銭形警部、銭形はこう言います。

誰かが栗本さん…もしくは岸田さんを殺したくて。ルパンの仕業に見せかけた…とも考えられます。

file.3星屑のレクイエム

国家公安委員長西寺光一は自身の出世街道の邪魔になりかねないと、昔から付き合いのあったヤクザの組長、土津竜男を竜男の愛人と協力して殺害します。

そのさいにやはり現金を盗み、ルパンの犯行に見せかけようとするのでした。

そうしてやはり呼ばれた銭形警部。警部は…（以下略）

「警部銭形」を試し読み

この事件の犯人はルパンじゃない！ルパンがいない時の銭形の活躍がたっぷり見られちゃいます！

いかがでしたでしょう？雰囲気、伝わったでしょうか？

この警部銭形は、殺人の隠ぺいにルパンを使った犯人たちの視点から描かれています。

つまりこの漫画はミステリーものであるにもかかわらず、読者にははじめから犯人がわかってしまっているわけですね。

その状態から銭形警部が颯爽とあらわれて、華麗に事件を解決していくさまを僕たちがただそっと眺めるだけ、というまさに銭形ファンのための漫画といっても過言ではないのが、この「警部銭形」なのです！

そして犯行をルパンの仕業にしようとしている一般人を相手に捜査するストーリーなので、当然物語の中で、ルパンがほとんど登場しないというのもこの警部銭形の斬新なところ！

ルパン三世本編にはない知られざる銭形の一面がたくさんみられます！

普段はあのルパン相手だからこそ、毎回してやられてズッコケキャラのようになってしまっている銭形ですが、実は相当スペックが高い銭形警部。

なにせ、あの国際刑事警察機構、インターポールに抜擢されたわけですから、切れ者でないわけがないんです！

事件に対しての感の良さや観察眼も目を見張るものがあるのだそうですが、Nさんいわく、聞き込み調査で犯人を淡々と追い詰めていく様がもう意外過ぎてしびれたんだとか。

いつもルパンには怒って手錠をふりまわしてばかりいる銭形警部ですが、ルパン以外にはそういうことはしないみたいです。

クラリスの気持ちをあっというまに察したりと、意外と感の良かったりする銭形警部。わりと毎回、犯人が誰かとすぐに目星をつけます。

そして内心犯人だと疑っている被疑者にたいして、まるで疑ってるだなんておくびにも出さずに飄々とした態度で近づき、徐々に確信にせまっていくのです。

もう絶対に警部銭形を読んでいなかったらわからなかった銭形のできる男っぷり！かなりNさんは堪能させてもらっているそうですよ！

また一里塚正樹などの後輩たちに慕われているところや、面倒見の良いところなど、銭形のスピンオフだからこそみられるシーンがたくさんあります。

ルパンを追ってない時の銭形警部、かなりのカッコ良さです！

時々ルパンがでてきても、主人公、銭形警部大活躍です！

そんなルパンがほとんどでてこないスピンオフ漫画、警部銭形ですがもちろん時々はルパンが出てくる物語もございます！

ちょこちょことあって、どれも見ごたえがあるのですが中でも1番ボリュームのある話が、警部銭形8巻の「宿敵編」です。

なんとまるまる一冊がルパンと銭形の戦いになってるんです！

ストーリーはある屋敷にルパンの予告状（本物）がきたので、銭形がやってくるというモノ。

これは他の短編とも違い読者からも犯人がわかるようになっていなくて、（まぁルパンが犯人だということはわかっているのですが…）読んでる人が銭形と一緒になって事件の謎を考えていく正統派ミステリーものになっています。

けれど銭形の視点からルパンをみられるって、かなり新鮮に感じられますよ！

なんせ銭形や警察の視点からルパンをみてみると、ルパンって本当に凄すぎるんです！

変装の達人って、本編をみていたときは気が付かなかったですが、逮捕したい者たちにとってはなんとやっかいなことか…。

しかもルパンは脱走もお手の物。もう捕まえるのなんて不可能だよ～て思ってしまいます。

Nさんは「うわぁ、銭形ってこんな凄いのを逮捕しようと戦ってるのか～」と銭形の苦労や凄さに、あらためて感心したんだそうです。

まとめ

この警部銭形は、本編のルパン三世をみるだけではなかなか気づけなかった銭形の魅力が満載です！

いつものコミカルな銭形ではなく優秀な部分を全面に押し出されているので、隠れ銭形ファンの方にはかなりうれしい内容になっています。

さぁ貴女も「警部銭形」で、ますます銭形の虜になってしまいましょう！

「警部銭形」を試し読み