漫画紹介

お笑い芸人とおばあさんの感動の実話。エッセイ漫画「大家さんと僕」全ての出会いに感謝したくなる

人との出会いは、素晴らしいものですよね。

この世にいる何億もの人の中で出会うということは、まさに奇跡のような確率です。

自分の人生の中で、「この人と出会えて良かった」と思えるような人に出会えたら、

それはとても幸せなことなのだと思います。

人との出会い、人との毎日を大切にしたい気持ちになれる漫画「大家さんと僕」は、

お笑いコンビ「カラテカ」のボケ担当、矢部太郎さんの初エッセイです。

温かみのある描写が人気を呼び、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞しました。

大人になると、何故か物事に感謝出来なくなっていきます。

全てが当たり前になってしまい、毎日がつまらなくなることもありますよね。

人との全ての出会いに感謝出来るようになれる漫画「大家さんと僕」についてご紹介します。

 

「大家さんと僕」ってどんな漫画?

作品名:大家さんと僕
作者:矢部太郎
出版社:新潮社
コミック:2巻(完結)
内容:

売れない芸人、矢部太郎さんと、一風変わった大家さん。

二人は一つのアパートで、一階と二階に分かれて二人暮らしを始めます。

大家さんと矢部さんの会話は時にかみ合わず、矢部さんは大家さんに少々振り回されがち。

二人の日々は楽しく、穏やかに過ぎていきます。

温かみのあるイラストと楽しいエピソードで、日本中をほっこりさせた話題作です。

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あらすじ

1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、僕を俳優と勘違いしている……。一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの“二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。泣き笑い、奇跡の実話漫画。

出典元:ebookjapan

 

登場人物

お笑い芸人の矢部太郎さんと、大家さんについてご紹介します。

矢部太郎(やべ たろう)

39歳。「カラテカ」のボケ担当をしている芸人。

絵本作家の父を持ち、自身も芸人兼漫画家として活躍中。

引っ込み思案でおとなしい性格です。

引っ越した際に大家さんと出会い、かみ合わない会話と世代のギャップに戸惑いつつも、

一緒にお茶を飲んだり旅行に行ったりと楽しい日々を過ごしています。

大家さん(おおやさん)

87歳。矢部さんが引っ越してきたアパートの一階に住む管理人のおばあさん。

東京生まれの東京育ち。とても上品で、あいさつは「ごきげんよう」。

世話好きで優しく、矢部さんに色々な昔の出来事を教えてくれます。

好きなタイプはマッカーサー元帥。

矢部さんを芸人と知らず、俳優だと思い込んでいます。

時に笑えないジョークを飛ばすこともある、素敵な女性です。

 

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大家さんとの、二人暮らし

矢部太郎さんは、「カラテカ」というコンビを組んでいる、あまり売れない芸人。

仕事を選べず、アパートの部屋をめちゃくちゃにされることもしばしばです。

偶然番組を見たアパートの管理人から更新を拒否され、引っ越しを余儀なくさせられることになりました。

不動産屋に相談すると、二階建ての一軒家の二階を紹介されます。

一階には高齢のおばあさんが住んでいるらしく、不動産屋から「何かあったらよろしくお願いします」と言われる始末。

矢部さんは複雑な気持ちになりつつも、とりあえず新しい住まいを決めました。

早速挨拶に行くと、小さくて物腰の柔らかいおばあさんが出てきました。

「ごきげんよう」と挨拶し、矢部さんの仕事も知らないようです。

それが、大家さんとの出会いでした。

大家さんとひとつ屋根の下で暮らす生活が始まると、

大家さんは雨が降るたび矢部さんの携帯を鳴らし、わざわざ知らせてくれます。

夜に帰宅して、電気を付けた瞬間に「おかえりなさい」と電話が来ます。

朝に帰る時には夜干したままにしていた洗濯物が勝手に取り込まれ、矢部さんの部屋に畳んだ状態で並べてあります。

矢部さんはこの時、大家さんとの距離が近いことに戸惑っていました。

入居して一ヶ月ほど経った頃、大家さんからお昼ご飯やお茶に誘われるようになります。

大家さんは戦争を経験している世代で、矢部さんの知らない話をたくさん教えてくれました。

戦時中は英語を使うと一回につき五銭の罰金だったこと、

屋台の食べ物は疫痢になるからと綿あめを食べさせてもらえなかったこと、

戦時中は空襲の標的にされないようにと明るい電気をつけられなかったことなど、

それらは全て、今の世代には信じられないような経験ばかり。

やがて大家さんの部屋に呼ばれることが増えていき、

矢部さんは大家さんと一緒に過ごすことが当たり前になっていきます。

矢部さんの誕生日にはおはぎにロウソク(仏壇用)を立ててお祝いしてくれたり、伊勢丹での食事に誘ってくれたり。

最初の内は、自由の無さに少々不満を募らせていた矢部さんも、

大家さんの優しい気遣いを受け入れていくようになります。

大家さんはちょっとした話を戦争の話につなげたり、矢部さんがウケ狙いで話したことが全く通じなかったりと、

世代のギャップを感じることもしばしばありますが、穏やかで優しい大家さんとの日々に、矢部さんの心は安らぎます。

最初、引っ越してきたばかりの矢部さんにとって、大家さんはあくまで「アパートの大家」さんでした。

でも、大家さんの優しい気遣いを少しずつ受け入れ、二人は年の離れた友人のような存在になっていきます。

矢部さんもとても優しい方だなあと感じますし、読んでいるとほっこりした気持ちになれますね。

 

