
「あ〜私が男だったらみんなと一緒に野球できたのに。。。」
あなたは掛け声がこだまするグラウンドを眺めながら、学生時代に思ってたりしていませんでした?
特に、高校野球では、高校球児が汗にまみれて白球を追う姿は、まさに青春!という感じがして、胸が熱くなりますよね。
二度とは戻れない青春時代。
「もし、男女関係なく野球ができるなら」
そんな「もし」を描いてくれている漫画が実はあります!
それが
「君は青空の下にいる」(全4巻/森本里菜著/1994年~98年「りぼん」「りぼんオリジナル」掲載)
です。
今回は、実際に高校時代に野球部マネージャーとして青春を過ごした女性・Mさんに、「君は青空の下にいる」という漫画について語ってもらいました。
タイトルから、すでに青春の色が感じられますね。
女の子が野球部の部員に?この漫画の舞台と時代背景とは
2020年現在、女子の野球部員は決して珍しいものではなくなってきました。
それでも、高校野球の公式大会では女子選手の参加は認められていません。(※スコアラーとしてベンチには入れます)
この作品では、女子選手も参加が認められた世界。
というわけで、時代は「199X年」と描かれています。
舞台となるのは、作者である森本里菜先生が千葉県出身であることから、千葉県美浜区。
千葉県立美浜高校野球部が物語のメイン舞台となっており、主人公と、主人公を取り巻く野球部の部員達が、爽やかに魅力たっぷりに描かれています。
主人公はとんでもない実力を秘めた女の子だった!野球好きの女性が語る彼女の魅力
主人公は、長い三つ編みが特徴の高校一年生、一ノ瀬渚(いちのせ・なぎさ)。
高校野球が大好きな父親の影響で、幼い頃から野球をこよなく愛しています。
普段は、どこにでもいる普通の女子高生。しかし、グローブとボールを持ったら、何とストレート140キロを投げてしまうスーパー女子高生なのです!
野球に詳しい人なら、ストレート140キロを投げる女子高生がどれだけ凄いかわかるでしょう!男子でも、なかなか140キロを出せる球児はいないのではないでしょうか。(そんな女子いるわけないだろうというツッコミは、この際なしでお願いします(笑))
可能なら、男子部員に交じって野球をしたかった…と、読むたびに渚ちゃんを羨ましく感じていたことを思い出します、とMさん。
そんな渚ちゃんですから、高校に入学すると、すぐさま野球部に入部します。「希望ポジションはピッチャーです!」と堂々と宣言してしまうところがとてもかっこいい。
最近では女子部員も珍しくなくなってきた野球部ですが、まだまだ男子中心の世界です。
「高校野球をなめてんじゃねぇよっ!」「女なんて足手まといなだけなんだよ!」
どうせすぐに辞めるだろうと、一部の先輩達からなかなか認めてもらえません。
しかも、普段より二割増しのメニューを新入生に与え、渚ちゃんを退部に追い込もうとする始末!なんて卑怯な…。男子でもここで辞めたくなりますよ、普通は。それだけ野球部の練習ってハードなんです。
けれども、野球を誰よりも愛している渚ちゃんです。
どれだけ練習がハードでも、一切弱音を吐かず、黙々とメニューをこなしていきます。
このシーンは、読んでいて辛かったシーン。
読んでくださっている大人のあなたなら理解しているとは思いますが、女の子の身体ってデリケートなんですよね。月一で訪れる女性特有のものがありますので、男子と同じ練習メニューを毎日こなしている渚ちゃんは相当しんどかっただろうなあ、とついつい感情移入してしまいました。
周りに認めてもらおうとひたむきに練習に取り組む渚ちゃんのことを、反発していた先輩達も徐々に認めていくようになります。
渚ちゃんが正式にピッチャーとして認められてからの野球部の成長は、超・必見です!
Mさんは、1巻のラストで(早くも)泣いてしまったそう。
この作品は何度も何度も読み返して、内容は全て記憶しているのですが、各々のシーンを思い返すだけで涙ぐんできます…とのこと。
作品の中で、マネージャーの先輩に「渚ちゃんはね、野球が好きな女の子の夢なの」と励まされているシーンがあります。
まさしく、渚ちゃんはMさんの憧れであり、夢だったのです。
それは、大人になった今でも変わりません。
野球に夢中になっていたって、恋をする。だって、年頃の女の子ですから。
高校野球を題材にした青春漫画でしょ?恋愛要素はないの?と疑問に思ったあなた!
もちろんございます!(笑)少女漫画雑誌の代表といっても過言ではない「りぼん」の作品ですから!
幼い時からずっと野球一筋だった渚ちゃん、高校生になって初めて恋をします。可愛いな!
彼女の心に少しずつ芽生えた恋心と恋愛模様を、Mさんが次のように語ってくれました。
渚ちゃんの初恋の相手は、彼女が入部した時からずっと気に掛けてくれていた元・野球部キャプテンの先輩です。
なぜ元なのかというと、夏の大会で先輩が引退した後に、彼に対する恋心を自覚したから。
ずっとそばにいて当たり前だった先輩がいなくなって初めて、ふと寂しさを実感するわけですね。胸キュンの展開です!
