
初めまして、このサイトを運営している「漫之助(まんのすけ)」といいます。
正直、僕のプロフィールなんて特に面白いこともなく、何を書いたらいいかわからないのですが、頑張って書いてみます。
僕は、30代の男で、普段はサラリーマンとして働いています。
特に仕事で優秀な何かを達成しているわけではありませんが、周りの方の邪魔にはならないように(おそらく)頑張って働いています。
そのおかげで、後輩もできたし、少しは出世し、少ないですが部下を持つまでになりました。
まあどこにでもいるような人間です。
ただ、そんな平凡な僕があるのは、実は高校生の頃にある漫画と出会ったおかげです。
すごく大げさに聞こえるかもしれませんが、この漫画と出会わなければ、僕は今この世にいなかったかもしれません。
この経験によって僕は「漫画には人生を変える力がある」と気づきました。
よく「漫画ばっかり読んでないで勉強しなさい」とか「読書に漫画は入らない」と僕も親に怒られてきたように、漫画を読むのは怠惰の象徴のような扱いを受けています。
しかし、漫画というものは、作者さんの
「思い」だったり、
「考え」だったり、
「経験」だったり
「生き方・人生観」
などがたっぷり詰め込まれていて、それを読む僕たちに大事なことを伝えてくれるものだったりします。
僕がこのサイトを作ったのは、
「漫画の良さを伝えたい」
「僕と同じように、多くの人に人生を変えるような漫画に出会ってもらいたい」
と思ったからです。
もちろん、誰も彼もが僕みたいに悩みを抱えたから漫画を読むわけではないでしょうが、このサイトを通して自分のお気に入りの漫画を見つけてもらえれば嬉しいです。
以下では、僕とある漫画との出会いによって人生が変わった話をしていこうと思います。
興味を持っていただける方は、お付き合いいただけると嬉しいです。
突然地獄に叩き落とされた高校時代
高校入学
僕は、小学校、中学校と地元の学校に通ってました。
ずっと同じ地域に住んでいたので、見知った顔が多く、楽しく過ごすことができました。
特に将来のことなんて何も考えてなかった当時の僕は「ただ近いから」という理由で、家から1番近い公立高校を受験し、合格したので、入学することになりました。
これが地獄への門になることも知らずに。
中学校では、近所のいくつかの小学校の生徒が通うことになっていたので、当然最初から見知った人ばかりではありませんでしたが、特にトラブルに合うこともなく、楽しくやれていました。
高校でも、家から近いということもあり「中学校までと同じように過ごせるだろう」特に不安もなく通いはじめました。
しかし、実際は私立ほどではないにしても、高校にはいろんな地域から生徒が集まってきます。
そうなると、おそらくどこの高校にもいるのでしょうが、はみ出し者も出てきます。
いわゆるヤンキーとか不良と呼ばれる部類の人たちです。
もちろん、中学校でもそういう人間が全くいなかったわけではありません。
ただ、そういう人たちでも、先ほどもお伝えしたように、特にトラブルなく仲良く過ごせていました。
でも、高校では違っていたのです。
入学して1週間もすると、不良やヤンキーは目立ちます。
見た目もそうですが、近くのコンビニに集団で溜まっていたりするからです。
僕は今まで出会ったことない人種を目の当たりにしたことで、高校生活に少し不安を覚えます。
しかし
「まあ関わらないようにすればいいか」
と思ってあまり気にも留めていませんでした。
でも、ある日僕の些細な不安は現実のものとなるのです。
平穏から地獄へ〜楽しい高校生活への期待が一瞬で地獄に変わる〜
ある日、廊下を歩いていたところ、僕の不注意もあるのですが、誰かの上靴を踏んでしまったのです。
これが、運の悪いことに不良グループが散らかしていたもので、グループの1人の上靴だったのです。
しかも、その靴を踏んでしまう様子はばっちり見られていて、僕は靴を踏んだことを責められることになります。
この時のことは、正直細かく覚えていません。
もしかしたら、僕のダメージを最小限にするために、脳が勝手に思い出させないようにしているのかもしれません。
なんか脳にはそういう防御機能があると何かの本で読んだことあります。
なので、思い出せる範囲で書きます。
とにかく怖かったのと、痛かったのだけ覚えています。
僕はすぐに謝ったのですが、なんやかんや人気のないところに連れて行かれ、数人から殴られてというか蹴られまくってしまいます。
後から「賢いな」と思ったのですが、あまり顔は殴らないんですね。
