
「りぼんで、何が面白かった?」という話を同級生の友人とした、知り合いのAさん。
Aさんの答えは、「有閑俱楽部」(ゆうかんくらぶ)でした。
少女時代は、コミックが出るたびに少ないお小遣いをやりくりして、買いそろえていたほど大好きだったそうです。
そして声に出したと同時に、印象に残っていたいくつかのお話を思い出したそうです。
少女時代に「有閑倶楽部」を読んでいたあなたも、Aさんのように、自分の印象に残っているお話が浮かんできませんでしたか?
それでは、Aさんが読み返して、改めて印象に残ったことを紹介してもらいましょう。
「有閑倶楽部」ってどんな漫画?
作品名:有閑倶楽部(ゆうかんくらぶ)
作者:一条ゆかり
出版社:集英社
掲載誌:りぼんから、コーラス(現Cocohana)に移って不定期掲載
コミック:19巻(きちんと完結していません)、文庫版は11巻
内容:舞台は、お金持ちの子供たちが通う高校で、主人公たちは生徒会の役員です。
お金持ちならではの問題や様々なトラブルも、この生徒会、通称、有閑倶楽部のメンバーで協力し合い、解決へ導いていきます。
それぞれの個性と、お金持ちならではの行動や方法で、さまざまな問題を解決していく、学園アクションコメディ漫画です。
補足説明
この漫画は、もともと毎月掲載されていたものではなかったことや、掲載雑誌が変わったりしています。
現在出版されている最後のお話も、「明確な最終回」と言えるような内容とも思えませんし、正式に完結しているという情報も、発信されていません。
ですが、ご年齢のことやご病気のこともあるので、新刊が出るのはかなり難しいと思われます。
あらすじ
聖プレジデント学園の生徒会6人組…ご存じ“有閑倶楽部”。アクション担当・悠理と魅録、頭脳担当・野梨子と清四郎、お色気担当・可憐と美童。無敵で過激な面々が巻き起こす、痛快アクション・コメディ!!
出典元:集英社
登場人物
剣菱悠理(けんびしゆうり)、菊正宗清四郎(きくまさむねせいしろう)、白鹿野梨子(はくしかのりこ)、松竹梅魅録(しょうちくばいみろく)、黄桜可憐(きざくらかれん)、美童グランマニエ(びどうぐらんまにえ)の6人が中心人物です。
悠理の両親、魅録の父親など、強烈な個性が光る登場人物にも注目してください。
剣菱 悠理(けんびし ゆうり)
主人公で、世界的大財閥である、剣菱財閥の令嬢で、生徒会運動部部長。
勉強はできませんが、運動神経が抜群に良く、食べることが大好きです。
ガサツで男勝りな性格は、とても大財閥の令嬢には見えません。
菊正宗 清四郎(きくまさむね せいしろう)
大病院の息子で、生徒会会長。
幅広い知識があり、薬品の研究が趣味の知性派です。
文武両道で、武道の達人でもある、有閑倶楽部のリーダー的存在。
白鹿 野梨子(はくしか のりこ)
日本画家の父、茶道家元の母を両親に持つ、生徒会文化部部長。
男の子にモテますが、本人は男嫌いです。
清四郎と並ぶ知性派ですが、運動は苦手で泳げません。
松竹梅 魅録(しょうちくばい みろく)
警視総監の父、旧華族の母を両親に持つ、生徒会副会長。
警視総監を父に持ちながら、不良ややくざにも顔が利きます。
機械関係に強い、サブリーダー的な活動派です。
黄桜 可憐(きざくら かれん)
宝石商を営む母と、母一人娘一人で暮らす、生徒会経理。
母の苦労を見てきたからこそ、玉の輿(たまのこし)に乗ることを夢見て、努力を惜しまないという努力家でもあります。
また、未成年とは思えない容姿で、男性の気を引いたりすることを任されることが多いです。
美童グランマニエ(びどう ぐらんまにえ)
スウェーデン大使の父、日本人とスウェーデン人のハーフである母を持つ、クォーターの生徒会書記。
女性にモテていますが、なおモテることに命を懸ける、ナルシストです。
可憐と同じように、女性の気を引いたりすることを任されることが多いです。
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お金持ちならではの言葉
こんな言葉、庶民は一生使うことなんてない!という言葉だらけのこの漫画ですが、特に印象に残っているものを紹介したいと思います。
「1億2憶のはした金で この剣菱の身代がゆるぐとでもいうんですか」(有閑倶楽部コミック版5巻より)
さすが、世界的大財閥ならでは、のお言葉!
この言葉が言われたのは、こういう状況でした。
悠理がかわいがっているペットの猫と、魅録の愛犬が一緒に誘拐されてしまいます。
犯人から要求されたのは、身代金1億円!
