ミステリーやサスペンスって本当に面白いですよね!
恐ろしい事件が起き、主人公が犯人を突き止めるまでの緻密な推理、全ての謎が鮮やかに解き明かされる瞬間…。
どのシーンも目が離せなくて、ハラハラドキドキのスリルを味わうことが出来ます。
ミステリーやサスペンス漫画好きの女性・Mさんは、漫画だけではなく、江戸川乱歩・アガサ・クリスティ等といった推理小説を読むのも大好きで、学生時代は一般的な推理小説に留まらず、ティーンズ・ハート等の少女向け推理小説もたくさん読んでいたそうです。
大人になった今でももちろん大好きで、「古畑任三郎」や「科捜研の女」といった刑事もののドラマはよく観ていると言っていました。
しかし、単なるミステリー・サスペンスだけじゃちょっと物足りない!というあなた!
今からMさんに紹介して頂く漫画は、そんなあなたにぴったりです。
+αの要素が加わった、ちょっと不思議なサスペンスストーリー!
その漫画とは、
「死を唄う星座」(全1巻/松本洋子著/1993年 講談社「なかよし」掲載)
です!
謎が満載!「死を唄う星座」のあらすじ
主人公・高野まひろは、夏休みを利用してアルバイトをするため、「星のふる里」というペンションを訪れる。
ペンションはまひろの友人が手伝っており、オーナーは資産家である彼女の叔母。
「星のふる里」は吊り橋を渡った山の中にあり、夜になると美しい流星雨が見れると評判のマンションだ。
まひろが手伝っていた日も、3組の天文部の高校生が6名、流星雨を観察するために泊まっていた。
その夜、彼らが外で天体観測をしていると、林の中で白い服を着た髪の長い女性の幽霊が現れたと騒然となる。
オーナーに尋ねたところ、「このあたりはよくムササビが出て、ムササビが飛ぶときに白いお腹が見えるので、それを幽霊だと見間違える人もいる」とのことで、いったん騒ぎは収まるが、いまいち彼らは納得できていない様子だった。
ところが翌朝、天文部の客のひとりが部屋の中で刺殺体で発見される。
警察に連絡を試みるが、何者かに電話線が切られており、唯一のルートである吊り橋も落とされ、完全にマンションは孤立状態になってしまう。
「彼が殺されたのは、昨日見た霊の仕業よ」
実は霊感を持っているという、客のひとりの女性が強く主張。
その後、客のひとりが行方不明になり、さらに別の客が何者かに操られるように自分で自らの喉をナイフで切って死亡する。
山中のペンションで次々と起こる怪事件。
天文部の客が見たものは、本当に幽霊なのか?全ての事件は幽霊の仕業なのか?
そんな中、また新たな事件が起きる――!
松本洋子先生らしさが最大限に発揮された作品。注目すべきおすすめポイント
サスペンスストーリーに心霊的な要素がプラスされた、松本先生らしさが発揮された作品です。
ホラーな側面も存分に楽しめるお話。
可愛いだけじゃない!?神秘的で不思議なヒロインの魅力
ヒロインのまひろちゃんは可愛らしいごくごく普通の女子高生かと思いきや、作中で時折見せる鋭い洞察力と観察眼がかっこいいです。
「この事件は幽霊の仕業だ」と客のひとりが断言しても慌てふためくことなく、今の状況を冷静に観察し、確実に真実へと近づいていく。
読み進めていると、(あれ?単なる女子高生ではないな)ということが徐々に分かってくるのですが、彼女は探偵でもなく推理力に長けたキャラクターでもありません。
連続怪事件の真相を追いかけながらも、わたしは彼女の隠された魅力も気になっていたので、よりドキドキしながら読むことが出来ました。
ラストでまひろちゃんの秘密が明かされると、怪事件に巻き込まれている中でも彼女が常に冷静だった理由が納得出来ます。
ふわっとした雰囲気を持った、可愛らしいまひろちゃん。
しかし、いざ事件が起きると、雰囲気がちょっぴり変わる彼女がかっこいいですよ。
不思議な魅力を持つ主人公にも注目です!
