漫画紹介

大人になってからはじめて読んでも面白い!手塚治虫オススメ漫画3選!

手塚漫画を読んだことのない大人の方へ…。

漫画の神様、手塚治虫。

日本で初めてのTVアニメーションを作ったり、アニメも作っているのに異常なほどの大量の連載をこなしたり、最大で一週間徹夜したり…。

…などなどかなりの超人伝説でも有名な手塚先生、漫画に興味がない人でも、日本人なら誰でも知っている有名な偉人のひとりだと思います。

けれどそんな超人エピソードはともかくとして、漫画の表現方法が年々進化している昨今、手塚漫画は何が凄いのかわからないという意見もチラホラあるようです。

たしかに最近の漫画の方がとっつきやすいことは間違いないので、仕方のないことだとは思います。

「…だけど手塚漫画を読まないなんて、そんなのはもったいない!たいへんアッチョンブリケな事態だ!」と嘆くのは、子供の頃から大の手塚治虫ファンである、知りあいのNさんです。

Nさん曰く、手塚治虫を超人としてではなく天才として凄いところをあげるならば、ズバリその「発想の斬新さ」にあるのだとか。

例えば萌えキャラとして初めて猫耳キャラクターを描いたのも手塚治虫。という説があるんだそうです。

60年以上前の漫画、リボンの騎士のヘケートというキャラクターです。当時に初めて猫耳キャラであるヘケートを見た読者たちは、きっと衝撃を受けたのではないでしょうか?

けれど現在ではそんなトリビアを知ったうえでないと、凄い!とはなかなか思えないでしょうし、仮に知っていたとしても、ヘケートに萌えられるかというと難しいところだとは思います(笑)

…ですが、そこは天才の手塚先生!連載当時だけではなく、令和の基準からいっても、

「他にこんなジャンルの漫画見たことない!」

とか「こんな漫画を描けるのは手塚先生の他にいないかも!」

と思わせるような作品も、まだあります。まだまだいっぱいあるのです!

今回はその中でも、手塚治虫の漫画を読んだことのない大人の方に向けて、手っ取り早く手塚治虫の凄さがわかるであろう短編や短めの漫画を、Nさんが3つ程チョイスいたしました。

手塚治虫文庫全集「フースケ」の短編「敷金ナシ!」(1970年「漫画サンデー」掲載)

こんな方にオススメ!

軽い気持ちで読みたい!

下らない話が好き!

下ネタで笑える!

冴えないサラリーマンの下村フースケは、ある日新聞で敷金ナシの家賃8千円という驚くべき物件をみつけます。

ちょうど引っ越しを考えていたフースケは、「多分ボロ家なんだろうな…」とは思いつつ、とりあえずは見に行くことに…。

老婆の家主さんに案内され、いざ家を見てみるとビックリ仰天!家はまさに、新築同然の豪邸のようだったのです!

フースケはすっかりその家を気に入ってしまいます。

しかしそんなうまい話があるわけもなく…。

フースケは意味ありげに笑う家主さん(笑)にすすめられて、今夜一晩この家に泊まることにしました。

やがて、用を足したくなったフースケ。トイレに入ると、フースケはある不可思議な体験をします。ここから超展開です。

なんとフースケはトイレに入った途端、特殊な性癖を持っているわけでもないのに、何故かものすごく興奮してしまっている自分に気が付くのです。

「おれ、へんだ…」

トイレはトイレで、当たり前のようにひとりでに動き出し、まるで恥ずかしがってるかのようにバタンバタンと蓋を開け締めさせるのです。

普通ならこんな事態、完全にホラーなのですが、そこは天才手塚先生。この状況下にもかかわらず、なんだかエロティックな雰囲気で話は進みます。

最終的には無事に用を足させてもらったフースケ、なんとか一晩超えることができました。

朝になり、フースケは家主さんにこんなことを言われます。

「貴方は、この家に気にいられたんでございますよ」

驚くフースケに家主さんは事情を説明しはじめました。

子供がいなかった家主さん夫婦は、この家を娘のような気持ちで建てたのだそうです。

ところがそんな想いを込めたせいなのか、本当にこの家には女性の人格ようなものが宿ってしまったのだとか。

気に入らない人はばんばん追い出し、特にトイレは絶対に使わせない家(女性)

家主さんの話では、家には「方位」というものがあり、むちゃくちゃな理論ですが、それは人で言えば手や足にあてはめることができるのだそう。

そしてこの家のトイレは、ちょうど女性の「大事なところ」の場所にあたり、つまりこの家にとっては、トイレを使われることは死ぬよりも恥ずかしいことだったのです!

