漫画紹介

退屈な日々でも有難いと再認識できる!?余命を生きる恋愛漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」

学校や会社を往復する毎日に退屈さが募り、嫌にさえなっていませんか?

そんなときに読んでほしいのがこの漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」です。

寝れば朝がきてまた当たり前の日々を送れる、それがどれだけ幸せで、あなたにとって大事なことなのか、改めて感じることができます。

恋愛という枠に囚われずこころとは何かという描写もあり、読み終えるころには当たり前の毎日が愛しく思えるはずです。

主人公たちの生きるということに対しての熱量にもあてられ、自然と明日への活力もみなぎってきますよ!

「僕の初恋をキミに捧ぐ」ってどんな漫画?

作品名:僕の初恋をキミに捧ぐ
作者:青木琴美
出版社:小学館
掲載誌:少女コミック
コミック:12巻(完結)

2009年10月24日 実写映画化

2019年1月19日~2019年3月2日 テレビドラマ化 全7話

 

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あらすじ

心臓病で入院している逞(たくま)と逞の主治医の娘・繭(まゆ)はとても仲がよく、いつも逞の病室で遊んでいた。ある日、繭は逞が「二十歳まで生きられない」と両親が話しているのを耳にしてしまう。逞の運命を知った繭は、なんとか逞の病気を治そうとする。そして、逞は自分の運命を知らないまま、繭に「大人になったら結婚してくれる?」と告げるのだが…!?

出典元:ebookjapan

 

登場人物

「僕の初恋をキミに捧ぐ」の主な登場人物を紹介します。

垣野内逞(かきのうちたくま)

心臓病を抱えつつも周囲に対して明るく振舞い、時々おどけて関西弁を喋る少年。

成績優秀で激しい運動はできないが運動能力は高く、後に弓道部に所属する。

中学入学を機にピアスをあけ、金髪にする。

通っていた病院の主治医が種田繭の父であり、病院を訪れていた繭とは幼馴染。

種田繭(たねだまゆ)

才色兼備でスポーツ万能。

馬鹿真面目で喧嘩っ早いが他人思いな少女。

8歳の時、垣野内逞に恋をしてから一途に想い続けている。

逞の心臓病を知ってからは心臓移植以外で治すことができないか方法を探している。

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若くして終わりを決められた、はかない恋物語

「僕の人生にはタイムリミットがある」

漫画の冒頭はこの逞の言葉から始まります。

人生、始まりがあれば終わりもあります。

誰しもタイムリミットがあるのは当然じゃないかと思いますよね。

しかし逞は心臓病を患い、20歳までしか生きられないという酷な余命宣告を受けます。

そうとは知らず8歳の逞は繭に、大人になったらお嫁さんになってほしいと将来を誓うのです。

この時、逞はまだ自身の余命を知りませんでした。

しかし、繭はたまたま両親の会話を聞いてしまい、その過酷な事実を知っていました。

「20歳になったら、ぜったいよ」

知りながらも繭は逞のこの言葉を受け入れ、一面に茂るクローバーに叶うようにと願うのです。

物語は、2人の中学・高校生活を軸として動いていきます。

20歳になったら自分はこうなっていたいと考えたり、30歳までには結婚したいなど未来に思いを馳せる時期です。

逞にしてみれば1日1日が「死へのカウントダウン」

毎晩次の朝を迎えられるだろうかと不安や恐怖と戦っています。

当たり前の日々に、登校することや出勤することが憂鬱だと思うことってありますよね。

しかし、この漫画を読み進めていくうちに涙しながら、当たり前に明日がくることや未来を語れることに幸せを感じるはずです。

我慢することなく、友達と一旦距離を置き他の友達と関わったり、転職することも健康な体を持つあなたになら出来ます。

生きたいと葛藤する逞と生きてほしいと願う繭の愛するが故に衝突してしまう、そんな熱量に当てられ明日への活力が湧いてきますよ。

日常を記憶するこころ

この漫画では逞が患っている心臓病が1つのテーマとなっています。

心臓移植を受けないと20歳までしか生きられないということは、ドナーが現れなければどうすることもできません。

ただドナーが現れたとして、もしあなたが心臓移植を待っていた当事者ならどうしますか?

こころはどこにあるんでしょうか。

脳が作り出すものなのか、はたまた心臓が記憶するものなのか。

逞は考えます。

今までの思い出や繭を愛した記憶が心臓にあるとするなら、その記憶は移植したことにより薄れてしまうのではないかと。

ある青年が心臓移植を機に人格が変わってしまい、結果そのドナーが凶悪犯だったという話は小説でも現実でもある話です。

また脳死が本当に人の死なのか、と考えさせられる場面もあります。

人ひとりの命の重みというわけではなく、1つのこころの重みについて考えるきっかけにもなります。

退屈で嫌になってしまいそうな日常も自分のこころを育てる肥やしとなっています。

違う視点で日常を見せてくれるこの作品で、1日1日の大事さをより感じることができます!

まとめ

今あなたが生きている当たり前の日常が、どれだけ大事か気づかせてくれる恋愛漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」。

逞と繭の恋の行方も見どころなのですが、どちらかというと互いを想うが故にぶつかってしまう2人の気持ちを見届けてほしいです。

生き続けることができる健康な体があり、語れる未来があるからこそルーティンの日常が嫌になることもあります。

ただそれが当たり前のことではないと改めて思うことで、明日の見え方や行動が違ってくると思うんです。

彼らの生きることに対しての想いや熱量からもらった活力で、退屈な1日を大事な1日に変えていきませんか?

 

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