ホラー作品やミステリー作品ってよく知らないとなんだか怖いイメージあって、なんとなく避けちゃっていませんか?
実は「ホラー」と「ミステリー」って、似ているようでちょっと違うみたいなんです。
「ホラー」は「恐怖」を売りにした作品で、怪物や殺人鬼等が主人公を脅かすもの。
「ミステリー」は、起こった事件や謎を、主人公とともに推理するもの。
ホラーは「リング」「13日の金曜日」等の作品、ミステリーは「金田一耕助シリーズ」「名探偵ポアロシリーズ」等が代表的な作品だと思います。
今回、作品を紹介して頂く女性・Mさんは、幼い頃から推理小説を読むのが好きだったらしく…?
「グロいのは少し苦手ですけど、ホラーやミステリーは大好きでした。怪人二十面相とか!」
名探偵明智小五郎が、天才的な推理でじわじわと怪人二十面相を追い詰めていく展開がワクワクして面白かったようですね。
犯人は誰なんだろう?トリックはどんなものなんだろう?結末を早く知りたい!
はやる気持ちを抑えて(笑)、ドキドキしながらページをめくっていたそうです。
彼女と同じく、スリルを求めて読んでいる人も多いのではないでしょうか?
「推理ものだけではなく、幽霊を扱う心霊番組もたまに観ていた」という彼女。
「怖いもの見たさ」という言葉もあるように、怖いことが分かっているのになぜか見ちゃうんですよね(笑)。不思議な人間の心理です。
今回ご紹介する作品は、Mさんのように「ホラー」「ミステリー」どちらの要素も好きな人におすすめ!
90年代のジャンプを彩った伝説のホラーミステリー漫画、
「アウターゾーン」(全15巻/光原伸著/1991~1994年「週刊少年ジャンプ」掲載)
です!
当時の少年ジャンプでは珍しい、一話完結(たまに数話の時もあり)のオムニバスホラー。今でいうと、タモリさんがストーリーテラーを務める「世にも奇妙な物語」に近い作品ですね。
人間ではない生物が出てきたり、不思議なアイテムが出てきたり、近未来的なお話もあり…。
単なるミステリー作品に留まらない、多岐に渡った不思議な物語が描かれています。
Mさんは、リアルタイムでこの作品を読んでいました。
コミックも全巻揃え、何度も夢中で読み返していたそうで、今でも内容を全話覚えているらしいですよ!
おそろし…いえ、愛ってすごいですね!(笑)
それでは、目一杯の愛情を込めて、彼女に語って頂きましょう!
どんな世界?タイトルにもなっている「アウターゾーン」とは?
この作品は一話完結のオムニバスなので、決まった主人公は存在しません。
ただ、全ての登場人物に共通しているのが、皆「アウターゾーン」に迷い込んだ人物だということ。
そもそも、タイトルにもなっている「アウターゾーン」とは、一体何なのか?
1話の冒頭で、次のように紹介されています。
「その世界では、現実を超えたあらゆる事が起きる…。過去と未来が同時に存在できる世界…。光よりも明るく、闇よりも暗い世界…。現実の範囲の外にある世界…」
とても抽象的な表現ですが、現実ではありえない出来事が起こる世界ということですね。
小学生だったわたしは、その1ページを読むだけでワクワクしました。
これからどんな不思議な物語が始まるんだろう、と期待せずにはいられなかったんです!
純粋だった…(遠い目)。
妖艶でミステリアス。男女を魅了する謎の美女・ミザリィ
「アウターゾーン」を語るにおいて、このキャラクターを紹介しないわけにはいきません!
アウターゾーンの案内人、ミザリィです。
彼女の特徴は、緑色の美しい髪の毛と、鋭く尖った耳です。
すでにお分かりだと思いますが、彼女は人間ではありません。
年齢不詳・正体不明。
ミステリアスで神秘的な雰囲気が、彼女の最大の魅力なんですよね。
しかも、彼女はとてつもない美人なんですよ!モデルのような長身と、抜群のスタイル。
作品内でも多くの男性キャラクターに惚れられたり、言い寄られたり、触られたりしています(笑)。セクハラ、ダメ、ゼッタイ。
でも、性格はクールでキツイところもあるので、邪まな気持ちで彼女に手を出そうものなら、倍になって仕返しされます(笑)。男性にはけして媚を売らない、彼女の凛としたところも素敵ですね。好き…!