悠理は当然すぐにでも払う気でいますが、悠理の父親、万作(まんさく)は渋っています。
そこで、悠理の母親、百合子(ゆりこ)が払うことを決め、そしてこの言葉をピシャっと言い放つのです!
なんて、潔い(いさぎよい)!、そして、男前!
今読んでもしびれました!
ちなみに百合子は、関東のやくざをまとめたと伝説になっている、ご老公と呼ばれる人物から、自分の跡を継がないかと言われるほどの性格です。
それほどの人から認められる、百合子だからこその言葉とも言えます。
次に、お金持ちならではというより、野梨子が育った環境から培われた性格によって、発せられた言葉で、個人的に印象深いので、紹介したいと思います。
「それが大のおとなのする態度ですの 病人の前で非常識にもほどがありますわ お帰りなさい!!」(コミック版7巻より)
具合が悪くて休んでいる病人のところへ押しかけてきた、中年男性の来客への一喝(いっかつ 大きく一声でしかりつけること)です。
ある事情から、野梨子が同級生の父親を看病していて、来客のあまりにもひどい態度に、腹を立てて放った言葉でした。
高校生の若い女の子が、自分の父親ほどの男性に向かって、堂々と言っているところに、爽快感(そうかいかん)すら感じたほどです。
ここまではできないまでも、自分もこうありたいと思いますよね。
両方の言葉に共通することは、自分を肯定していて、なおかつ強い信念があるということです。
でなければ、こんなにはっきりと自分の思いを伝えることはできません。
思いが込められた言葉には、その人の強さや大きさが、見て取れるものなのかも、と思いました。
お金持ちならではの行動
まずは、いかにもなエピソードから。
悠理の父親、万作は、ふと餃子が食べたくなってしまいます。
そう思い立ってすぐ、悠理たちを連れて空港へ行き、飛行機に飛び乗るんです。
香港の自分の別荘の、専属料理人に作ってもらった餃子を食べるためだけに!
あぁ、こんなこと、やってみたい!
では、ものすごいエピソードを、もう1つ紹介します。
悠理が誘拐されるというお話なのですが、そもそも、それは誘拐なの?という感じでお話は始まります。
退屈していた悠理は、自分を誘拐しようとしていた誘拐犯に、自らついて行くことに。
そして、普通の家庭ならば高額であろう、5000万円という身代金の額を聞き、怒り出します。
なぜ怒ったのかというと、身代金が安すぎるという理由だったんです。
しかも、少なくとも10億円を要求しなければ、家に帰るとまで言います。
誘拐犯について行くことは無視するとして、犯人に要求額の値上げをさせるなんて、さすが!と言わざるを得ません。
結果、身代金は10億円になり、それを簡単に払う悠理の両親!
しかも最終的に、5000万円だけでいいと言う誘拐犯から、残りの9億5000万円をもらうんです。
そもそも、身代金を10億円に値上げさせるところも庶民には理解不能ですが、その9億5000万円をみんなで使ってしまおうということになります。
その使い道はというと、学校をさぼって、豪華客船でラスベガスへ遊びに行くために使われたんです。
もう、スケールが違いすぎて、驚くことしかできませんでした。
キャラクターの個性
それぞれの個性が光っている6人ですが、ここではわかりやすい悠理を紹介しようと思います。
悠理は運動神経が抜群で、ケンカも強いことがわかる、というエピソードです。
同じ学校の女子生徒が、政治家にひどいことをされて思い詰めているところを、可憐が見かけて、事情を聴くことに。
そして有閑倶楽部が、その政治家の社会的地位を奪う作戦を決行します。
悠理の仕事はというと、逃げようとするであろう政治家を、その場から逃がさないという役割でした。
その仕事が、たったの一蹴りだったんです!
ケンカ慣れしている度胸と、身体能力の高さからくる蹴り飛ばす力とで、あっという間の任務遂行でした。
当然、その政治家は倒れてしまい、そのあと警察に捕まる、というオチ。
その政治家にはかなりムカついていたので、いい気味だ、と思ってしまいました!
悠理の活躍は、運動神経の良さを生かした体術だったり運動だったり、がほとんどなので、見ていて気持ちがいいです。
でも、これだけ身体能力が高いと、凡人がすごいと思うことも、当たり前くらいの感覚で、何とも思わないんでしょうね。
まとめ
こんなに非日常感を味わえる設定の漫画は、あまり多くないと思います。
だからこそ、無条件に楽しめるのでしょう。
子供の頃に好きだった漫画は、大人になっても楽しめます。
改めて「有閑倶楽部」を読んで、ワクワクを思い出し、そして面白さを再実感してみてください!
そして大人になった今なら、子供の頃よりも、より現実的なお金の使い方を妄想して遊ぶ、というおまけもありそうだと思いましたよ。
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