けれど昨晩、この家(女性)はフースケがトイレを使うことによって、初めてからだを許した。ということに、なってしまうらしく…。

ようやく娘にいい人ができた、と嬉し涙を流す家主さん。普通だったら気がおかしくなりそうなとんでもない状況です。

当然フースケは断ろうとしますが、出ていこうにもドアも窓も開きません。「娘はもうあなたをはなしません」と家主さんにも言われてしまいます。

結局、なかば強引に、フースケはこの家に住むことになったのでした。

おれはついに家と結婚した…ということか。

「フースケ 【手塚治虫文庫全集】」を試し読み

ここが凄いよ!手塚治虫

下らなくも、かなりハチャメチャな展開の、この「敷金ナシ!」わずか25ページの短編作品です。

これってつまり、家と恋愛する話なんですよね(汗)

宇宙人やモンスター、ロボットと恋愛する漫画、映画は沢山ありますがですよ!家って…。

きっと、なかなか今後も同じジャンルを描いた漫画がでてくることは、ないような気がします。

Nさんは初めてこの漫画を読んだとき、なんでこんなこと思いついたんだろう?と本気で困惑したんだとか…。

…まぁ、色々いいましたが、なんだかんだこの家(ヒロイン)セリフこそないものの、結構キャラが立ってたりします。

一緒に住みだしてから、しつこいくらいにフースケをトイレに誘ったり、女性のお客さまが来たらあらゆる手を使い追い出す独占欲の強いヤキモキ焼き。

フースケの給料袋を隠し、毎日2百円だけ床に落としておく、家の悪口を言うと強制的に閉め出されるなど完全なる恐妻家。

そんな困った家(妻)なのに、ここぞという時は良妻だったりもして、最後のページまで読むころには。

「この家…、良い奥さんだよなぁ」

なんて感想さえでてしまうのですから、恐ろしいものです。

作品のテーマとしては恐らく、妻=家に見立てて、奥さんって普段はわずらわしく感じるけど、いざとなると支えてくれるから、大事にしなきゃダメだよという世の中の尻に敷かれている旦那さんたちに向けてのメッセージなのかなと思います。

因みにこの短編集、色んな世界線で主人公の下村フースケが毎回おかしな目にあうという漫画で、全部で11編ほど収録されています。

絵柄も新聞の漫画のようなシンプルさで癖が無く、話の雰囲気はちょっとライトめな世にも奇妙な物語といった感じです。

わりと頭を空っぽにしてても読めるのにそのどれもがとんでも設定という、まさに大人になってから初めて読むにはもってこいの手塚漫画なのだそうですよ。

他の話もたいへんオススメなのですが、なにぶん卑猥な話も多く、ここではちょっと紹介するのは断念いたしました。

「フースケ 【手塚治虫文庫全集】」を試し読み

スマホで漫画を読もう

スマホでも漫画が読めるサービスが便利でよく使ってます。

実は、いろいろなサービスを試しました。

そのことを記事にしているので、よかったら見ていってくださいね!

サービスをフル活用してお得に漫画を読む方法もお伝えしています!

スマホで漫画を読めるサービスをいろいろ試した話はこちら

手塚治虫文庫全集「タイガーブックス」7巻の短編「グロテスクへの招待」(1981年 月刊少年ジャンプ掲載)

こんな方におすすめ!

恋愛漫画が好き。

グロテスクな漫画も大丈夫。

不思議なムードの話が好き。

感動したい!