高校時代は部活に燃えすぎてしまい、恋愛には全く興味がなかったわたしからすると、実に羨ましい話ですね(笑)。
誰にでも優しく、物腰も穏やかな先輩が気になって仕方ない渚ちゃんと、真っ直ぐでひたむきな渚ちゃんがいつの間にかいちばん大切な存在になっていた先輩。
結論から言ってしまうと、この二人は両想いなんです。
ただ、彼らの行く末が、「りぼん」に掲載されている漫画とは思えないくらい壮絶でした。
当時、リアルタイムで読んでいた高校生のわたしは、あまりにも残酷な展開に、唖然としていたのを覚えています…。
森本先生が、「こうなることは最初から決まっていた」とおっしゃっていたので、ストーリーの展開上仕方ないのかなと自分を無理やり納得させていたのですが…。
渚ちゃんの心情を考えると、心がぎゅっと締め付けられました。
涙なしでは読めない展開になっています。
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森本里菜先生と一読者の意外な繋がり。漫画以上の現実が起こりました
ストーリーや主人公の魅力についてMさんが熱く語ってくれましたが、ここで、作者である森本里菜先生と、一読者であるMさんの繋がりを紹介させてください!
「なぜ?」と首を傾げる方も多いと思います。
というのも、森本先生のおかげで、Mさんは、自分の夢を最高の形で叶えることが出来たからなんです!
この作品に初めて出会ったのは、Mさんが中学生の時でした。
いたく感動した彼女は、森本先生に自らの想いを伝えたい!と強く思うようになります。
今のようにSNSがなかった時代、「りぼん」編集部宛てに、彼女は便箋二枚にありったけの想いを込めて、ファンレターを送りました。
数ヶ月後、先生からお返事が届きました。(今でもその返事は大切に保管してあるそうです)
そこから、年に二度ほどの割合で、彼女と先生とのお手紙のやり取りが始まります。
高校で野球部に入部した彼女は、当然そのこともファンレターに書いて、先生に送りました。
先生は、「マネージャーは大変だと思うけど、最後まで続けていたら絶対にいいことがあるから、辞めないで頑張ってね」と励ましの言葉を届けてくれました。
憧れの野球部マネージャーとして働く日々。
野球が好きで入部したのですが、連日夜遅くまでの練習、スコア付けや試合アナウンスの練習、土日祝日は全て練習試合と遠征、長期休暇は公式試合、冬休みは地獄の泊まり込み合宿と、全く自分の時間が取れず、正直、辞めたい…と思ってしまうことが幾度となくあったそうです。
そんな中、彼女の心の支えになってくれたのが、森本先生が届けてくれた先ほどのお言葉でした。
「最後まで続けていたら、絶対にいいことがある」
心が折れそうになるたびに、彼女はこの一文を思い出しながら、何とか最後の夏の甲子園予選を迎えることが出来ました。
高校三年の夏。一度でも負けたら、そこで引退が決まります。
今でも奇跡的な出来事だったと思っているそうですが、何と彼女の高校は甲子園常連の強豪校を破り、見事、夏の甲子園出場を勝ち取ることが出来たのです!
幼い時からの、彼女の大きな夢が叶った瞬間でした。
甲子園出場が決まったことも、もちろん先生に報告しました。(打順やポジション、部員のニックネームなど、事細かに書いて送った記憶があるそうです(笑))
「辞めないで良かったね!試合、テレビで観たよ!今年の夏は、千葉代表以外にも感情移入できる高校があって、とても幸せでした」
と、後日、先生は返事をくださいました。
大好きな先生に自分の高校の試合を観戦して頂けるなんて、彼女は、当時日本一幸せなマネージャーだったかもしれません(笑)。
彼女の高校は残念ながら一回戦で負けてしまったのですが、清々しい心持で引退したことを覚えているそうです。
先生のお言葉があったから、だから、彼女は野球部のマネージャーを最後までやり遂げることが出来ました。そして、不可能に近い夢を叶えることが出来た。
森本先生には、今でも感謝の想いでいっぱいです!とMさん。
先生は、お仕事がとても忙しかったらしく、お手紙のやり取りは続けられなくなってしまったそうですが、今はイラストレーターとして活動しておられるので、一ファンとしてとても嬉しく思っています、とのこと。
こういう素敵な繋がりってあるんですね。

女性でも、野球が大好き!もう一度、青春を思い出したい!
そんな方は、ぜひ手に取って読んでみてください。
涙あり、感動あり、胸キュンあり。
爽やかな読後感が、あなたを青春時代に連れ戻してくれること間違いなしです。
漫画を読むならスマホで!
漫画はシリーズによっては何十巻ともなるし、それを保管するとなると部屋の中の保管場所に困りますよね。
僕も、電子書籍が普及する以前は、すぐに本棚がいっぱいになって部屋の隅から机の隅にまで漫画が積まれていました。
さすがにそれではまずいと思い、泣く泣く売りに出したことも。
それに、外で読もうと思うと荷物になるので持ち運びも大変です。
1冊ならまだしも、何冊ともなるとカバンの中がかさばって場所をとるし、移動するにはちょっとした重さが結構負担になります。
肩掛けカバンだと30分もすると取手が肩に食い込んで痛くなります。
なので、スマホで漫画が読める電子書籍サービスは本当に助かってます。
スマホであれば普段から持ち歩くし、外出の際も楽ちんです!
ここでは僕のよく使うサービスを2つお伝えしますね。
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実は、僕はいろいろな電子書籍サービスを試しました。
そのことを記事にしているので、よかったら見ていってくださいね!
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