ホラー×サスペンス!双方のスリルが詰まったストーリー
先ほどもお伝えしたように、このお話は「事件が起きる→犯人が明かされる」という単なるサスペンス作品ではありません。
ホラーとサスペンス。
双方の相乗効果によって、作品の面白さが倍増しています。
殺人事件が起きるだけでも読んでいる側はハラハラするのに、犯人は幽霊という実態のない存在かもしれない。
(幽霊が犯人ならどうしようもないような気が…)
(この事件、どうやって解決するの?)
普通のミステリーやサスペンス作品では味わえない、また違った怖さを感じながら読むことが出来ます。
幽霊の目撃証言。次々と事件に巻き込まれる天文部員達。
謎がさらなる謎を呼ぶ。
ハラハラドキドキのスリルを楽しんでほしいと思います!
同時収録作品だって負けてはいない!こちらの魅力も十分に。
表題作も面白いですが、わたしがこの漫画でいちばん好きなお話は、実は同時収録作品の中にあるんです!(笑)
同時収録作品は「霧と炎と殺人と」というタイトルで、3つのショートストーリーからなるオムニバス作品。
わたしが特におすすめしたいのは、3つ目のお話「時の館」。
こちらも、ホラー要素が絡み合ったサスペンスストーリーです。
一時も目が離せない!「時の館」のあらすじ
毎晩、同じ悪夢に悩まされている少女。
その夢の中で、なぜか自分はとある館にいて、知らない女性から逃げ回っている。そして、大きな古時計に身を隠すことになる。
時計が12時を指した時に女性に見つかり、ナイフで襲われる寸前で毎回目が覚めるのだ。
夏休みになり、彼女はおじの家に遊びに行くことになった。
おじの家に行く途中で、少女は湖の向こう岸に夢で見た館を見つける。だが、おじは、そんな館など存在しないと言うのだ。
彼女は、いとこから「毎晩夢に悩まされていると、あんたと同じようなことを言ってる少年がいる」と聞かされ、その少年と出会う。
彼も少女と同じ、とある館で逃げ回っている悪夢を毎晩のように見るらしい。
少年は夢で見た内容をスケッチブックに描いていた。
スケッチブックには、少女が夢で見た館、何者かの焼死体、そして、その少年の死体――。
「俺は、あの館で死ぬんだ」
ふたりが毎晩繰り返し見る夢を予知夢だとするならば、ふたりは館で死んでしまう運命だ。
一方、少女のいとこである兄妹は、面白半分で湖を渡ってしまい、それきり行方不明となってしまう。
いとこを見つけるため、自らの運命を変えるため、ふたりも館へと向かう。
館に着くと、そこには大人に成長したいとこがいた。
ふたりは、いとこから「この館は時の流れが狂った館で、館に迷い込んだら最後、一生ここから出られない」と聞かされる。
「こんな場所に来てしまったのも、おまえ達のせいだ」と、兄妹はふたりに襲い掛かる。
いとこから必死に逃げまどいながら、彼女は思い出していた。
(何もかも夢のとおりになっていく…。でも、わたしを殺そうとするのは、いとこじゃなかった…!じゃあ、あの女の人は一体誰なの!?)
彼女の運命は?なぜ彼女は見知らぬ女性から命を狙われなければいけないのか?
そして、彼女を殺そうとする女性の正体は誰なのか?
こちらも、スリル満点のサスペンスホラーです。
小学生でも思わず感嘆する。この作品のおすすめポイント
表題作よりも、わたしがとっても気に入っているこのお話。
注目すべきポイントは、やはり主人公の少女を襲う女性の正体は誰なのか、ということでしょう!
小学生の頃読んでいた作品ですが、ラストで女性の正体を目の当たりにした瞬間、驚きすぎてしばらく呆然としていたことを覚えています(笑)。
それと同時に「なるほど!」と唸らされるラストであり、小学生ながらに松本先生の構成力の高さに感嘆しました。
悪夢の内容を冒頭で見せることで、まず多くの謎を読者に与える。
物語が進んでいくにつれて、それらの謎をテンポよく鮮やかに回収していくストーリーの組み立ては、さすが松本先生と言わざるを得ません!
