
僕の親戚で、K君という男の子がいます。
彼は受験勉強まっただ中で自分のやりたいことを我慢しながら、日々勉強しています。
そんな彼に先日会った際、
『最近笑ってる?』
と言われました。
僕が漫画好きなことは知っているのでよく漫画の話をするのですが、最近は受験勉強に疲れて、外出も出来ない。
K君はそんな状況にフラストレーションが溜まっていたそうです。
『最近笑っていないなぁ…』
そう考える日も増えて、家にある漫画を読んでいてもなんとなくすっきりしませんでした。
年末年始や冬休みもどうせ勉強漬け…。
漫画読んでいても親に『漫画読んでいないで勉強しろ!!』とか言われるだろうし…
『何も考えずにサクッと読める漫画ないかなぁ』
『シンプルに笑わせてくれる漫画が読みたい!』
という悩みを抱えていたK君。
友達に紹介された、とある漫画に出会ったことで心がすっきりリフレッシュできました。
それからK君は「最近疲れていそうな人」に「最近笑ってる?」と聞いてこの漫画をおすすめしているようです。
今日はK君が教えてくれたその漫画、『坂本ですが?』についてご紹介いたします。
「坂本ですが」を試し読み
『坂本ですが?』とは
作品について
『坂本ですが?』は漫画家、佐野菜見さんによる作品。
エンターブレインから隔月誌『Fellows!』から連載をスタートし、その後、年10回刊行されている『ハルタ』にて連載された学園ハートフルギャグ漫画です。
もともとは同名の読み切り作品として『Fellows!』volume18(2011年8月発売)の中で掲載された作品でした。
掲載直後、読者からの人気が高く、連載に切り替わったという経緯があります。
単行本は全4巻、刊行されておりさくっと読むにはちょうど良いボリュームです。
隔月から年10回刊誌に変わったことで単行本は約1年毎に発刊されていたので読者からは発刊を心待ちのようにされていた作品。
第1巻の発刊から反響が大きく、
2013年度の「上半期 BOOK OF THE YEAR」男性マンガ部門第1位
「コミックナタリー大賞」第1位
2014年度の『このマンガがすごい!2014』(宝島社)オトコ編第2位と各漫画賞
にて上位にランクインを果たしました。
さらに2016年にはアニメ化もしています。
あらすじ
とある県立の高校、学文高等学校が舞台。
その学校の1年2組に学校中の注目を集める男が主人公。
彼の名前は、坂本。
彼の所作や言動全てが、スタイリッシュでかつクーレスト。
一寸のミスや無駄がなく、全てにおいて完璧である彼が巻き起こす学園ハートフルギャグ漫画です。
ただし、この作品。その辺のギャグ漫画ではありません。
彼の計算しつくされた優しさや熱い友情が、読んだ人に感動を呼び起こします。
特に最終話は普通にちょっと泣けます。
登場人物
坂本
この物語の主人公。下の名前は不明(雑音で消されたり、かすれていたり読めなくなっている)。
私立イノセンス学園という学校出身、普段はメガネで七三分けの超イケメン。
いつも学園内外の女性(年齢問わず)から憧れのまなざしを受けている。
まさに絵に描いたエリートで学問・スポーツ、両方とも成績優秀。
作品中では裁縫から工作までありとあらゆることをこなすだけでなく、幽霊を除霊するなど、ある意味人間の力を超えた能力を発揮することも。
最初は敵対視されていたクラスメートも次第に心を開き、いつかは仲間に。
最終回で学園の支配者との対決?を制しクラスメートとの別れの際に、一切表情が変わらない彼のクーレストなポーカーフェイスが崩れるシーンはとても印象的です。
久保田 吉伸(くぼた よしのぶ)
1年2組のクラスメート。坂本との出会いでいじめられっ子だった自分と決別し、自分を変えるきっかけとなった彼を親友として慕う。
それからは髪型を自由に変える(ほぼ毎話ごと変わっている)ことが趣味となっている。
ちなみに母は、好きな韓流スターに似ている坂本に一目ぼれし、それが元で家庭崩壊の危機に陥いりそうになった。
前田 あつし(まえだ あつし)
1年2組のクラスメートでヤンキー。
不良仲間からは「あっちゃん」と呼ばれていて、クラス内で何かと目立つ坂本にあれこれいじめを画策するも、坂本のスタイリッシュ&クーレストな返しで逆効果に。
意を決して本格的にシメる計画をしたもののその際にボヤ騒ぎを起こしてしまい、坂本の同じくスタイリッシュ&クーレストな行動で逆に救われる。
それからはある種坂本に対して憧れの感情を抱くことになり、仲が良かったり悪かったりよく分からない立ち位置で交流することが増える。
最終回の別れの際は泣きながら「一生ダチだからな!!」と叫んでいた。
この漫画の魅力
全4巻を通してこの作品の魅力をまとめてみました。
ポイントは3つですが、通して言えることは
「何も考えずに読めるシンプルさ」と「それでいてきちんとまとまった話で入りやすい」
ことだと思います。もう少しひも解いていきます。
スタイリッシュ&クーレストな坂本のパーフェクトっぷり
坂本が持つ、どんなトラブルでも乗り越える奇想天外な発想と対応力です。
これが完璧すぎて毎回見ていて楽しめます。
『え?これはどうやって乗り越えるの?』という難問にも、創造の完全に斜め上からクリアしていく様は読んでいて爽快です。
しかも難しく考えることなく、ある意味(人間離れした)力技で乗り切っていることもあるのでアレコレ考えずに笑って楽しめます。
絵と内容のアンバランスさが絶妙。
一見すると、少女漫画のようなキャラクターのようなキャラデザインです。
その超絶イケメン美少年の主人公がなんの迷いもなく、そして顔色一つも変えずに思い切り恥ずかしい恰好をしてピンチを乗り切る姿は絵とのギャップがものすごく、思わず笑ってしまいます。
また、所々コマの小さいところで小ネタを挟んでいたり、クスッと笑えるシーンが実はたくさん盛り込まれています。
(例えば、調理実習の場面で、みんな頭に三角筋を付けているのに坂本だけシェフの帽子のようにして身に着けているなど)
そして時たま見開きでオチを描いている回が複数ありますが、インパクトが強く、毎回声を出して笑います。
もちろん学園ものなので学校の中で起きている行事や日常を交えて話が進んでいきますので自分の学校生活をイメージしながら読むと余計に笑えてきます。
ギャグ漫画でありつつ、割と感動できる
基本的にはギャグ路線ですが、話の裏側には坂本のマリアナ海溝より深い愛情や友情が垣間見える場面が多く、彼の行動によってクラスメートたちと心が通っていく話が増えていきます。
その中で、高校生の視点で親の愛情について考えさせられたり、友情について気づかされたり、色々な教訓と心が温まる話のまとめ方をされています。
学生時代の自分を思いだす人、もしくは現役で学生という人も読んでいて感動する話が多々あります。
まとめ
今回の「坂本ですが」は読みやすく、話がすんなり入ってきます。
だからこそ内容もわかりやすく、坂本が繰り出す創造の斜め上をいく対応力でトラブルを乗り越える姿に笑いと感動を読んだ人にもたらしてくれるでしょう。
きっと元気をもらえるようになります。
最近、「疲れてるなー」と思ってるあなたへ、何も考えずに笑ってちょっとほろりとしたい時に読んでみてはどうでしょうか?
「坂本ですが」を試し読み
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