主人公の雄作少年は、綺麗な海に囲まれた小さな村で穏やかに暮らしていました。

ある日雄作は、ネリと名乗る少女と出会います。

ネリは両親が行方不明になっていて、当時お手伝いさんだった老婆にお義理で育てられているという、可哀想な境遇の女の子。

なのに無邪気で人懐っこいネリと、雄作はすっかり仲良くなりました。

ある時雄作がネリの部屋に訪ねると、ネリの頭に8つの触覚のようなものが生えていました。

その触覚はまるでネリの庭で飼われていた、蜘蛛の足のようにも見えます。

しばらくしてネリの頭は元通りになりましたが、庭の蜘蛛はいなくなっていました。

またある時、ネリはトカゲのペットを飼いはじめました。

元気のないトカゲ。雄作はトカゲを逃してあげるべきだとネリをたしなめますが、ネリは離そうとしません。

結局ケンカになってしまったふたり。しばらく会はわなくなっていましたが、久しぶりにネリを見かけると…。

ネリは体中に鱗が生え、トカゲような顔になっていたのでした。

もしかしてネリは病気なんじゃないなと心配する雄作。けれどもそうではなかったのです…!

そのことに雄作が気がついたのは、落ちていた猫をネリにプレゼントしてあげた時でした。

その日、雄作は見てしまったのです。ネリがジワジワと猫を吸収し、同化していく姿を。

驚いた雄作は、家まで逃げ帰ります。

ネリは…、人間じゃない!!

だけどそれ以外あの子は…普通の可愛い女の子なのに…!

悩みながらも、何かの間違いかもしれないとネリに会いに行く雄作は、老婆にある手紙を渡されます。

それは、ネリの世界の風習により吸収されてしまった、ネリの両親からの手紙でした。

手紙には、ネリの世界では皆、自分の好きになったものを吸収してしまうこと。

けれどもネリの両親は、ネリに地球人のように育って欲しいと願っていることが、書かれていました。

手紙を読んだ雄作は、ネリにもう他の生物をとり込まないようにと約束させます。

そしてそれ以来、彼女をずっと側で支え続ける日々がはじまるのです…。

「タイガーブックス」の7巻を試し読み

ここが凄いよ!手塚治虫

今や宇宙人や異世界人との恋愛漫画じたいは特に珍しくはないですし、違う生物であるがゆえに悲劇がおこる物語だって珍しくはありません。

ですが、その異世界人であるヒロインにここまで具体的に生々しい設定をするのが、手塚先生の他にはない、独創的なところだと思ます。

取り込んで吸収するだけでなく、同化して見た目まで変わってしまうシーンは読んでみると本当に不気味に感じます。

けれど、やっぱりこれは少年と少女の淡い恋物語を描いた、切ない恋愛漫画です。

Nさん曰く、特に切なさを感じたのが雄作少年だったそうです。

いくら好きになった女の子だったとしても、あんなグロテスクなシーンを見てしまったら普通、会うのをやめてしまうと思うんですよ。

雄作はネリと仲良くなるほど危険な立場になると知っているのに、ネリの側にい続けるのですから、さすが昭和の男子は男気があります!

これだけグロテスクな設定にしながらも、最終的にはとても爽やかで美しいラストになっていて、Nさんはネリを不気味に感じた分だけ、いやそれ以上に、感動したのだそうです!

「タイガーブックス」の7巻を試し読み

因みにこのタイガーブックスは、淡く美しい恋愛を描いた短編もたくさんあります!

中でも今回は紹介しませんでしたが、3巻に集録されている硝子の脳は、映画化されたこともあるほど根強い人気があります!

そちらもオススメだそうですよ!

「タイガーブックス」の3巻を試し読み

手塚治虫文庫全集「鳥人大系」(1971年~1975年 SFマガジン掲載)

こんな方におすすめ!

手塚治虫漫画にわりと興味がある。

ホラーやバイオレンスな話が大好き!

刺激的な漫画が読みたい!

世界中で、謎の粉末が入った容器が空から落ちているという不思議な出来事が、おこります。

鳥たちはなぜか皆そろってその粉をむさぼり食べるのです。

そしてその粉を食べた鳥たちには、ある大きな変化が…!?