僕は地面に転がされて、蹴られました。
喧嘩はおろか、人を殴ったことも殴られたこともなかった僕は、丸まって身を守るのが精一杯でした。
ただ時間が過ぎるのを待ちました。
でも、向こうからしたら丸くなって動かない人間を蹴るだけのお仕事なのでお遊びみたいなものです。
最初の1分ほどはめちゃめちゃに蹴られたものの、その後は1人1人まるでサッカーボールを蹴るように蹴られました。
蹴られたのは主に背中だったので、身体は痛いながらも大丈夫だったのですが、僕の精神面はズタボロでした。
怖い。
痛い。
情けない。
カッコ悪い。
でもどうにもできない。
僕は今までに感じたことのない感情に支配されました。
これが、地獄の高校生活の幕開けでした。
地獄の学校生活
その一件以来、僕は彼らの言いなりでした。
とにかく怖かったですからね。
とにかく彼らの命令には逆らわないでいようと思ってました。
蹴られた後の「親や学校には言うなよ」からはじまり、
食べ物や飲み物、タバコや酒を買いに行ったり。
そのお金はもらえなかったことも多かったです。
他にも、放課後の彼らの遊びに付き合わされることもありました。
万引きも何度かしましたね(申し訳ないです)。
自転車の2ケツで運転させられる足がわりにさせられることもありました。
自転車タクシーみたいな感じです。
近所を走る程度なので、1回1回は大した距離じゃなかったです。
ただ、合わせると結構な距離を漕ぐことになったりするんですよ。
後、変わり種なのが、ちょっと古めの18禁のビデオを買いに行かされたこともありました。
今みたいに年齢確認もそんなに厳しくなかったし、ビデオ屋じゃなくて、リサイクルショップにみたいなところだったので、制服じゃなかったら普通に買えました。
いじめられていたと言うより、「パシリ」ですね。
まあ言うことさえ聞いていれば、そうそう殴られることもなかったので、当時は「殴られるよりマシか」と思って言うこと聞いてました。
それに、救いだったのは、そのようなパシリになっている人間は僕だけでなく、何人かいたので、慰め合うこともできました。
それでも、我慢できないこともありました。
僕は中学生の頃からあるカードゲームを集めるのが趣味だったのですが、それを彼らに知られて、取り上げられて、カードショップで売り捌かれてしまったのです。
しかも、そのお金は全部取られてしまいました。
数万程度にしかならなかったはずですが、自分の好きなものを奪い取られたことが悔しくてたまりませんでした。
他にもいろいろあったはずですが、あまり思い出せません。
こんな生活が高校3年間のうち、2年間ほどずっと続きました。
僕は、冷静な頭では「高校卒業するまでの我慢だ」と思っているものの、「あいつらを皆殺しにすれば楽になれる」「自分が死ねば楽になれる」なんて考えがずっと頭をよぎってました。
今でこそ、こうしてプロフィールにつらつらと書けるような思い出話みたいになってますが、当時の精神状態は本当にやばかったです。
万一プッチン切れてたら、僕は殺人犯かこの世にいなかったかもしれません。
しかし、僕が人生を変えた漫画と出会ったのはそんな頃です。
人生を変えた漫画「グラップラー刃牙」
僕の人生を変えてくれた漫画は、「グラップラー刃牙」(全42巻/板垣恵介著/秋田書店/週刊少年チャンピオン1991年〜1999年連載)」でした。
どんな漫画かというと、高校生の主人公範馬刃牙(はんまばき)が地上最強といわれる父親超えるため、いろんな強敵と戦いながら成長していく物語です。
この主人公の範馬刃牙、とにかく強くて、登場時にすでに裏の世界の格闘技大会(地下闘技場)の無敗のチャンピオンでもあります。
ただ、父親も父親で素手で軍隊を壊滅させられるほどの力を持っており、地上最強と呼ばれるのが当然の存在です。
そんな父親を倒すべく、自分の強さに一切慢心することなく刃牙は常に己を鍛え続けます。
まあ漫画なので、当然現実離れしている部分もあるのですが、僕は強くても鍛え続ける刃牙の姿に触発されて、
「強い刃牙でも鍛えているのに、弱い自分が鍛えなくてどうする」
と思って、筋トレに取り組みはじめました。
最初は腕立て伏せからはじめて、近所の市営のジムが使えることを知った後はジムに通うようになりました。
変化の兆し
身体を鍛えることってすごいもので、筋肉がついて身体の見た目も変わってくるし、実際はわからないけど、なんだか強くなった気がします。
精神的にも、ひどい状態には落ちにくくなりました。
