
名作と呼ばれるアニメは、時代を越えても色褪せず、残り続けますよね。
1980年代は特に、今でも愛されている名作が多く、現在のアニメの原点となっていることからアニメの「黄金期」と呼ばれています。
その中でも、今回は「らんま1/2」という、犬夜叉、境界のRINNEなど現在までヒット作を生み出し続ける、高橋留美子先生原作の作品をご紹介します。
らんま1/2は、主人公の乱馬が中国の呪泉郷(じゅせんきょう)というところで修行をした際に、水に濡れると女になる呪いをもらってしまったという設定のドタバタラブコメです。
不可思議な呪いに翻弄される主人公たちの青春を描いた本作の魅力をお伝えします!
「らんま1/2」ってどんなアニメ?
作品名:らんま1/2
キャスト:
早乙女乱馬:山口勝平/らんま:林原めぐみ/天道あかね:日高のりこ/天道なびき:高山みなみ/天道かすみ:井上喜久子/早乙女玄馬:緒方賢一/天道早雲:大林隆介/響良牙:山寺宏一/九能帯刀:鈴置洋孝/九能小太刀:島津冴子/シャンプー:佐久間レイ/ムース:関俊彦/八宝斉:永井一郎/久遠寺右京:鶴ひろみ
スタッフ:原作:高橋留美子/企画:落合茂一/プロデューサー:中尾嘉伸、松下洋子、久保真/シリーズデイレクター:望月智充/シリーズ構成:井上敏樹/キャラクターデザイン:中嶋敦子/監督:芝山努/美術監督:三浦智/美術設定:佐藤正浩/特殊効果:斉藤丈史/撮影監督:吉田光伸/背景:デザインオフィスメカマン/製作:フジテレビ、キティフィルム
制作年:1989年©高橋留美子・小学館
簡単な概要:不思議な呪いを受けたキャラクターたちの青春ドタバタラブコメ
視聴できる動画配信サービス:
※本ページの情報は2021年11月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
高橋留美子原作のアクションラブコメアニメのTVシリーズ。水にかかると女になってしまう体質の少年・早乙女乱馬とその許婚・天道あかね、その他個性的なキャラクターがドタバタ劇を繰り広げる。
登場人物
早乙女乱馬(さおとめらんま)
本作の主人公で風林館高校1年生。
無差別格闘早乙女流二代目、元祖無差別格闘流後継者候補という格闘家の血筋。
あかねは親同士が決めた許嫁。
幼少期から父親に連れられて格闘を極めるために修行の旅をしていたが、中国に行った際、呪泉郷の「娘溺泉」に落ちたことで、水に濡れると女になり、お湯に浸かると男に戻るという呪いを受けてしまった。
中華服を愛用し、髪を後ろで一つに束ねている。
早乙女玄馬(さおとめげんま)
乱馬の父親であり、格闘技の師匠でもある。
八宝斎の弟子で、実践格闘技・無差別格闘早乙女流の開祖。
乱馬同様、修行中に呪泉郷で「熊猫溺泉」に落ち、水に濡れるとパンダに変化する呪いを受けた。
天道あかね(てんどうあかね)
本作のヒロイン。
天道道場に住む天道家の三女で、乱馬と同じ高校に通う同級生。
格闘技が得意で、運動神経も良いが、水泳は苦手。
乱馬には好意を持っているが、なかなか素直になれず、顔を合わせると言い争いばかりしてしまう。
響 良牙(ひびきりょうが)
乱馬が転校してくる前の学校の同級生であり、格闘家としてのライバルで、あかねに片思いしている。
修行中に呪泉郷の泉に落ち、水に濡れると黒い子豚になる。
子豚のときだけ、なにも知らないあかねに「Pちゃん」と呼ばれ、可愛がってもらえる。
水に濡れると〇〇になってしまう!個性的なキャラクターたち
ギャグ要素が多い作品では、ストーリーよりもキャラクターの魅力が際立ちますよね。
高橋留美子先生の作品に共通して言えることですが、本作も例に漏れず、印象に残るキャラクターが数多く登場します。
その中でも、主人公の乱馬と同じく呪泉郷で摩訶不思議な呪いを受けたキャラクターたちが面白いのでご紹介します。
