戦争・軍隊(アニメ)

本を読む自由を守る戦争!変わった設定だけどリアルなおすすめアニメ「図書館戦争」

戦争アニメというと、実際の兵器を使ったミリタリー系からSF、宇宙戦争系と幅広いジャンルがありますよね。

臨場感のあるガンアクションや魔法を使った現実世界では見られない戦闘、巨大ロボットを使ったアクションなど、ジャンルによってさまざまな魅力があります。

今回ご紹介するのは、そんな戦争アニメの中でも図書館をテーマにしたアニメ「図書館戦争」です。

一見戦争とはかけ離れたテーマですが、本を読む自由を守るために戦う図書隊と、表現を厳しく取り締まる良化隊との戦いでは迫力ある銃撃戦が描かれます。

リアリティあるシリアスな戦争ものを観たい方におすすめの作品です!

「図書館戦争」ってどんなアニメ?

作品名:図書館戦争

キャスト:
笠原 郁:井上麻里奈/堂上 篤:前野智昭/小牧幹久:石田 彰/手塚 光:鈴木達央/柴崎麻子:沢城みゆき/玄田竜助:鈴森勘司/稲嶺和市:佐藤晴男/折口マキ:田中理恵

スタッフ:
原作:有川 浩(「図書館戦争」「図書館内乱」「図書館危機」/アスキー・メディアワークス刊)/キャラクター原案:徒花スクモ/監督:浜名孝行(「テニスの王子様」「ウエルベールの物語」)/シリーズ構成:古怒田健志/キャラクターデザイン:中村 悟/美術監督:池田繁美/美術設定:荒川直樹/色彩設計:片山由美子/ 撮影監督:田中宏侍/3D監督:遠藤 誠/音響監督:平光琢也/音楽:菅野祐悟/アニメーション制作:プロダクション I.G/オープニング・テーマ:高橋 瞳「あたしの街、明日の街」/エンディング・テーマ:Base Ball Bear「changes」

制作年:2008年©有川浩/株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス/図書館戦争製作委員会

簡単な概要:図書館の自由を守るため、検閲との戦いを描いたアニメ

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※本ページの情報は2021年11月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

あらすじ

2019年(正化31年)。公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる『メディア良化法』の成立から30年が経ち、メディア良化委員会と図書隊が抗争を繰り広げる日本。念願の“図書隊員”として採用された笠原 郁は、両親に、図書隊の中でも危険の伴う防衛員志望だとは言い出せないまま、軍事訓練に励む毎日を送っていた。郁は高校時代、書店でメディア良化隊員に本を奪われそうになったところを、一人の図書隊員に救われたことがある。その「正義の味方ぶり」に憧れ、顔も憶えていない図書隊員を王子様と慕い、自分も図書隊に入隊して本を守ることを決意したのだ。やがて、卓越した運動能力と情熱が買われ、郁は、エリートによる精鋭部隊である“ライブラリー・タスクフォース(図書特殊部隊)”に配属されるのだが……。

出典元:dアニメストア-図書館戦争

登場人物

笠原 郁(かさはら いく)

防衛部・図書特殊部隊所属になった初の女性部隊員。

170㎝以上ある高身長の女性で、戦闘職ゆえに身体つきもすっきりと鍛えられている。

キャッチコピーは「熱血バカ」

幼少期から本を読むことが好きで、高校生のころに良化機関員の検閲から自分の本を守ってくれた図書隊員に憧れて図書隊入隊を目指すようになる。

明るく、まっすぐな性格で、正義感が強い。

本を心から愛しているため、本を狩られる痛みには誰よりも敏感。

中学から大学まで陸上部に所属していたため、身体能力は非常に高く、脚も速い。

座学は苦手なものの、状況把握力に長けているため、緊急時は機転を利かせた行動で、窮地を脱したこともある。

堂上 篤(どうじょう あつし)

キャッチコピーは「怒れるチビ」

身長は165㎝で、防衛部・図書特殊部隊所属。

郁の直属の上官で、郁に厳しく接するが、それは彼女のことを誰よりも大切に思っているからである。

厳しく指導するが、彼女の成長を見守り、時には正しい方向へ導くなど、面倒見が良く、愛情深い一面も持つ。

小牧幹久(こまき みきひさ)