とんでもない悪人や、自分の敵と見なした者には、全く容赦しない強い女性です。
ただ、気まぐれなところもあり、基本的に良い人には優しいです。可愛いお子様や、立場が弱い人の味方なのです!
善なのか悪なのか?掴みどころがない女性だな…と、改めて思いました(笑)。
ミザリィは、主に物語の案内と解説を担当していますが、何らかの形で登場人物に関わってくることもあります。
大抵はアンティークショップの店主という形で登場しますが、ある時は、オカルトショップや骨董品の店主。またある時は、ゲームセンターの店員やペンションのオーナー。
一度だけ、コンタクトレンズ店の店員として登場したこともありましたね!いつもと違う服装のミザリィが見れて新鮮でした。
彼女はセクシーな服装を好んで着ていることが多いので、読んでいたわたしはそういった点でも少しドキドキしていたことを思い出しました(笑)。
クールでカッコイイ!「女性が憧れる女性」というイメージです。
男性だけではなく、女性をも魅了するキャラクター。それがミザリィなのです!
一読者が選ぶ!おススメエピソード5選
「アウターゾーン」に迷い込んだキャラクターが織り成す、摩訶不思議な物語。
たくさんあるので全話紹介することは難しいですが、その中でもMさんが厳選した、おすすめエピソードを簡単に語って頂きましょう!(※あくまでMさんの好みです)
フォーチュン・リング(3巻・第11話)
英語の予習を忘れて、授業で先生に怒られてしまった少女。
「全く効果がないじゃない!運が良くなりたいなあ」
彼女は「幸運のペンダント」を付けていたのだが、全く効果がなかったもよう。
運が良くなりたいという願いは、人間誰しもが持つ願いですよね。
そこで、ミザリィは「幸運の腕輪」(フォーチュン・リング)を彼女に与えるのです。
恋愛や成績…次々と願いが叶っていき喜ぶ少女だが、それは「他人を不幸にするだけの腕輪」だった!?
アウターゾーン製の不思議アイテムが絡んだ物語です。
殺したのは誰?(4巻・第20話)
主人公は、ごくごく普通の女子大生。
彼女に暴行しようとした男性が、翌日遺体で発見される。
そのことで彼女を厳しく取り調べた刑事も、翌日何者かに殺されたのだ。
そして、なぜか彼女の家で発見される血まみれの包丁。
(もしかして、夜寝ている時に、わたしが?)
「わたし、二重人格なのかもしれない…」と怯えた彼女は、親友に相談をする。親友は「警察に自首するしかないわね…」と。でも、本当に自分が殺したのか?
ある日の講義中、教授にひどく怒られた主人公。
「わたしが犯人なら、きっと教授も殺すはず…」
悩んだあげく、彼女は寝ている自分をビデオカメラで撮影することにした。
翌朝、ビデオに映っていたのは…!
怪物もアイテムも出てこない、ミステリー色が強い作品。
ハラハラドキドキしながら読んでいたことを覚えていて、今でも好きなお話です。
マジック・ドール(6巻・第34話)
ある刑事が撃った犯人の銃が暴発。
偶然その現場を通りかかり、暴発に巻き込まれて命を落とした女性・マキは、代わりの身体が見つかるまで、魂を着せ替え人形に移すことにした。身寄りがない彼女は、人形となった自分を上記の刑事・火牙の元に送ってもらう。
人形と刑事・異色コンビの誕生です!
「マジック・ドール」はシリーズ化しており、火牙刑事とマキはこの後、何度も登場します。「アウターゾーンと言えばこの二人!」と言い切れるほど。
ケンカしながらも、徐々に息ピッタリになっていく過程が好きなのです!夫婦か!