いつかやって来る、別れ

大家さんは、矢部さんが入居してくる少し前に、たった一人の肉親を亡くしていました。

とうとう一人になってしまったと落ち込んでいたところに引っ越してきたのが、矢部さんだったのです。

矢部さんとの日々を過ごす中で、大家さんはずっとやってみたかったことを実現したり、

「寿命が延びたわ」と喜んで話していたりと、矢部さんの存在をありがたく感じていました。

そんな楽しい日々が続いていたある日、大家さんは体調を崩し入院することに。

矢部さんが病院に向かうと、大家さんの親族が待っていました。

矢部さんが二階に住んでいるとはいえ、大家さんは一人暮らし。

もう一人暮らしは難しいのではということで、退院後施設に入れるかどうかも考えなくてはならないと告げられます。

大家さんは、少しずつ弱っていました。

矢部さんは大家さんと過ごすうちに、

いずれ来るであろう大家さんとの別れを受け入れられなくなっていることに気付きます。

矢部さんにとって、大家さんはいつの間にかいなくてはならない大切な存在になっていたのです。

絵が得意な矢部さんは、大家さんとの楽しい日々を漫画にすることにしました。

矢部さんの絵はとても可愛くて、見ているだけで安心するようなタッチが素敵です。

やがて矢部さんのエッセイは、少しずつ話題になり始めます。

 

大家さんが教えてくれたこと

「大家さんと僕」の連載を終え、単行本が発売された頃、大家さんは入退院を繰り返すようになっていました。

矢部さんはひとり仕事と漫画の取材に日々打ち込みます。

周りから続きを描かないかとすすめられても、矢部さんはもう大家さんとの話は描けないと思っていました。

やがて矢部さんの初エッセイ「大家さんと僕」は世間に認められ、

漫画界の名誉ある賞「手塚治虫文化賞短編賞」を受賞しました。

矢部さんは大家さんへ連絡を入れますが、何度電話をかけてもつながりません。

大家さんの親戚に連絡してみると、大家さんが足を骨折し、再び入院することになったという知らせを受けました。

矢部さんは病院へ向かいます。

大家さんと病室で話していると、看護師が「ご親戚の方ですか?」と話しかけてきました。

矢部さんが否定しようとすると、大家さんが「そうよ」とさえぎります。

「血のつながらない親族」

矢部さんは予想外の言葉に驚き、トイレに立つふりをして廊下でひとり泣きました。

アパートの住人でしかないはずの矢部さんを、本当の親族のように思っていてくれていたことが分かるこのシーンは、

思わずジーンとしてしまいます。

矢部さんは大家さんに漫画が受賞したことを話すと、大家さんはとても喜んでくれました。

「また描いたら…読んでくれますか?」

と矢部さんが聞くと、大家さんは「描いて」と一言。

矢部さんは、続きを描くことに決めました。

そんなある日、ひとりで映画を見ていると、矢部さんの元に大家さんの親戚から連絡が。

大家さんの回復が思わしくなく、あと半年以内にはアパートを取り壊すことになっている。

矢部さんにも早めに退去してほしいとのことでした。

半年以上前に、大家さんがすでに親戚にお願いしていたのだそうです。

矢部さんはそのことを知りませんでした。

矢部さんには何も言いませんでしたが、大家さんはすでに覚悟をしていたようです。

矢部さんと大家さんの不思議な二人暮らしは、ついにそこまで終わりが近づいていました。

大家さんとの日々は矢部さんに、

年が離れていても、本当の親族でなくても、

家族のような強い絆を作ることが出来ると教えてくれたのだと思います。

大家さんの温かい心と気遣いは、最初警戒していた矢部さんの心を癒やしてくれましたし、

今や別れを受け入れられないほど、二人はお互いを大切に思っています。

大家さんと矢部さんの楽しい日々が永遠に続いて欲しいと、つい願ってしまいますね。

 

まとめ

漫画「大家さんと僕」は、温かみのある絵とついにっこりと笑えてしまうようなコミカルな描写がとても素敵な漫画です。

大家さんとの別れが少しずつ近付いているシーンでは、分かってはいても悲しくなってしまいます。

矢部さんの真面目な人柄が伝わって来るところも魅力的です。

大家さんと出会ってから、矢部さんは大家さんと実の家族のような強い絆を築いていきます。

たとえ血は繋がっていなくても、家族にはなれるのかもしれません。

私たちにとっても、家族、友人、今まで出会って来た人たちは、

全て奇跡のような確率で出会った人たちです。

全ての出会いに感謝することで、つまらないはずの毎日が、

実はとても幸せなのだと気付けるかもしれませんね。

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