キャッチコピーは「笑う正論」

図書大学校時代からの堂上の同期であり、当時の成績トップを常に堂上と争っていた。

堂上の良き相談相手でもある。

笑い上戸で、ツボに入ると真面目な場面でもこらえきれず、席を外すほどである。

常に正論をもって対話に臨むが、石頭で話が通じないというわけではなく、むしろ温和な性格で、相手の感情や思惑にも敏感である。

柴崎麻子(しばさき あさこ)

キャッチコピーは「情報屋」

業務部・武蔵野第一図書館所属。

郁の親友で、寮の同室に住むルームメイトでもある。

長いストレートヘアの美人で、図書館利用客だけでなく、業務部内にもファンが多い。

しかし、外見とは裏腹に勝気で容赦のない性格のため「営業用のキャラクター」を好きになる人に本人は興味がない。

表裏が激しいが、郁と接するときは計算抜きで付き合えるため、非常に大切に思っている。

図書隊と良化隊の臨場感ある戦闘シーン

図書館戦争の世界は、一見すると現代の世界観によく似ています。

ですが、大きな違いは検閲機関との戦闘が日常風景の中で起こっていることです。

街での戦闘では、隊員たちの訓練された統率のとれた動きと迫力ある銃撃戦がリアルで、世界観に入り込みやすいです。

図書隊が、民間人に死傷者が出ないよう、避難を誘導しているシーンも描かれるのですが、戦闘が日常的に勃発していることが伝わってきます。

また、隊員の使用武器は現実にも存在しているもので、登場する車両やヘリコプターなども現代の自衛隊が使用しているものに近いです。

現実にあるものが登場すると、一気にリアリティが増しますよね。

図書隊という組織内の設定が細かい!

本作は、良化隊の検閲から本を守る図書隊の戦いがメインです。

しかし、図書隊は毎日戦闘だけをしているのではなく、図書館の運営や資料収集なども行っている組織でもあります。

なので、戦闘以外の業務を担う部署や隊員の生活の様子など、隊の内部事情がかなり細かく描かれることもおもしろいです。

まず、図書隊が検閲に抵抗できるのは「図書館法」という法律があるからです。

図書館法という根拠があると、図書隊の戦いの理由がわかり、物語に入り込めますよね。

また、通常の図書館業務も行うので、それらを主に担う業務部や物資の補給・流通を担う後方支援部など、図書特殊部隊以外の組織の設定も細かくあります。

部隊内での階級も、軍隊と類似した階級制度が取り入れられており、組織としての活動にリアリティを持たせています。

ただ敵と戦うための組織というわけではなく、あくまで図書館として資料収集・提供を行い、その自由を守るために戦っているというのが、

他の戦争ものにはないおもしろさではないでしょうか。

戦闘だけじゃない!キャラクター同士の関係性が素敵

本作では、良化隊との戦闘シーンだけでなく、隊員たちの寮生活も丁寧に描かれています。

なので隊員同士の交流から隊員たちの個性がわかってきて、キャラクターのことをより好きになります。

例えば、郁の前では、鬼教官として厳しく指導にあたる堂上が、同期の小牧に悩みを相談したり、その不器用さをからかわれたりしているのです。

普段怖い人が、実は裏で悩んだり、それを誰かに相談していたりするのを知ると、人間味を感じて親しみが持てますよね。

また、郁の親友であり、ルームメイトである柴崎は、才色兼備で対人関係においては裏表の激しい人物ですが、郁の前でだけは本音で話しています。

郁のことを本気で大切に思っているからこそ、厳しい意見を言うこともありますが、その分、郁への信頼も伝わってきます。

激しい戦闘シーンだけでなく、キャラクターひとりひとりの心情が丁寧に描かれていると、キャラクターのことをより好きになりますよね。

キャラクターたちの思いがわかるから、本を守るために戦うキャラクターたちを応援したくなります。

まとめ

今回は、メディア検閲から表現の自由を守るために戦う人々を描いたアニメをご紹介しました。

戦争と図書館というかけ離れた組み合わせが新鮮でありながら、しっかりと作りこまれた世界観に惹きこまれる作品です。

表現の規制が厳しくなっている昨今の世相を顧みると、単なる空想ではなく、私たちへの警告のように思え、近い将来、表現の自由が奪われるかもしれないという危機感を覚えます。

戦争ものが好きな方は、ぜひ一度見てみてください!

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※本ページの情報は2021年11月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

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