火牙刑事はマキの協力を得て、何度も難事件を解決していきます。
ただ、毎回ラストで周りから人形マニアだと誤解されるのが不憫でした(笑)。(※マキは火牙刑事の前でのみ動くようにしている)
睡魔(10巻・第74話)
不眠症に悩まされている少女が、アウターゾーン製のコンタクトレンズを付けることによって、「睡魔」が見えるようになるお話。
睡魔自体は不気味な姿をしているのですが、何となく愛嬌があって可愛いんですよね。
お話自体もミステリー色はあまり濃くなく、気楽に読めるお話です。
ブレード・カイザー(14巻・第107、108話)
特撮ヒーロー「ブレード・カイザー」が大好きな少年。父親は、その作品の敵のスーツアクターである。
「お父さんが敵だなんて嫌だ!」
と、ヒーローが好きすぎるあまり、父親を拒絶してしまう。
ある日、少年はミザリィからブレード・カイザーに変身出来るアイテムをもらう。
おもちゃと思いきや、それは本当に変身出来るアイテムだった。
大好きなブレード・カイザーに変身して喜ぶ少年だが…。
「強い敵が存在するからこそ、ヒーローも輝ける!」ということを、改めて強く実感した特撮オタクのMさんでした(笑)。
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だからこそ小学生にだって愛された。光原伸先生が持っていた強いポリシー
作者である光原伸先生は、各々のストーリーの裏話をコミック上にて語っています。
Mさんは、その裏話も隅から隅まで非常に興味深く読んでいました。
おそろし…いや、愛ですね!(笑)
こういった一話完結のオムニバスものは「ハッピーエンドかと思いきや、ラストで大抵どんでん返しが起きて、バッドエンドで終了する」という作品が多いらしく(大人になった今なら納得出来ます)、光原先生はその傾向が好きではなかったそうです。
「現実でたくさん不幸なことや辛いことがあるのに、どうしてフィクションの世界までも読者の気持ちを暗くさせないといけないのか」「出来るだけハッピーエンドで終わらせる」という信念を持って作品を描いていた、とおっしゃっていました。
良い人は報われる、悪人には必ず報いがある。
そういえば、アウターゾーンを読み終わってモヤモヤした気持ちになったことはあまりなかったな…と思い出しました。
多くの読者に支持されていたのも、小学生だったMさんがここまで好きになれたのも、光原先生の強い信念のおかげだったのかもしれませんね。
実は続編が存在した!知る人ぞ知る「リ:ビジテッド」
アウターゾーンは1994年でいったん終了していますが、2011年に「アウターゾーン リ:ビジテッド」という形で、青年誌において復活しています。
読者の年齢層が上がったため、お色気シーンがパワーアップしており、少し驚いてしまいました。それに伴って、アウターゾーン製のアイテムも成人男性向けになっています。
もう小学生には読ませられません!(笑)
ジャンプに掲載されていた時も、少年誌にしてはお色気シーンが多く、よく母親が許してくれていたな…と思っています(笑)。
今でも色褪せない、伝説のホラーミステリー。さあ、あなたも。
わたしは今でも相変わらずミステリー作品が好きで、「科捜研の女」や「世にも奇妙な物語」等をよく観ています。
主人公が犯人を暴くまでのドキドキ感、現実ではありえないことが起こるワクワク感を味わうのが、やっぱり好きなんだと思います。
この作品はもう20年以上も前の作品ですが、今読んでも全く古臭さを感じさせない。
ホラーやミステリーが好きな方なら、間違いなく楽しめる作品となっています!
さあ、あなたも、アウターゾーンへと繋がる扉を開けてみませんか?
ひょっとして、ミザリィと出会えるかもしれませんよ。
漫画を読むならスマホで!
漫画はシリーズによっては何十巻ともなるし、それを保管するとなると部屋の中の保管場所に困りますよね。
僕も、電子書籍が普及する以前は、すぐに本棚がいっぱいになって部屋の隅から机の隅にまで漫画が積まれていました。
さすがにそれではまずいと思い、泣く泣く売りに出したことも。
それに、外で読もうと思うと荷物になるので持ち運びも大変です。
1冊ならまだしも、何冊ともなるとカバンの中がかさばって場所をとるし、移動するにはちょっとした重さが結構負担になります。
肩掛けカバンだと30分もすると取手が肩に食い込んで痛くなります。
なので、スマホで漫画が読める電子書籍サービスは本当に助かってます。
スマホであれば普段から持ち歩くし、外出の際も楽ちんです!
ここでは僕のよく使うサービスを2つお伝えしますね。
ebookjapan |
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約50万冊の本を配信しているebookjapan。
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CMでもおなじみのBookLive!
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BookLive!の利用体験談もあります。 |
実は、僕はいろいろな電子書籍サービスを試しました。
そのことを記事にしているので、よかったら見ていってくださいね!
サービスをフル活用してお得に漫画を読む方法もお伝えしています!