歴史

吉川英治の三国志を漫画2冊で読破!その魅力とは?「マンガ 三国志」

「三国志」といえば、吉川英治の著作小説が定番ですよね。

しかし原作文庫は、全8巻というボリュームと、

昭和戦後に執筆された小説ということもあり言葉が難しく、

活字の多さに挫折してしまったという人も多いのではないでしょうか?

今回は吉川英治が描く三国志の魅力を紹介すると共に、

「吉川三国志」が漫画になった「マンガ 三国志」を紹介します。

三国志をテーマにした様々な作品は、吉川英治の「三国志」を基にしていると言われます。

この「マンガ 三国志」を読んでから、改めて違う作品に触れることで、より三国志への理解が深まるでしょう。

 

「マンガ 三国志」ってどんな漫画?

作品名:マンガ 三国志
原作者:吉川 英治
イラスト・編集:石森プロ
出版社:飛鳥新社
コミック:全2巻
判型・総ページ:A5判・各巻544ページ

Ⅰ 劉備と諸葛孔明 試し読み

 

Ⅱ 赤壁の戦いと三国の攻防 試し読み

 

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あらすじ

劉備はどうやって台頭したのか?

宿敵・曹操とどう覇権を争ったのか?

天才軍師・諸葛孔明が劉備に惹かれた最大の理由とは?

吉川英治の原作を石森プロが渾身のコミック化!

個性豊かな武将たちが覇権をかけて火花を散らす中国歴史大河ロマンの傑作!

出典元:Booklive

 

登場人物

劉備(りゅうび)

漢民族の王家筋の末裔。漢王朝復興を目指す。

諸国で文武の修行を積んだ後、関羽(かんう)・張飛(ちょうひ)と出会い、義兄弟の契りを結ぶ。

三国のひとつ、蜀(しょく)を建国し、他二国(魏・呉)を平定するため戦乱に挑む。

魏の曹操(そうそう)の兵力に圧倒され、軍師が必要となり孔明を訪ねることになる。

孔明(こうめい)

軍師を探していた劉備に迎えられ、軍師となる。

軍師の天才と言われ、「赤壁の戦い」を勝利に導く。

劉備亡き後を託され、その頭脳を使い、魏に1人で挑んでいくこととなる。

曹操(そうそう)

三国のひとつ、魏(ぎ)を率いる武将。

劉備・孔明の最大の宿敵であり、戦の天才でもある。

圧倒的な兵力・悪賢い知恵を持ち、中国全土を統治することを野望としている。

 

原作著者・吉川英治とは?

1892年、神奈川県生まれ。戦前戦後を通して活躍した国民文学作家。

歴史をテーマにした小説を多く執筆し、大変な人気となりました。

彼の小説は新聞に連載され、広く国民に読まれ、その名が知れ渡ることとなりました。

吉川英治の他の作品と言えば、「宮本武蔵」「平家物語」などが有名ですね。

彼は、古典を現代風に親しみやすくする技術があり、

歴史をありのままに表現する歴史小説ながらも、登場人物に際立った個性を持たせました。

三国志の物語は、史実に基づいているため、結末やストーリーの流れを大幅に変えることはできません。

そこで吉川英治は、読みやすい洗練された文章

独自の個性を持ったキャラクターたちを描くことで、三国志により魅力を持たせました。

 

「三国志正史」と「三国志演義」

吉川英治の「三国志」は、中国の「三国志演義」をベースとしています。

ベースとなる性質を引き継ぎながらも、より分かりやすい物語に仕立てています。

しかし、中国には2種類の「三国志」があるのを知っていますか?

「三国志正史」「三国志演義」です。

「三国志正史」は、紀元3世紀の末に書かれた、魏、蜀、呉の三国の歴史書です。

それぞれの国を公平に扱い、客観的な目線で歴史が書かれいます。

「三国志演義」は、三国志の時代から約1100年も後の時代、明(みん)の時代に書かれた歴史小説です。

「小説」なので、読者が感情移入しやすいように脚色が加えられ、史実7割と言われます。

「三国志演義」は、歴史のストーリーは変わらないものの、

個人の功績が大きく脚色されていたり、架空の人物が加えられています。

そして「三国志演義」の特徴は、劉備・孔明側の「蜀」を善、曹操の「魏」を悪として描かれました。

「三国志正史」「三国志演義」の大きな違いのひとつは、冒頭の

劉備と関羽と張飛の3人が義兄弟の契りを結ぶ「桃園の誓い」が史実ではないことです。

史実として、劉備と関羽と張飛が同時期に死んでいるため、

「三国志演義」の作者が、「義兄弟の契りを結ぶ」という前置きがある方が、ドラマチックであると考えたのだと思います。

吉川英治はこの「三国志演義」を基にしながら、さらに日本人に受け入れやすくアレンジし、物語に鮮やかな彩りを加えています。

吉川の執筆以前にも、「三国志演義」の日本語訳は流通していました。

しかし「中国の時代小説」と言う認識だけの作品であり、吉川の作品によって初めて大衆向けとなったのです。

 