短いお話ながらもとても良くまとまっており、最初から最後まで終始ハラハラドキドキしながら読むことが出来ます。
松本先生の漫画はたくさん読んできましたが、「これぞサスペンスホラー!」と評することの出来る作品だと思います。
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今でも根強いファンがいる。松本洋子先生が手掛ける品のあるホラー
今現在、松本先生は漫画家としての活動はしておらず、何をしていらっしゃるかは分かりません。
電子書籍化もされていないので、先生の作品はフリマアプリで高値で取引されています。
作品によってはかなりレアなものもあり、ECサイトではプレミア価格で販売されている商品もあります(一冊4000円って高すぎ…)。
デジタル化されていればたくさんの人に読んでもらえるのになあ…と、ファンとしてはとても残念に思うのですが、様々な事情があり、やはりそれは難しいのかもしれません。
中古書店で探せば見つけられるかもしれないので、行く機会があったら探してみようかなとも考えています。
先生の作品は、最後までしっかりと作られたストーリーが本当に魅力的で、ホラー作品として非常にレベルの高いものだったと記憶しています。
そして、わたしの個人的な見解でうまく表現出来ないのがもどかしいですが、品のあるホラーだなと思います。
全体的に、ストーリーに品があるんですね。
グロい描写もたまにあります。
ですが、グロさで読者に恐怖を与えるのではなく、あくまで設定やストーリーで恐怖を感じさせる。
人間の心理を突いてくる、背筋がゾッとする真のホラーとでも言うのでしょうか。
また、先生の描く繊細で綺麗な絵もお話に華を添えてくれているようで、すごく大好きでした。
今でも新作を読みたいと思っている根強いファンはたくさんいると思うし、松本先生の作品でホラーやサスペンスが好きになった人もたくさんいると思うので(わたしがそう)、せめて電子書籍化だけでもしてほしいなあと願っています。
それだけ素晴らしいんですよ、先生の作品って。
サスペンスホラー好きならきっと満足出来る。
「死を唄う星座」は、ホラーテイストがプラスされ、さらにスリリングなサスペンス作品に仕上がっています。
1巻でまとまっている作品だからこそ、より面白さがぎゅーっと凝縮され、最後までハラハラドキドキしながら読むことが出来ますよ!
表題作だけではなく、同時収録作品も見逃せません。
普通のサスペンス漫画じゃ物足りないなあ…というあなた!
ぜひ、こちらの作品を読んでみてください。
ホラー要素の加わった神秘的なサスペンスストーリーが、あなたを必ず満足させてくれると思います!
松本先生のことについては、こちらの記事でも熱く語っています!
サスペンス系漫画の記事はこちらから一覧で見られます。
漫画を読むならスマホで!
漫画はシリーズによっては何十巻ともなるし、それを保管するとなると部屋の中の保管場所に困りますよね。
僕も、電子書籍が普及する以前は、すぐに本棚がいっぱいになって部屋の隅から机の隅にまで漫画が積まれていました。
さすがにそれではまずいと思い、泣く泣く売りに出したことも。
それに、外で読もうと思うと荷物になるので持ち運びも大変です。
1冊ならまだしも、何冊ともなるとカバンの中がかさばって場所をとるし、移動するにはちょっとした重さが結構負担になります。
肩掛けカバンだと30分もすると取手が肩に食い込んで痛くなります。
なので、スマホで漫画が読める電子書籍サービスは本当に助かってます。
スマホであれば普段から持ち歩くし、外出の際も楽ちんです!
ここでは僕のよく使うサービスを2つお伝えしますね。
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約50万冊の本を配信しているebookjapan。
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BookLive!の利用体験談もあります。 |
実は、僕はいろいろな電子書籍サービスを試しました。
そのことを記事にしているので、よかったら見ていってくださいね!
サービスをフル活用してお得に漫画を読む方法もお伝えしています!