呪泉郷は中国にあるとされている大小さまざまの泉の総称で、泉で溺れるとその泉で最初に溺れた者の姿に変身してしまいます。
以降は、水に濡れると変身し、お湯に浸かると元に戻るという特異体質になります。
たとえば、乱馬は、1500年前に若い娘が溺れたという伝説がある娘溺泉に落ち、水に濡れると女になってしまう呪いを受けています。
また、乱馬の父、玄馬は、2000年前にパンダが溺れたという悲劇的伝説のある泉で溺れ、濡れるとパンダになる呪いを受けます。
呪いとは言いますが、本人はパンダの姿を意外と気に入っている様子で、頻繁にパンダの姿になっています。
観ている方も、パンダ姿の方が見慣れてくるという逆転現象に見舞われます。
良牙は、1200年前に黒い子豚が落ちたという泉で溺れて以降、黒い子豚に変身するようになります。
子豚に変身した時は、Pちゃんと呼ばれ、ヒロインのあかねに可愛がられるので、本人はこの体質を都合良く利用しています。
あかねに甘えたい時に呪いを利用するなんて、たくましいですよね。
他にも、水に濡れるとアヒルになったり、阿修羅になったり蛙になったりと奇想天外な呪いを受けているキャラクターたちが、人間関係をひっかきまわします。
主人公たちの呪いが解ける日は来るのか、その顛末(てんまつ)にも注目です!
乱馬たちの格闘技アクションシーン
らんま1/2はラブコメ作品ですが、格闘技がテーマの一つでもあります。
なので、乱馬には格闘技の必殺技があります。
その名も「火中天津甘栗拳」!
これは乱馬が習得した技なのですが、その習得方法は、栗を焼くための熱々の石に火傷をしないような高速パンチを繰り出すというもの。
要するにシンプルな連続高速パンチなのですが、なんだか拍子抜けして笑ってしまいます。
格闘要素はありますが、ギャグがメインなので、このように必殺技も笑えるものが多いです。
また、らんまの女性陣には男性陣にも引けを取らない格闘センスに優れたキャラクターも登場します。
中国から乱馬を追いかけてきた女の子、シャンプーは双錘や自転車などを使って男性陣とも互角に戦って見せます。
右京はお好み焼き屋で働く女の子。
お好み焼き修行中に習得した、特大ヘラを使って戦います。
そして本作のヒロインである天道あかねは運動神経抜群で、何か問題に直面すると、まずは力技で解決しようとする豪快な面を持っています。
火力の高いヒロインたちがいるせいか、日常的に格闘技アクションが盛り込まれています。
戦闘能力の高い女性キャラクターがいると、戦闘シーンが華やかになって楽しいですね。
乱馬とあかねの恋の行方はどうなるのか!?
本作のおもしろさには、なかなか発展しない両片思いの関係性というものが挙げられます。
乱馬もあかねもお互いのことが好きなはずなのですが、二人ともひねくれた性格のせいか、なかなか素直に気持ちを伝えられません。
顔を合わせば、つい皮肉を口走ってしまい、口論になってしまいます。
でもそれは「喧嘩するほど仲がいい」ということ。
周りからすると、二人が両思いであるのは明白です。
外から観ていると焦ったいですが、そこがラブコメの面白さでもありますよね。
二人の周りには恋敵が複数人現れ、二人の恋愛の邪魔をしていきますが、お互いに一途なので、安心して笑えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、今見ても面白い1980年代のアニメ「らんま1/2」をご紹介しました。
水に濡れると、本人の意思とは関係なく、変化してしまうという奇抜な設定と、キャラクターたちの軽妙な掛け合いがおもしろい本作。
各種配信サイトでデジタルリマスター版が観られるので、ぜひ見てみてください。
「らんま1/2」が見られる動画サービス
※本ページの情報は2021年11月時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。