吉川三国志の魅力

吉川英治の三国志は「三国志演義」の翻訳ではなく、自身の解釈やオリジナリティを加えて執筆されました。

日本人の作家が、日本人のテイストに合うようにアレンジした作品だと言えます。

それゆえ、今でも幅広い世代から支持され続けているのですね。

以下、吉川英治版の三国志を「吉川三国志」とします。

巧みな人物描写

吉川英治は、ストーリーからそれぞれの人物像を想像し、人物描写を豊かにしました。

例えば、冒頭部分に劉備・関羽・張飛の3人を中心にしたストーリーがあります。

「三国志演義」では「桃園の誓い」へ前置きなく入るところを、

「吉川三国志」では彼らが意気投合する過程も描かれ、

なぜ彼らが義兄弟の契りを結ぶに至ったのか、自然な流れとなっています。

人物の描写がより熱血的で細かくなっていますね。

これにより、3人が硬い絆で結ばれていたことがさらに強調され、より感動的なものになります。

「三国志演義」に比べてキャラクターの細かな描写や人間関係などを描いており、

キャラクターを「魅せる」手法が際立っているのです。

ライバル・曹操の描き方

「三国志演義」では、「蜀が善」「魏が悪」であるとシンプルに分けられています。

しかし吉川は、ライバルたちにも個性を持たせ、心理背景まで描くことで、

敵でありながらも読者が感情移入でき、惹かれる要素を加えました。

最も注目すべきなのが、吉川は各登場人物をひいきすることなく見ています。

「三国志演義」と「吉川三国志」では、特に曹操に対するキャラクター像が違います。

「三国志演義」での曹操は、残虐で冷酷な支配者という貧相な描かれ方をします。

しかし「吉川三国志」の曹操「悪知恵に秀でた豪傑であり、人としての魅力に満ちた人物」と印象付けています。

吉川は、曹操は戦の天才であり、人の能力を身分関係なく買う、人格があるキャラクターとして描きました。

ライバル軍でありながらも、関羽の能力と忠義心に惚れた曹操は、手を尽くして彼の心を射止めようとします。

そういった人間味あるエピソードを盛り込むことで、「曹操は全くの悪ではない」と読者に感情移入させたのです。

曹操の死の場面で、「三国志演義」では「今まで抹殺した人々から呪い殺される」という非科学的な死を遂げます。

しかし「吉川三国志」では、曹操は才能があったがゆえに自分へのおごりから、忠臣へ耳をかさず、病に侵されてしまった、とあります。

吉川の曹操への同情が深く感じられる場面ですね。

中国で曹操は不人気なのに対し、

日本に「曹操ファン」が多いのは、確実に吉川の作風によるものだと分かります。

 

吉川三国志をマンガ2冊に凝縮

「マンガ 三国志」は、原作の文庫全8巻ある内容を凝縮して2冊にまとめています。

1巻では、劉備・関羽・張飛の桃園の誓いから黄巾の乱、そして孔明との出会い。

2巻では、赤壁の戦い、三国立志、そして英雄たちの死。

壮大な三国志の物語を見事に2冊に収めています。

文庫とは違い、比較的短時間で読み進めることができ、三国志を理解することができます。

三国志におけるポイントとなる名場面はしっかりと抑えており、「吉川三国志」の魅力も味わうことができます。

有名な「三国志」の物語を2冊で理解できるのは大きな魅力ですね。

注釈には「三国志正史」「三国志演義」「吉川英治・文庫版 三国志」との違いも書かれており、それぞれの違いを比較することもできます。

「吉川三国志」は、吉川英治オリジナルの創意や日本的な価値観、言語背景が加わったことで、

より日本人に親しみやすく、魅力的な三国志になっています。

この「マンガ 三国志」を読んだ後、改めて原作文庫を読むことで理解力がぐっと上がるでしょう!

まとめ

日本の三国志ブームの火付け役となった吉川英治著作の「三国志」

日本に浸透している「三国志」は、中国の「三国志正史」「三国志演義」とも異なります

中国の「三国志演義」を基にしながら、吉川自身の解釈日本人に受け入れやすいようアレンジが加えられました。

キャラクターを読者に「魅せる」手法が巧みであり、劉備のライバルである曹操でさえも魅力的な人物に仕上げています。

そして日本における「三国志の基礎」を作り上げたのが、吉川英治でした。

後世、吉川英治の「三国志」を基に様々な派生作品が誕生していきました。

この「マンガ 三国志」では、全8巻ある原作小説や、他の何十巻あるマンガを読破せずとも、

英雄たちの活躍名シーン三国の栄枯盛衰の流れを理解することができます。

この「マンガ 三国志」を読んでから違う作品に触れることで、違った見方や、新たな発見があるかもしれません。

そして、より「三国志の世界」を堪能できるようになるでしょう。

Ⅰ 劉備と諸葛孔明 試し読み

 

Ⅱ 赤壁の戦いと三国の攻防 試し読み

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漫画はシリーズによっては何十巻ともなるし、それを保管するとなると部屋の中の保管場所に困りますよね。

僕も、電子書籍が普及する以前は、すぐに本棚がいっぱいになって部屋の隅から机の隅にまで漫画が積まれていました。

さすがにそれではまずいと思い、泣く泣く売りに出したことも。

それに、外で読もうと思うと荷物になるので持ち運びも大変です。

1冊ならまだしも、何冊ともなるとカバンの中がかさばって場所をとるし、移動するにはちょっとした重さが結構負担になります。

肩掛けカバンだと30分もすると取手が肩に食い込んで痛くなります。

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