
「ベトナム料理」と聞くと、米粉麺の「フォー」やさっぱりとした「生春巻き」を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、それ以外のベトナム料理というと、いったいどんなものがあるのか、なかなか思いつかないのではないでしょうか?
僕の友人Sさんは、家の近所にベトナム料理店ができたことをきっかけに、ベトナム料理に興味を持ったそうです。
「店先に出ているメニューの写真は美味しそうだし、「フォー」と「生春巻き」はなんとなく分かる。
けれど、それ以外の料理は、辛いのか、酸っぱいのか、何が入っているのか、どれが自分の口に合うのかよくわからない。」
と、Sさんは戸惑っていました。
そこで僕がSさんに紹介したのが、「リトル・ロータス」という漫画です。
舞台はベトナム、日本人の青年がベトナム人の少女との出会いをきっかけに、
ベトナム料理に魅了されていくグルメ漫画です。
Sさんはこの漫画を読んでから、様々なベトナム料理に挑戦し、やみつきになってしまったそう。
そんなベトナム料理の魅力を存分に伝えてくれる漫画「リトル・ロータス」を紹介します。
「リトル・ロータス」ってどんな漫画?
作品名:リトル・ロータス
作者:西浦キオ
出版社:LINE Digital Frontier
掲載誌:LINE コミックス
コミック:全6巻(完結)
あらすじ
大学卒業を間近に控えた桜井俊介は、ひょんなことからベトナムのホーチミンへと行くことになった。そこで、彼は自分の従姉妹にあたる少女、センと出会う。天涯孤独となったセンを助けるため、俊介は自分に何ができるかを考え、一つの結論へとたどり着く。優しくて鮮やかなベトナム料理が彩る、二人のおいしい関係、はじまりはじまり~。
出典元:ebookjapan
登場人物
桜井俊介(さくらい しゅんすけ)
初登場時、大学4年生。
すでに就職活動を終え、食品会社へ内定が決まっていた。
特技は料理で、「食」に関することに興味がある。
祖父にベトナムへの旅行を提案されるまでは、センの事は全く知らなかった。
センを一人にしておけないという想い、そしてベトナム料理に感銘を受け、
内定を辞退し、ベトナムに留まることを決意する。
セン
俊介のベトナム人のいとこ。初登場時、15歳。
カフェ「リトル・ロータス」を経営していた両親の一人娘。
両親が事故で他界する。
祖父が日本人であることは知っており、日本語を勉強中。
両親が事故で亡くなったことで、祖父(俊介の祖父)から日本へ来ないかと提案される。
しかし「リトル・ロータス」を守っていきたいと、日本行きを断る。
その後、俊介と共に「リトル・ロータス」を復活させることが目標。
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ベトナム料理を漫画で読む
本作は、大学生である主人公の桜井俊介が、入院中の祖父から、
「ベトナムに住む孫・センに会いに行って欲しい」
というシーンで幕を開けます。
両親が事故で亡くなったセンを日本に迎えるため、俊介は単身ベトナムへ。
そして、センの亡き両親が経営していたカフェ「リトル・ロータス」を中心に物語が展開します。
特技は料理、食べることも大好きという俊介。
そんな彼は、エキゾチックなベトナムの食文化に感化されていきます。
ベトナム料理ってどんな料理?
ベトナム料理は一般的にエスニック料理ととらわれがちなジャンルですが、辛い料理はほとんどありません。
基本的には日本人好みの味と言われます。
そして俊介がベトナムで食べる料理はどれも美味しそうです。
「バンミ」はフランスパンにベトナムソーセージやパクチーなどを挟んだサンドイッチ。
「ベトナムカレー」はココナッツミルクと砂糖が入っていて、フランスパンや米麺のブンと一緒に食べます。
「バップサオ」は、ベトナムのストリートフードで、とうもろこしをベトナム醤油などで味付けした炒め物。
文字でこれだけを読んでも、その料理を美味しそう!と思うことはできませんよね?