それからというものだんだんと、人間が鳥に食べられてしまったり、家が放火される恐ろしい事件が各地でおこります。

(Nさん曰く、このあたりの部分はかなりグロいので、子供に読ませるのはやめておいたほうが良いとのことです…。)

それはどんどんとエスカレートしていき…。

7年後には、とうとうワシントンまでも火の海になってしまうのです…。

あの謎の粉を食べた鳥たちは、知能を得て、テレパシー能力をも使い、今や大きな組織となっていたのでした!

もはや鳥たちは、人間にとって大きな脅威となってしまったのです…。

「鳥人大系 【手塚治虫文庫全集】」を試し読み

ここが凄いよ!手塚先生

かなりバイオレンスなシーンも多いこの「鳥人大系」

ざっくり言ってしまうと、知能を得た鳥たちが、人間を侵略しようとするところから始まる物語です。

何が凄いかって、普通このシチュエーションだったならほぼ間違いなく、鳥と人間が戦って人間が勝ちました!となって美しいエンディングで終わると思うんですよ。

ところがこの漫画、あっさり人類が負けてしまうんですよ(汗)もう、ネタバレにすらならないくらいあっさりと最初のほうで負けてしまいます。

そこからどんどん鳥が進化していって、鳥人となるわけなんです。

Nさん曰く、映画「猿の惑星」など、人類が負けてしまっているところから始まる物語は観たことがあったそうです。

ですが、滅ばされる過程までじっくりと描くだなんてやってのけるのは、世界中探しても手塚先生ただひとりなんじゃないかと驚愕したんだとか。

この漫画は絵柄も今まで紹介したどの漫画よりも癖が強く、また一話ごとに主人公が変わり、時代も百年単位で進んでいたりなど、かなり独特なものになっております。

実は、手塚漫画は主人公がコロコロ変わるようなタイプの話もたくさんあります。例えば「ブッタ」「火の鳥」など。そのどれもが名作ぞろいです!

けれどそのふたつはとても長編なため覚えておかないといけないキャラクターも多く、正直一気に読んだりすると頭が疲れてしまうとのことで、初めて読むにはちょっと難易度が高いとのこと。

その点、この「鳥人大系」は単行本全1巻と、かなり短めにまとめられていますし、特にキャラクターが後から再登場することもないので、比較的読みやすいのだそうです。

かつ大人が読んでも衝撃をうけるくらいに刺激的で、手塚先生の凄みがダイレクトに伝わるであろう漫画が、この「鳥人大系」です!

「鳥人大系 【手塚治虫文庫全集】」を試し読み

まとめ

如何でしたでしょうか?

あらすじでわかってしまったとは思いますが、手塚先生の漫画って実は狂気的で、独特なものも多いです!

なので手塚漫画といえば鉄腕アトムやリボンの騎士!と思っていたかたなどはちょっと驚いてしまったかもしれませんね。

ですがその独特な世界に慣れてしまうと、手塚先生の漫画は本当に癖になります!

特に火の鳥は手塚先生の天才っぷりがとくに爆発しいますし、それにブッタアドルフに告ぐなど大人が読んでも勉強になる漫画も沢山あります。

是非皆さんも手塚漫画を読んで、手塚治虫の凄さを体感してみませんか?

漫画を読むならスマホで!

漫画はシリーズによっては何十巻ともなるし、それを保管するとなると部屋の中の保管場所に困りますよね。

僕も、電子書籍が普及する以前は、すぐに本棚がいっぱいになって部屋の隅から机の隅にまで漫画が積まれていました。

さすがにそれではまずいと思い、泣く泣く売りに出したことも。

それに、外で読もうと思うと荷物になるので持ち運びも大変です。

1冊ならまだしも、何冊ともなるとカバンの中がかさばって場所をとるし、移動するにはちょっとした重さが結構負担になります。

肩掛けカバンだと30分もすると取手が肩に食い込んで痛くなります。

なので、スマホで漫画が読める電子書籍サービスは本当に助かってます

スマホであれば普段から持ち歩くし、外出の際も楽ちんです!

実は、僕はいろいろな電子書籍サービスを試しました。

そのことを記事にしているので、よかったら見ていってくださいね!

サービスをフル活用してお得に漫画を読む方法もお伝えしています!

スマホで漫画を読めるサービスをいろいろ試した話

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