パシリ状態は続いていましたが、筋トレするために何かと理由をつけて放課後は不良グループとの付き合いも避けるようになりました(止められる前に逃げ帰ってました)。
もちろん、最初は次の日に軽く殴られたり蹴られたりすることもありましたが、「逆境に耐える主人公」になった気分で、以前ほど辛い状態ではなかったです。
刃牙も自分の正体を知られないように、反撃せず不良に暴行される描写があったりもしましたしね。
それに、筋トレすることで痛みにも強くなったからか、痛いながらも彼らの攻撃が「それほど大したことないんじゃないか」とも思うようになっていたのです。
顔や急所は殴らないし、木刀みたいな武器を使うこともなかったですからね。
さらに、彼らにも何か感じるものがあったのか、放課後の付き合いが減ったことをうるさく言われることは少なくなりました。
そして、服の上からでも身体の変化がわかるようになったある日、ついに戦うことを決意します。
地獄からの脱出
このあたりのことは結構覚えてます。
いつものように呼び出され、何か命令されたとき、ちょうど人気のないところだったので、僕は切り出しました。
「もうお前らの言うことは聞かない」と。
当然、彼らは怒ります。
そして、彼らのうちの1人が前蹴りをしてきました。
僕は、力は強くなったけども、当然格闘技経験はなかったので、とにかく両手でそいつに向かって両手を突き出しました。
すると、僕は蹴られながらも相手の胸あたりを押す形になり、相手は後ろにこけて尻もちをつきました。
それを見たグループのリーダーみたいな奴が、すぐに僕に殴りかかってきました。
僕はびっくりしながらも右足でそのリーダーの左脇腹あたり(?)をキックすることができました。
いい感じに入ったのか、リーダーは苦しそうに蹴られた部分に手を当ててましたね。
僕はそこに壊れたロボットのようにもう1度、
「もうお前らの言うことは聞かない」
と言いました。
不思議なもので、彼らはそれ以上襲いかかってはこず、何秒くらいなんだろう、しばらくシーンと静まり返った時間が流れました。
群れというものは、リーダーがやられると混乱して戦意を失うものなのでしょうかね。
それとも、パシリの思わぬ反撃にびっくりしたのでしょうか。
僕は誰も殴りかかって来ないのがわかると、それ以上は何も言わず足早にその場を去りました。
別に言うことも見つからなかったですし。
僕の人生が変わった瞬間でした。
手に入れた平穏な高校生活
逆襲したその日から、小心な僕はビクビクしてました。
「もしかしたらもっと大人数を連れて仕返しに来るのではないか?」
「学校側に報告されて僕が停学になったりするんじゃなかろうか?」
そんな不安がしばらく続きました。
しかし、1週間経っても先生から何も言われることもないし、彼らもそれ以降関わってくることはありませんでした。
「こんなことで終わることだったんだ」
と思わず拍子抜けしたと同時に、もっと早く反抗しとくべきだったとも思いましたが、もう終わったことなので、それ以上考えないようにしました。
僕は高校3年生をいたって平穏に過ごすことができたのです。
これが、僕が漫画との出会いで人生を変えた話です。
今のあなたにぴったり合った漫画に出会って欲しい
なんかすごい余計な話も書いてしまったような気がします。
この話はあまりリアルで話したことなかったので許してください。
親にも言ってないし、友達にも数人くらいにしか話ていません。
思い出しながら書いたので、ずいぶん長くなってしまいました。
とにかく、今回お伝えした過去の僕のように、漫画で人生が変わる人ってきっといると思うのです。
人生変わるとまではいかなくても、落ち込んでいる時に明るい気持ちにさせてくれたり、元気にさせてくれたり、感動して泣けてきたりといったように、いろんな感情を生み出してくれます。
そんな、
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になれたらいいなと思って、このサイトで漫画を紹介しています。
僕は漫画が好きな人たちのコミュニティというか集まりに混ぜてもらっていて、そこで誰かが語ってくれた漫画についてまとめて記事にしていきます。
僕の好きな漫画だけだと偏りがあるし、限界ありますからね。
いろんな人がいろんな漫画を紹介してくれるので、今のあなたにぴったりの漫画がきっと見つかると思います。
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長くなりましたが、こんな感じで僕のプロフィール終わりです。