漫画で描くことの特徴は、食べたことない物なのに、
登場人物たちのセリフや反応から、それがどんな味がするのかを頭の中に伝えることができます。
さらに絵でその料理を見ると、読者にイメージが伝わり、
馴染みのない食べ物でも「美味しそう!」と思えるのです。
ベトナム料理に使われている食材
料理名や絵を見ても、入っているものが何か分からないと食べるのは不安ですよね。
もちろん作中では、ベトナム人のセンが食材を一つ一つ解説してくれます。
ベトナムの主食は、日本と同じくお米です。
お米から作った麺類やライスペーパーも料理によく使われ、親しみやすそうですね。
日本で有名なベトナムの生春巻きは「ゴイクォン」と呼ばれています。
ライスペーパーで、レタス、香草、ビーフン、ニラ、豚肉、エビなどの新鮮な食材を包み、タレをつけて食べる、とてもヘルシーな料理です。
そして、その生春巻き「ゴイクォン」を「ヌクチャム」というタレにつけて食べます。
「ヌクチャム」は、ヌクマム(魚醤)に砂糖、ベトナムのライムやレモンの搾り汁、酢、唐辛子、ニンニク、水を加えて作ったものです。
どんな料理にも合う万能タレで、日本人に馴染みのある酢の物のような、甘ずっぱい味のソースです。
このように登場人物たちが、入っている食材をベトナム語の名前と一緒に紹介してくれます。
入っている食材が分かれば、もう心強いですね!
ベトナム語のメニュー
主人公・俊介はベトナム語初心者ですので、メニューに関するベトナム語の解説もあります。
ベトナム料理で最も有名な麺料理のひとつに、「フォー」があります。
牛の骨からダシをとったスープで牛肉を乗せたものをフォー・ボー、
鶏ガラスープで鶏肉を乗せたものはフォー・ガーと呼ばれています。
ベトナム語でそれぞれ、
- 牛のスープ: phở bò(フォーボー)
- 鶏のスープ: phở gà(フォーガー)
となります。
ベトナム語はほかの東南アジア諸国とは違い、英語アルファベット(+アクセント記号)を使うので、
カタカナで意味が分かっていれば、ベトナム語のメニューも怖くありません!
ベトナムでの生活
俊介は、いとこであるセンを日本に迎えようとする祖父の頼みでベトナムへやって来ました。
しかし、亡くなった両親が大切にしていたお店を守りたいセン。
孤独を抱えたセンを一人にしておけない、とベトナムで暮らすことを決意した俊介。
日本人の俊介が驚くような、ベトナムならではの常識やマナーも紹介されます。
まず、ベトナムのレストランでは、おしぼりは有料です。
そして、食器はまず自分でキレイに拭いてから使います。
器に口をつけて汁を飲むことはマナー違反なので、レンゲやスプーンを使いましょう。
ベトナムを知らない日本人にとっては、びっくりすることばかりですね。
漫画を読みながら、彼らがベトナムでの生活常識を詳しく教えてくれます。
また、ベトナムはフランスの植民地時代があり、東洋のパリと言われています。
そういった歴史的背景を受け継ぐ建築物も描かれ、魅力的なベトナムの街の様子を垣間見ることができます。
ベトナムの人々の活気まで伝わってくるようで、ベトナムの日常へ入り込んだ感覚になるでしょう。
ストーリーと作者について
作者の西浦キオ先生は、本作がデビュー作であり、
連載開始当時は、まだ18歳という若さ溢れる新人漫画家。
そして彼はベトナム人の両親を持ち、ベトナムにルーツがある漫画家です。
日本生まれ、日本育ちであるため、日本とベトナムの両方良いところをとり、
ベトナム料理を中心にした漫画を描きたかったそうです。
画力の高さも並々ならず、特に民族衣装の「アオザイ」が似合うセンは本当に可愛く、うっとりしてしまいます。
主人公は日本人の平凡な男の子、桜井俊介。
そしてヒロインは、ベトナム人のセン。
「セン」はベトナム語で「蓮の花」という意味で、ベトナムの国花でもあります。
日本の国花でもある「桜」の名を持つ、俊介。
この2人が日本とベトナムを繋げる、そんな心温まるストーリーになっています。
いとこ同士でありながらも、国境を越えて初めて会った2人が、ゆっくりと心を通わせていきます。
そのストーリー展開には、祖父の過去やセンの両親への想いなど、涙を誘われることもあるでしょう。
お互いの文化は知らないことだらけで、人種は違っていても、
国境を越えて通じ合えることは確かだと、そう教えてくれるストーリーです。
まとめ
ベトナムを舞台に、料理を中心とした漫画「リトル・ロータス」を紹介しました。
ベトナム人のルーツを持つ新人漫画家・西浦キオ先生が描く、
俊介とセンの清く爽やかな関係、そして心温まるストーリー展開。
登場するベトナム料理の数々は、食べたことがない読者でも「美味しそう!」と思ってしまう程の魅力あふれる描写。
そして、なかなか知ることのできないベトナムでの日常生活。
ベトナムの街並みや屋台の料理はとてもリアルに描かれています。
読むとベトナム料理の新しい味に挑戦してみたくなること間違いなしの作品です。
「リトル・ロータス」を読むことで、ベトナム料理・そしてベトナムという国がより身近に感じられるでしょう。
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